遠征ではないリモート撮影の場合、実機を間近で見ることはない。
パソコン画面では、監視映像で見れるが実感はわかない。
別世界で動いている、仮想現実みたいな感覚だ。
(実際に仮想空間で操作しているわけだし)
和歌山リモートの場合、現地が晴れていればの話。
まず制御用パソコンの起動だが、スマホからポチっと電源を入れ、
ここからすべてが始まる。
そして撮影前の期待感で気分がどんどん高まっていく。
【制御用パソコン】
1分後自宅パソコンから(Windowsの)リモートデスクトップを起動し、画面を出す。
その画面から、電源制御アプリを起動し、撮影パソコンや他機材の電源を入れる。
と同時に、VLCプレイヤーを起動し、AtomCamの監視映像を出す。
夜は暗いが雰囲気でわかるし、屋根を開けても良く見える。
【撮影用パソコン】
今度は自宅パソコンから撮影パソコンのリモートデスクトップを起動し、画面を出す。
NINAを起動しNINA画面を出す、撮影パソコンはNINAのみ。
すべてのデバイスを起動し、カメラの冷却を開始する。
赤道儀は恒星時追尾を開始するが、別にマニュアル操作が残っている。
マニュアル操作は鏡筒の蓋を開けることと、SWITCH機器(SVBONY)のヒーターをON。
撮影対象によってはCAAで回転させておく。
すべてのデバイスが正常に起動を確認できれば一安心だ。
冷却を待つ間に、最初の撮影対象のシーケンス(事前に作成)を呼び出す。
冷却完了後、頃合いを見て、いきなり撮影シーケンスを起動。
これで鏡筒が高速で動き出し(監視映像で確認しながら)、
対象の位置付近に向いていることを確認しつつ、
自動でガイド開始後中断、プレートソルブ、オートフォーカスが進み、
(一時中断していた)ガイドが再開し、撮影が開始する。
こうして気分が高まったところで、することもなくなり、途端に暇になる。
気分は収まり、飯食ったり、風呂に入ったり、、、。
うまく動いているときはいいんだよ、
問題は怪しい動きをした時だが、それはもう大変だ。
赤道儀が暴走したら赤道儀の電源をパソコンから切るしかない。
(そのために2台のパソコンとややこしい電源構成にしてある)
その後の復旧も大変だ。
カメラやフォーカサーの接続が切れたらそれはそれで大変だ。
どれもこれも最悪パソコンをリブートしないと復旧しないことが多い。
赤道儀の暴走は、再起動後、
監視映像を見ながらホームポジションに向くように手動で鏡筒を動かす。
レジストリをいじってパーク状態にして、再度接続し直しして
鏡筒を空に向け、プレートソルブして同期・復旧させる。
(ここまでしなくても空に向いていればプレートソルブで復旧はできる)
トラブル時は別の意味で変に気分が高揚しハイになる。
どうしてもだめなら現地へ走るしかないが、そう思わせることは何度もあった。
真夜中、本当に走ろうと思ったけれども、現実的には無理なのだ。
リモート撮影は楽していると思われがちで、実際に撮影が楽なのは確かだ。
夏は冷房、冬は暖房なりで快適だし重い物も運ばず楽ちんだけど、
気苦労というか精神的な負担は重い。
手元に機材のないことがどれだけ不安か、
トラブル時にどれだけどん底に落ちた気分になるか、
(復旧時にはものすごい達成感だが、その後は撮影せず終了することが多い)
トラブル後に原因を調査し、対策と再発防止策を考えて実行したか、
安定稼働させるための努力がどれだけ大変か、
不安要素をなくそうとどれだけ日々思いめぐらしているか、
(パソコンを替える、ケーブルを替えるか延長する、コネクタを替えるなど)
時々変なことや不要なことをやってかえって悪化することもあるが、
精神的にも金銭的にもかなり苦労している場面がある。
金銭的なもので一番大きいのは交通費だ、
1回あたりの交通費はたいしたことはないが、10回以上だと、、、orz。
とにかく、発生したことや、原因と推察できること、対応策などを記録しておく。
ある程度まとまったら、次回訪問時の作業として準備する。
そうしないと忘れてしまうからで、記録があれば作業漏れもなくなるし、
事前に必要な買い物も済ませられる。
それでも現地へ行ってから忘れ物に気づくのだけどな(よくあることだ)。
大事なものは忘れないが、一部の工具などは忘れる。
リモート撮影は現地のパソコンとネットワークが生命線だ。
撮影用パソコンが生きていればこその話で、こいつが死んだり、
動きが怪しかったりしたら詰んでしまう。
そのために安定稼働するパソコンの予備(影武者で設定済み)は常に準備しておく。






























































































































































































































