天体画像の最近のブログ記事
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro L:5分x50枚(2xbin) RGB:各5分x12枚(2xbin) Ha:5分x30枚(2xbin) Filter:Astrodon I-G2(LRGB) & ZWO(Ha)、cropあり、PixInsight
PixInsight一本化計画で再処理したM51。
何というか派手というより下品でけばい感じだ。
どこかの飲み屋のお姉さんみたいだ。
こうなる原因の一つは、RGB合成時の色ノリの悪さによる。
銀河の腕はもっと青が強く出て欲しいが、彩度を上げても水色だし、
Haの赤もピンク色になっている。
この辺りの改善を何とかしてくれないかと思ってはいるのだがな。
まあ今回の場合は、作品化というよりも、
PixInsightで処理を一本化して行うということが目的なので、ここで打ち止め。
やはりどこかおかしい感じはする。
処理の見直しの必要だが、まだまだ修行というか精進が足りぬな。
いつもお世話になっておりますたのしい天体観測様のサイトで紹介された
BlurXTerminatorを試してみた。
これはDeconvolutionを簡単にかついい感じで行い、素晴らしいとの紹介であった。
使い方には色々制約はあるが、基本的には、
最初のIntegration後に1回だけリニアフェーズでやれ、
モノクロカメラの場合はLのみで、RGBには使うな、とのこと。
PixInsightのDeconvolutionは決まれば素晴らしいが、
PSFをいじったり他のパラメタもいじったりするが、
これがなかなか決まらず難しいもので、未だに攻略できていない。
BlurXTerminatorは、パラメタの数も少なくすぐに効果が出るらしく、
特においらのような長焦点では特に効果があると期待できる。
これはM51のL画像、Integration後で一部を切り取ってある(Previewモード)。
まずは、デフォルトでやってみる。
これは素晴らしい。これはパラメタをいじらずに実行しただけ。
だが、もっと派手にできるのではないかと欲が出てくる。
それで、Deconvolutionでは色々格闘したPSFの値をいじって試してみる。
Deconvolutionではできるだけ小さい星を選択してPSFの値を小さくしていた。
AutomaticPSFのチェックを外してPSFを自分で調整する。
ここの値は大きくするほど効果が強く出るようだ。
この値でやると
これでもやりすぎとは思わない自分に驚く。
PixInsightの最初のページで派手に出てくるM51には及ばないが近づいてはいる。
周辺の淡い部分は若干ざらつくが、ぱっと見はあまり変わらなく見える。
これはL画像を何十枚だったか忘れたがかなりの枚数を撮影したことにより、
強力な画像復元にも耐えらるということかも?
冬は雪で何もできないから、過去の撮影画像を再処理してみよう。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro L:5分x100枚(2xbin) RGB:各5分x28枚(2xbin) Ha:5分x30枚 Filter:Astrodon I-G2(LRGB),ZWO(Ha)、cropなし
撮り増ししたM33、
やはり枚数が多いとそれなりによく仕上がる。
Haも追加して赤も出した。
しかし、これが仇となって、上部中央やや右の輝星の右側に緑の星雲があるが
これが赤くなってしまったのが悔やまれる。
ここだけ円形グラデーションでマスク作って処理すればよかったけど
面倒だったからそのまま。
とりあえず、今年のM33はこれで終了。
次回撮影からは別の天体にする。
続いてREGB画像の作成を行う。
理論は後回し、操作に慣れることが最優先だ。
ChannelConbinationを起動し、RGBの各画像を指定する。
実行すると、RGB画像を作成するが、色合いはよくわからない。
PhotomericColorCaribrationを実行する。
何がどう変わったかがよくわからない。
続いてストレッチで色を載せるが、色の載りやすいArcsinhStretchを実行する。
これは、スライダーの動かし方がポイントだ。
BlackPointの上段で大まかに、下段で細かく追い込んでやる。
これで色が載ってきた。
SCNRで緑色を抑える。
TGVDenoiseでノイズ除去。
この小さい画像じゃよくわからない。
続いて、L画像の処理になるが、今回はここまで。
とりあえず今の状態でLRGBかけると
こんな感じにはなる、なんかおかしいけど。
とりあえず、RGB画像の処理をを真似してみた。
各処理でやろうとしていることは何となくわかるが、
各パラメタの指定とか、手作業で追い込む場面もあり
一度やっただけでは身に付かない。
何回も繰り返し、経験を積まないと身に付かない。
ある程度、操作をマスターした上で、理論的な裏付けを考慮しないと、
ここは大事だとか、ここはすっ飛ばしてもよいとかの判断がつかない。
奥が深いわ。
ダークの元画像が見当たらないが、
リモート先PCから自宅へ持って帰るUSBメモリにあるのではないか、
と思って調べたらUSB内にダークの元画像が100枚分あった。
これで、PixInsightのWBPPをやり直しだ。
これは、CCDStackで処理したR画像
こちらが、ダーク元画像をセットしてWBPPで処理したR画像
素晴らしい、同じ結果で処理された。
これで、L,R,G,B,Haを一括で処理した。
処理時間は古いノートPC(Coei7,4600番台,メモリ16GB)で53分。
ちなみに、今回作成したマスターダークや、マスターフラットは、
出力フォルダ中のものを取っておいて、次回からはこのマスターを指定すればよい。
マスターフラットは、ダーク処理(減算)した状態となる。
全画像を同じ位置あわせとするために、
Registration Reference Image にL画像の1枚を指定しておいた。
これを指定しておくと、L,R,G,Bで位置合わせが完了しており、
後でStarAlignmentをしなくて済む。
この下処理で重要なことは、
1.Normalization
2.Stack時のピクセル選別
であるが、ブラックボックス化しているので何をやっているかがわからない。
ドキュメントには書いてあるが、画像の枚数などで最適なパラメタで処理
しているような感じだ。
これはPixInsightに任せるしかない。
それはそうと、これで次のステージに進められる。
というか、やっとスタートラインに立ったようなものだ。
次はLRGB合成となるが、いきなりやっても、
STFでリンク外すと、カラー画像とは思えないのが出来上がる。
星の位置は合っているので、WBPPで一括で星の位置合わせができている。
RGB合成は、星の色は出るが、銀河の色は出にくい。
たのしい天体観測様のワークフローを見ると、
RGB画像とL画像は個別に処理して、最後にLRGB合成するフローとなっている。
ここはそう簡単にはいかない。
FRC300(F7.8) SBIG STL6303E+AO-8 L:10分x26枚 RG:各5分x8枚(2xbin) B:各10分x13枚(2xbin) Filter:SBIG、cropあり、撮影は2010年9月
赤道儀が不在のまま。
それでも次のターゲットをNGC247にしようと考えてはいた。
そういえば昔撮影したけど、お蔵入りしたのがあったのを思い出した。
NGC247はゾウリムシがへたったような形ではあるが、淡くて難物だ。
昔撮影したけど、画像処理がうまくいかず匙を投げたいわくつきのものだ。
12年ぶりに画像を再処理した。下処理というか、Stackからやり直しだ。
L画像はいいのだが、RGB画像が難儀した。
淡い、背景の荒れがひどい。
おまけに、感度の悪いB画像は、10分露光で枚数を多くしたために、
青の情報が多くなりすぎて、青っぽくなってしまった。
処理してもうまくいかない。(PixInsightでやれば違うとは思うが)
もっと撮影枚数を多くし、いい元画像が作れないと画像処理もうまくいかない。
赤道儀が復活したらチャレンジしてみようと思ったが、
おそらく来年だろうな。
まだまだ先は長い。
今までは、画像処理の下処理をCCDStackで処理してきた。
これをPixInsightでやってみようという計画だ。
まず、これはCCDStackで下処理した画像。
データは、今年撮影のM51、R画像を12枚分を用意し、
マスターダークは、CCDStackで作成したものを用意、
マスターフラット(R)も、CCDStackで作成したものを使用して処理。
(マスターフラットは、ダーク補正(減算)済みである)
フラットもバッチリ決まっていて、素晴らしい画像だ。
PixInsightのWBPPで処理する。
データは上に同じ。
マスターダークは上に同じ、本当なら、ダークの元画像を用意したかったが
どうも元画像を消してしまったらしくて見つからない。
(これが後に失敗の原因なるとは思わなかった)
フラット(R)は、元画像の生データを10枚用意した。
(元画像の生データから、PixInsightがマスターフラットを作成してくれる)
そして処理したのが、ででん!、この画像だ。
フラットが過剰補正していて真ん中が暗い。
ちゃんとフラット補正しているのはわかるけど、、、。
WBPPでは、ダーク補正(減算)とフラット補正(除算)は行っているのだが?
今の気分としては画像処理の下処理はPixInsightでやってみようと思ったが、
いきなりこのざまだ。
WBPPはかなり賢くて、手数は少なくていいし、
衛星とか流星の軌跡も消してくれるし素晴らしいのは素晴らしいのだが
結果がこれでは使えない。
どこかがおかしい。
その後色々調べてみると、ダーク減算を省略すると過剰補正になるとの情報もあり
結果的にはダークの元画像というか生データがないことが原因だった。
原因:ダーク画像がよくない。というかダークの生画像が必要だ。
対応:ダーク画像を作成する必要がある。
PixInsightは内部的に32bit floatでデータを管理している。
CCDStackはfloatでもintegerでもいけるが、
CCDStackではマスターダークやマスターフラットはintegerでデータを作成する。
そのためCCDStackで作成したデータは使えない、というのが今回の真相である。
今は鏡筒も下ろしたし、赤道儀もないし、カメラも外しているのですぐには作れない。
どうしたものか?
急ぐ必要はないのだが、せっかくPixInsightを攻略しようという
気分になっているので水を差すのはやる気をなくすようでよくない。
重い腰を上げてダークを作りに行くかな。
画像処理の下処理というか前処理は、10年以上前からCCDStackを使ってきた。
下処理とは、ダーク補正、フラット補正、各フィルター毎のStack処理。
CCDStack自体は10年以上前の古いままで使っているが、
これはこれで手作業は多いが、信頼性もあるし慣れていることもあり
ずっと使い続けてきた。
良い点:
Stack時のAlignmentを自動でかつ、目視で確認できる
σクリップのかけ具合が調整できる
Normalize処理は背景とハイライト部の指定だけで済む
悪い点:
手作業がそれなりにある
LRGB一括で勝手にやってくれない
(Alignmentだけは、LRGB一括でやれるけど、別の意味で面倒だ)
裏技:
Stack時のAlignmentの基準は、最初に読み込んだ1枚目を基準とする
これを逆手にとって、
L画像:最初に処理する
R画像:最初に処理したL画像を読み込んでおくと、R画像も同じ位置でStack
G,B画像も同様
そうすると、L,R,G,Bをそのまま(位置合わせせずに)処理ができる
これはこれでいいのだが、歳をとると面倒なのは嫌になってくる。
それで、PixInsightのWBPPで一括でやってもいいのではないかと思えてきた。
PixInsightは10年位前から細々と使ってきたけれども、一部の機能のみで、
でも系外銀河なんかは画像処理の腕がすごく上がったような気がしてきた。
ただ下処理は専らCCDStackでやってきた。
近々、CCDStackで下処理した画像とPixInsightで下処理したものを
比較検討したうえで決断しようとは思っている。
思っている、思ってはいるのだ、が、夏の暑さにばてて腰が重い。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro L:5分x46枚(2xbin) RGB:各5分x16枚(2xbin) Filter:Astrodon I-G2(LRGB)、cropなし
連日、薄雲攻撃の天気の中、苦労して撮影した。
L画像、シーイングボロボロ、ガイド乱れあり。
RGB画像、日によって枚数が違う、薄雲によりガイド不能のものあり。
このように、とんでもなく最低な条件ではあるが何とか処理した。
cropせず、縮小しているからそれらしくは見えるが、暗黒帯はざらざらだ。
もっと枚数を稼がないとダメだな。
もう今年は無理なので来年へ持ち越しだ。
星雲中心部は輝度差が激しいので、処理が手こずった。
低輝度部と高輝度部の2段構えというかレイヤーで処理したけど、
高輝度部を複数に分けて段階的に処理した方がいいかもしれない。
(疑似HDR方法とでも名付けるか)
300秒露光だと、中心部は飽和しているような気もするがな。
このNGC7023、今回の新月期は、南中が 0:30頃なので
22:00~翌 2:30にかけて、撮影した。
1晩で1対象だ。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro L:5分x70枚(2xbin) R:5分x13枚(2xbin) G:5分x20枚 B:5分x15枚 Filter:Astrodon I-G2(LRGB)、cropあり
M27を再処理した。
そもそもLRGB合成のやり方が間違っていたかも?
前回:各LRGBをストレッチ後、RGB合成、その後LRGB合成
今回:いきなりLRGB合成、その後ストレッチ、
StarNetで星雲のみ抽出、星雲をいじってから、星を戻し元のRGBと合成
データは同一だが星の数が多くなり、かなり雰囲気が変わった。
前回は途中経過として単純LRGB合成しただけ、
その後HaやO3を撮り増しする予定だったが、
7月の長雨でこの計画は失敗した。
そのため、現状のデータで処理をやり直ししてみた。
今年の画像と10年前の画像を足してみた。
処理すればするほど、だんだんおかしくなってきた。
わけがわからなくなってきた。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro
Ha:5分x53枚(2xbin) O3:5分x60枚(2xbin) Filter:ZWO 、
R:5分x24枚(2xbin) G:5分x24枚(2xbin) B:5分x24枚(2xbin) Filter:Astodon I-G2 、
Deconvolution、cropあり
しつこいが、M57。
O3画像を撮り増しして、再処理した。
O3でも外側のハロが写っていた。
この画像でもわかるとは思うが、どうだろう。
もっと派手に処理した方がよかったかな?
外側のハロ、更に外側にまだ淡いハロがあるのだが、
ほんの少ししか映っておらず、これは難しい。
海外のおっちゃんらはそれでも写している。
FRC300(F7.8) SBIG STL6303E+AO8
Ha:10分x48枚 Filter:Astoronomik 、
L:10分x12枚 R:10分x12枚(2xbin) G:10分x8枚(2xbin) B:10分x8枚(2xbin) Filter:SBIG
これは10年前の撮影画像(記録では2010/05~2010/07, 2012/04~2012/05)
フィルターはSBIGなのに、緑ではなく青に偏っているのが謎だ。
赤感度に特化したKAF-Eチップの画像で赤が美しい。
この6303Eチップは背景画像がすごくなめらかで、
KAI11000MチップやASI6200MMのざらざら画像に比べると天国みたいだ。
6303Eチップは素晴らしい。
だけど、6303Eは青が絶望的に感度が悪いのが欠点だ。
AOガイドがフィルター通した光でガイドするので
これまた青の感度が悪いTC237AチップでAOガイドするので
B画像のガイドがつらいんだわ。
これに懲りていたので、昨年再開時にはSTL11000MからASI6200MMにしたのだが、
今度は背景画像の汚さに泣いている。
昔は6303Eばかり使っていて気が付かなかったが、
赤の感度がいいと銀河の描写もすごくいいのだ。
あちら立てばこちら立たずではあるが。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro
Ha:5分x53枚(2xbin) O3:5分x30枚(2xbin) Filter:ZWO 、
R:5分x24枚(2xbin) G:5分x24枚(2xbin) B:5分x24枚(2xbin) Filter:Astodon I-G2 、
Deconvolution、cropあり
低輝度AOO + 高輝度RGB で合成した。
前回の画像からアンパンマンの頭だけ入れ替えしたた感じ。
良くなったのか、悪くなったのか?
これは前回のAOO処理画像
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro Ha:5分x53枚(2xbin) O3:5分x30枚(2xbin) Filter:ZWO 、Deconvolution、cropあり
ようやく夏の対象に切り替えた。
小さいけど昔から好きなんだわ、M57。
過去にはLRGBで何度もチャレンジしてきたが、
今回はAOO合成でチャレンジしてみた、もちろん外側の赤い花びらを出すために。
高輝度部分と低輝度部分を無理やり合成した。
Haの外側の花びら模様を出すために、背景を持ち上げすぎてざらざらだ。
Haの外側の花びら模様が淡すぎて、いくらASI6200MMとはいえ、苦しい。
もっと枚数を稼がないとダメだなあ。
それとRGBも撮影してじっくりと取り掛かるべきか。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro L:5分x30枚(2xbin) RGB:各5分x12枚(2xbin) Filter:Astrodon I-G2(LRGB) 、Deconvolution、cropなし
不十分というか不完全というか、M101。
M51やM106は3月撮影だったのでまだましだったが、
M101は4月に入ってからの撮影で、条件の悪い空だった。
透明度が悪い空で、撮影条件が悪く、枚数不足でS/Nがよくない。
画像が荒れまくりで色合いも不自然であまりよくない。
無理やり処理した感じが見え見えだ。
Haも撮影していないので赤ポチがないのはさみしい。
M101は来年に持ち越しする。
春のフェイスオン3大銀河(と勝手に命名)の、
M51, M101, M106は何とか撮影できただけでも良しとするか。
これから、明け方の東天で4惑星が集合するという。
もう少し先には5惑星が集合するのか。
実は20年前の5月に5惑星が集合した。その時の画像を再掲する。
2002/05/03 19:30-20:00頃?、越前海岸の漁港、
NikonF2+28mmF2.8->F4、プロビア400
おうし座からふたご座にかけて5惑星が集合した。
20年前は夕方、西方向だったので撮影はしやすかった。
今年は明け方、東方向なので条件は厳しい。
太平洋が見えるところでないと無理だな。
20年前はデジカメの黎明期であり、銀塩フィルムが全盛期だったかと思う。
天文ガイドに入選すると副賞として
富士フィルム様からフィルム2本が送られてきた時代だった。
その副賞のフィルムを使って撮影した。
当時は銀塩といってもブローニーサイズのフィルムばかり使っていて
35mmサイズは買わなかったから副賞のフィルムを無理やり使ったのだ。
タカsiさんから教えて頂いたフラット撮影法
(薄明ドリフトフラット法と勝手に命名)
タカsiさん、ありがとうございます。(__)
4/2の未明にやっと撮影できた。
今の時期は急激に明るくなるので、なかなかタイミングが難しい。
夏至のあたりなら緩やかに明るくなるがそこまで待てない。
これはL画像のフラット画像で、これでうまくいくか?
M106のL像に適用したが、ぱっと見はいい感じなんだけど、
完璧とはいかなかった。
画像を強調すると、粗が見える、右側下が過剰補正のようだ。
しかし、これでも過去最高のフラット画像にはなった。
これでも一歩前進した。
タカsiさん、改めてありがとうございます。(__)
M106は、最近の撮影でかすんだ空ばかりで撮影した。
だからこれでは正当な評価はできない。
3月初旬に撮影したM51はかすんだ空ではなかったので、
M51のL画像ではどうか?
M106と同じ傾向となり(当たり前だけど)、背景のムラが気になる。
しかしムラの度合いが画像上部に出ている感じに変化した。
ということは、かなり良さそうなフラットではないか。
タカsiさん、改めてありがとうございます。(__)
やけくそで、CCDStackのFlattenBackground(これ、あまり使いたくないが)で
強調画像で強引に背景をならす。
レベルを整えるとこうなる。
こんなやり方は好きではないが、今のところこれが精一杯かな。
M51、やっとLRGB合成で銀河の作品だ。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro L:5分x50枚(2xbin) RGB:各5分x12枚(2xbin) Ha:5分x30枚(2xbin) Filter:Astrodon I-G2(LRGB) & ZWO(Ha)、cropあり、Deconvolution
なんか色合いが好みではないが、ASI6200MMProのLRGB初作品ではある。
10時間かけてもこれだけか、もっと枚数を稼ぎたくなる。
淡い部分をもっと出したいのだ。
それにしても新しいZWOのカメラ、まだまだその性能を引き出せていない。
修行が足りぬ、もっと精進というかたくさん枚数を稼がないと。
画像処理については、今までの知識を総動員して
L画像にはDeconvolutionとか、R画像にHaの星だけ消して比較明合成とか
腕前が小学生レベルとしては、これでも頑張った方なんだけどな。
とはいえ、画像処理は下手だし、苦手なんだわ。
どちらかというと、機材をいじったり撮影している方が好き。
ピント合わせやガイドの安定に執念を燃やすとかは大好きなんだけど。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro Ha:5分x30枚(2xbin) O3:5分x20枚(2xbin) ZWO Ha, O3 Filter
NGC2359、AOO合成
HaはAPTで撮影、
O3はNINAで自動オートフォーカスも併用して撮影。
ナローバンドの画像処理方法がわからない。
単純にRにHa, GとBにO3画像を当てただけ。
そのせいで星が赤や緑色になる。
画像に関して、Ha単独ではわからなかったが、AOO合成することにより
ちょっとは立体的に見えないこともない。
Ha領域とO3領域が分離しているからそう見えるのかも?
Ha領域とO3領域が同居しているところは白く見える。
ナローバンド撮影は面白いかも、と思うようになった、
月があっても撮影できるし。
とりあえずファースト画像を2枚
M97(AOO)、2xビニング撮影だが、ピクセル等倍で切り出した。
こんなでかいのは見たことがない。
長焦点でぐりぐりえぐる撮影、、、には程遠いがな。
画像処理は適当なので怪しいけど。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro Ha,O3:各5分x30枚(2xbin) ZWO Ha,O3 Filter、cropあり
続いて、NGC2359(Haのみ)、Haしか撮影できなかった。
FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro Ha:5分x30枚(2xbin) ZWO Ha Filter、cropあり
最初からナローバンドでの撮影となった。
割と素直な感じで処理はしやすい。
ただし、画像が荒れ気味で枚数を多くしないと背景が荒れ荒れだ。
30枚じゃあ最低ラインで、60枚、100枚と枚数稼ぎにならざるを得ないかも?
※ナローの話であって、LRGBはまだよくわからない。
Ha撮影が順調に終わった。
時間はまだあるが、月があるので銀河以外に何かないかと思って
M97 ふくろうをO3で狙ってみる。
こちらも、5分を30枚無事にこなして、ガイドミスなし。
惑星状星雲はO3が良く写るようだ。
ダークもフラットも撮影していないから、画像処理はまだできない。
次はダークの撮影だ。
冬は雨か雪ばかりの当地にとっては貴重な晴れ間だ。
新型カメラの設定はとりあえず終了した。
それでは、何か撮影してみよう。
ただし、満月に近い月がある。
ここはナローバンドだな、
というわけで、NGC2359をHaで撮影してみる。
ディザーガイドも調子が良い。
ガイドはやや暴れ気味か?
Haで、5分を30枚、無事にこなした。
その時のログの一部。
昨日の記事で、フィルターオフセットの指定をしても動かなかったと記載したが、
設定ミスでして、正しい設定を行えばAPTで正しく動作しました。
Tezさん、ありがとうございました。
Tool > APT Setting で、「Offset」に設定する。
(カメラのオフセットと勘違いしていた、orz)
Lフィルターの状態
S2フィルターに切り替えたところ、フォーカサーが自動で指定したOffset分を移動した。
あとは、ナローバンドフィルター撮影のため、フィルターオフセットの計測を行う。
まずLフィルターでピントを正確に合わせた。
この時のFLI-PDFは、3140。
次にHaフィルターでピントを正確に合わせた。
この時のFLI-PDFは、2860。
計算上は-300だったが、実測は-280と出た。
まあこんなもんだろう。
フィルターのオフセット量を設定する。
ところが、LからHaに変更してもフォーカサーの動きはない。
APTでは他に設定する箇所もないし、
もちろんフィルター交換時にオフセット量を反映させるようにはしてある。
どこかまちがっているのか?
とりあえず手動で移動させるのはいくらでもできるからいいんだけど。
ここはやはり、NINAにすべきかな。
また晴れた。
今回は、リモートのみで行う。
前回の宿題であった、APTによるオートフォーカスについて、
5等級の星を用意して実行してみたところ、うまくいった。
やはり、そこそこ明るい星でないとオートフォーカスはうまくいかないようだ。
それに、きれいな曲線を描いている → このきれいな曲線が成功した証しであろう。
ログの出力内容。
これは全体画像。
FocusMaxと同等の性能はあるようだ。
自動でピントをずらすのはできないが、ここは我慢する。
以前のやり方と比較して、APTは同等かより良い感じである。
明るい星ならうまく機能することはわかった。
でも撮影中のリフォーカスはやっても失敗するのは目に見えている。
2000mmを超える長焦点故の問題かもしれないし、APTの抱える問題かもしれない。
心は、NINAに傾いている。
ガイド撮影自体はうまくいった。
しかし、ディザーガイドが失敗しているとログには出ている。
ここから、ディザーガイドとの苦悩が始まるが、寒すぎて頭が回らない。
エアコン付けてしのごうとしたがちっとも暖かくならず、
よく見たらなぜか冷房になっていた。
これではあかんと思い、撮影したままの状態で鍵をかけて撤収。
自宅に戻り、リモートで再開だ。
ぬくぬくの部屋だと頭が回り、色々調査した結果、
ディザーガイドの設定に問題があることを突き止めた。
Dithering Stability の設定が、最初は 0.70 の設定だ。
これを下げたが、状況はかわらず、
では、でかくしてやろうと、1.5 にしてみたら、やっと成功した。
2000ミリを超える長焦点では、この値を大きくとらないとダメなんだな。
PHD2のグラフでは、ディザリングしたときに、「ディザー」の文字が表示されるのか。
ガイドのグラフが突然跳ねたりしても、「ディザー」の文字があれば安心できるってわけだな、
芸が細かい。
ところで、STL11000MやAO-Lなどをヤフオクに出品中。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1037218770
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f1037230309
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g1037214455
次は、オートガイドの設定と確認だ。
ガイドカメラにはST4互換のポートがあり、
そのまま接続したがどうも機能しない。※
キャリブレーションが失敗し、何も動いていない。
(PHD2では、On Cameraの設定)
どうしてもだめだ、寒くて考える力がなくなってくる。
そういえば別のやり方があったことを思い出した。
ガイドケーブルがだめなら、ASCOMで直接赤道儀を制御するやり方だ。
(PHD2では、Takahashi Temma で接続)
これでキャリブレーションも通り、マルチスターガイドも順調だ。
かなり暗い星も捉えているようで、15等級あたりの星かな?
NGC2359に向け、5分のガイド撮影、ここまでは問題ない。
※後で調べたら、ST4互換とSBIGは結線が逆とのこと、、、orz。
おかしいと思ったよ。
うまくいかなくて当然だったのだが、
結線を変えて次回チャレンジしてみるつもり。
先週の金曜日は珍しく快晴だった。
関東地方が雪ならこっちは晴れるのか。
この先1週間は雨か雪なので、今日を逃すと当分チャンスはない。
夕刻を待ち出撃した。
やることがたくさんある。
まず、メインカメラのピント出し。
慣れないAPTを起動し、プロキオンに向ける。
プレビューモードで画像を出す。
フォーカサーを100ステップ単位で動かし、
ピントが大体出たら20ステップで動かす。
FLI-PDFで、3100あたりでピントが出た。
ここまでは計算通り。
その次は、カメラの回転角度の調整だ。
2・3日前だったか、PlateSolve関係の設定を済ませていたこともあり、
PlateSolveは1発で決めて、FOV Angleは1.5度のずれを0度になるように微調整。
今度はガイドカメラの設定だ。
ガイドカメラを、ASI120MM miniから、ASI174MM miniに変更。
ガイドカメラのピントを出す。
これがなかなかうまくいかず、先端の黒いリングでは調整ができず、
少し浮かした状態でピントを出した。
気になっていた、北極星だが、
この時期の桜は葉が落ちてちゃんと北極星が見えている。
極望で確認したが、ほぼその通りであった。
前回公開したNGC1300、PixInsightのDBEをかけたが、不完全だった。
これがその画像で、背景にムラが残る。
(右下のごみは気にしないで)
そこで starnet++ を使い、星を取り除く。
星と銀河をPSのスポット修復ブラシツールで消して、ガウスぼかしをかける。
PSで元画像に上の画像を減算しレベル補正で調整して出来上がり。
Deconvolutionは適用していない。
これも一種のセルフフラット補正だが、
フラット補正で悩んでいたときにマスターした方法だが、
こういう場合にも役立つというわけか。
PixInsightのDeconvolutionで、
公式には、DeringingのGlobal drak/bright の調整をしろ、とある。
しかし、kさんが始めたGlobal drak/brightをゼロにするという
新しいテクニックが編み出された。
このあたりを深く読んで自分なりには、
1.星マスクを適切に作って Local supportに設定する
→ リンギングを抑える役割
2.銀河のみのマスクを適切に作って 対象とする画像にマスクする
→ Deconvolutionかける強弱を制御する役割
ということと理解した。
でやってみたが、まだまだだな。リンギングが残っている。
上の画像が元画像、下の画像がDeconvolutionかけた画像
もう少し、前述の星マスクや銀河のみのマスクの作り方やパラメタの追い込みが必要だ。
まだまだ先は長い。
kさんの、「元画像の輝度を詰めた画像とStarMaskのInvertをminimum合成して作ったマスク(「使用したマスク」右)を直接かけて」はまだ試していない。
これもやってみようと思っている。
最近色々忙しくて、なかなか時間が取れない。
けど、あと、もう少し。
来年になったら、ヒャッハー!するんだ...
とうとう冬の季節、最初から気温は7度。
ピント移動も秋と違うことが予想されたが、データがない。
11/28の状況だ。データがないので外している。
このグラフからは、30分で10カウントのピント移動(IN側)で行けそうだ。
気温のグラフで、2本の線が交差する場所から30分後に気温順応が終わると考えた。
そこからピント移動がOUT側へ逆転するのではないか、と読み取れた。
その翌日、11/29、その理論を試す機会がやってきた。
気温のグラフで、2本の線が交差する場所から30分後から、OUT側に移動させた。
OUT側に移動させるのは勇気が必要だったが、過去のデータではそういう動きをする。
これが正解だったかどうかは何とも言えないが、結果的にはハズレではなかったと思う。
もっとデータをとらないと何とも言えない。
さらに、12/2、検証したかったが、その理論を試すデータにはならなかった。
話は変わるが、この間の撮影のガイド状況は悲惨?だった。
ガイド星が暴れまくる。0.1秒のAOガイド(8,9Hz)でもあちこち暴れまくるのだ。
12/2には、0.06秒のAOガイド(10-13Hz)にしても状況はかわらずガイド星が暴れまくる。
しかし、7等級の明るいガイド星のお陰でガイドミスもなく、撮影自体には問題はない。
画像処理しても、普通に処理できる。
これがAOの威力なのか?
今どきAO使う天文屋は絶滅寸前だろうけど、最後の一人になってもAOガイドは続けるぞ。
前回のkさんのコメントに触発され、
もうちょっとまともな画像に仕上げたくて再挑戦。
前回の反省点を踏まえ、PSF画像を再作成して2パターンやってみた。
素材は前回と同じくIC342、前回のプロジェクトを開いて処理を途中からやり直す。
■最初のパターン
星の小さいものを選択したのが下の画像
これで結果を確認したのが下の画像(上が処理前、下が処理後)
■2個目のパターン
最初よりもやや大きな星を選択したのが下の画像
これで結果を確認したのが下の画像(上が処理前、下が処理後)
正直、どちらも大差はないが、
最初のパターンのほうがいいと思う。
やはり小さな星を選択すべきだ。
この程度のかかり具合ならちょうどよさそうに感じる。
ということは、あれぐらいの星を選択して、
後はパラメータの追い込みというか調整でもう少しあがいてみるか。
段々と画像処理が楽しくなってきた。
無謀にも今回はL画像へのDeconvolutionという難易度の高い大技に出た。
(LRGB合成も後でやりたいけど、LRGB合成は他のソフトでもできるしな)
PixInsightならではの機能を使ってみたい。
Projectを保存しておくと、後日、何回でも途中から再実行ができるのは良いな。
ネットには色々情報があると思うが、ダメ元でもとりあえず自力でやってみる。
ある程度自力でやらないと理解できないし、操作方法にも慣れる必要がある。
そのDeconvolutionだが、いきなりは実行できない。
前振りが長いというか、下準備が大変だ。
ATrousWaveletTransformでRのチェックを外し星マスクの下地を作る。
StarMaskでマスクを作る。
DynamicPSFで飽和していない星を選択し、Export何たらでPSF画像を出す。
(あとで調べたらこの選択はミスでもっと小さい星を選択する必要があった)
先ほどの星マスクを元画像のL画像にドラッグし、マスクを反転した状態。
New Preview Modeで銀河をマウスで囲む。Previewなのでこいつを好きにいじることが可能。
ここまできて、やっとDeconvolutionのお出ましだ。
Deconvolutionダイアログを出し、Extend PSF で先ほどのPSF画像を選択する。
パラメータを変えながら実行してみる。なんじゃあ、これは。
Ringingのパラメータをいじって、多少はマシだが、これもやっぱりおかしいな。
このままDeconvolutionかけるとこんな画像ができる。かえっておかしくなっている。
ただ、派手にDeconvolutionかかっているから、手順としてはこれでいいのだろう。
ちなみに元の画像がこれだ。
あとで調べたら、PSF画像を作るのが失敗していて、もっと小さい星を選択すべき。
楽しい天体観測を参考に再度チャレンジしてみる。niwaさん、ありがとうございます。
結果としては、最初からうまくいくわけではない。
おまけに高難度の大技だ。そう簡単には攻略できない。
もっと精進しないとダメですな。
まだまだ頭の使い方が足りないようだが、爺にはボケ防止にもなるのかね?
PixInsightは機能が多く、できることから始める。
昔やったことがあるとはいえ、使い方や操作は記憶にはなく初心者・小学生と同じレベルだ。
(PixInsightを使うようならもう小学生のレベルじゃないだろうけど)
ちょっと使った感想としてはとにかくわかりにくい。
だけど、STFでStretch(ダイアログ出さずにCtrl+Aが楽、F12で解除)は常識のレベルにしておく。
まずは、DBEで背景のカブリ、偏りを補正する。
フラットが決まったとはいえ、若干補正しきれない部分が残る。
ステライメージの周辺減光/カブリ補正で微調整するが、マウスの微妙な匙加減が難しい。
ステライメージの代わりに使いたい。
下の画像は、CCDStackで下処理した画像で、左側の背景が暗く、右側の背景が明るい。
試しに、自動でやってくれるABEを実行してみたのが下の画像。
パラメータの調整はしていないこともあってダメですな。
ABEが目的ではないのでこれ以上は深追いしない。
そこでDBEを実行してみる、四隅に星を避けて点を打つ(下の画像)。
DBEの実行後の画像が下の画像で、四隅だけでもうまくいく。
パラメータの調整なし。
わからなかったのが、Correctionで、Subtraction減算かDivision除算かを
選択しないと何も起こらない。
Subtractionでやる。
Normalizeはチェックを付ける。
Discard background modelはチェックを付ける(余計な画像が残らない)。
Replace target imageはチェックを付けない。実行後の画像は別に作るので
実行前と実行後の比較がしやすいため。
といったことは使っているうちにわかった。
本当は、銀河の周辺に、点をたくさん打てばいいのだろうけど、
フラット補正がある程度決まっていれば四隅だけでもいけるようだ。
DBEかけた画像にさらにDBEかけてさらにDBEかけてもあまり効果はない。
補正した画像は、Saveで保存するが、
32bit floatだと、他のソフトで開いたときにレンジ幅が0-1になる。
0-65535にするには16bit Unsignedで保存すればよいが
PixInsightだけで処理するなら(精度の高い)32bit floatでやればいいと思う。
PixInsightの優秀な(というかわかりにくいというか)ことは、
一度設定したDBEの情報は、一番下の左の▶(New Instance)を他の画像にも適用できる。
さらに、▶(New Instance)をドラッグしてProcessとしてデスクトップ(というのか?)に
おいておいて、元のDBEを閉じてもこのProcessを使ってもよい。
(こういったことは知っておくと便利だけど、これはわからんぞ)
また色々操作したことをProjectとして保存でき、あとで再現することも可能なようだ。
DBEだけなら割とわかりやすいが、攻略は結構大変だな。
まあ英語を読むこと自体は(面倒だとは思うけど)大したことはない。
それよりも画像処理の基本をマスターしておかないと何をやっているのか?
どうしたいのか?何のためにやるのか?が追い付いてこない。
まだまだ修行が足らない。
よくもまあ、皆こんなソフトを使いこなしているのは大したもんだよ。
還暦まじかの爺には頭がついてこれないよ。
PixInsightの攻略にかかる。
最初に使ったのは、9年前、2012年であった。
冬は撮影できないから(できた年もあったが)PixInsightを使ってみたのだ。
チュートリアルの動画を何回も繰り返して操作を学びやってみた。
PixInsightを使ってみた感想は、まるで芸風が変わったような仕上がりに感動した。
しかし、その後、仕事の関係で趣味にかまけていられなくなり
すっかり忘れてしまった。
今ではどうやったらこの画像を作れるのか全く分からない。
再度、チュートリアルの動画を見ながらやり方をマスターするしかない。
下に当時の画像を再掲載する。
M101 FRC300(F7.8) STL6303E+AO-8 L:10x12 R:5x4 G:5x4 B:5x6(RGB:2xbin) SBIG Filter
PixInsightでM101を処理をしたのが、2012年2月だった。
最初の処理は下の画像。
M101 FRC300(F7.8) STL6303E+AO-8
L:10mX12, R:5mX4(2x), G:5mX4(2x), B:5mX6(2x)
撮影は2009年1月、最初の処理画像がこれである。
今から思うと、たったこれだけの枚数でそこそこ処理ができている。
STL6303Eは感度も高く、画像の素直さもあって処理はしやすかった。
STL11000Mは感度が悪く画像も素直じゃなく苦行の連続なんだがなあ。
それでももう少し使い続けてみるけどな。
STL6303EとSTL11000Mのどっちがいいかと問われればSTL6303Eと即答する。
昔、誰かに質問されたことがあったがその時もSTL6303Eと答えた。
いまさらこんな古いカメラを買う人はいないと思うけど。
Normalization とは正規化と訳す。
Stack時に数十枚の画像を選別するための評価を行い、
評価の高いものから重みづけを行うことを指す。
手順としては、
1.ダーク/フラット補正/Hot&CoolPixel除去/Blooming除去
2.Register(画像アライメントのこと)
位置合わせは複数の星を自動選択してアライメント
補間処理は、ニアレストネイバー他
3.Normalization <--- ここ
4.Data Reject
STD Sigma Reject
5.Combine
Mean(加算平均)
6.Save
CCDStackでの Normalization は、
Scalar(slope):露出時間と空の透明度を調整
Offset(Intercept):背景レベルに合わせて調整
Both:ScalarとOffsetの両方
の3種類から選択できるが、画像処理の場合は当然 Both を選択する。
ここがStack時の一番重要な肝の部分である。
ステライメージはこの部分の説明がない(と思っている、間違いだったらすみません)
この時に、1枚ごとの画像評価を行い、結果を表示してくれる。
それが下の画像だ。(右端のWeight列)
このWeight=重み付けにより、良い画像を多く評価し、悪い画像を少なく評価し反映する。
だから悪そうな画像でも使い道が少しはあるので、捨てずに一緒に処理する。
この中で、一番評価の低い画像が下の画像で、STD Sigma Reject すると全体が真っ赤になる。
赤い部分はRejectしたピクセルだ。この画像ではわかりにくいが、全体が赤い。
この中で、一番評価の高い画像が下の画像で、STD Sigma Reject すると、
赤い部分は衛星?が通過した斜めの軌跡にしかかかっていない。
Normalizationの後で、Data Rejectを行う。
画像の評価後に、ピクセルを選別するわけだが、
画像枚数が多い場合は、STD Sigma Reject を選択し、適切な条件を指定する
RGB画像のように枚数が少ない場合は、Poisson Sigma Rejectを選択してもよいが、
RGBでも10枚や12枚は撮影するので、STD Sigma Rejectでやっている。
STD Sigma Rejectというのは、標準偏差により極端にいいものと悪いものを排除する手法だ。
撮影時に、DitherGuideを行っているので、欠陥画素の排除もある程度はしてくれる。
ステライメージではなく、しつこくCCDStackを使っているのは、
・処理の過程で1枚1枚の状態を見ながら確認できること
(これができるのが良い、画像はパラパラ漫画みたいに切り替えられる)
・処理そのものが、はっきりと定義してあって明確であること
正直、ステライメージは何をやっているのかが不明確。
その点 PixInsight は異質で、提供する機能は豊富で、使いたい機能を好きに使え、
ただし、何をどう処理するのかが明確になっていないと使いこなせない。
これまでは、理屈を後回しで画像処理の手順のみでやってきたが、
n2068ddさんのお陰で(色々ありがとうございます)、
やっと画像処理の理屈も概ね理解はできたような気がする。
そろそろ PixInsightの攻略にかかりたいところではある。
CCDStackでは
Stack時のResampling関数として、
NearestNeighbor
Bilinear
Bicubic B-Spline
Quadratic・・・
Lanczos・・・
がある
ステライメージでは、ピクセル補間の選択で
バイキュービック
バイリニア
ニアレストネイバー
ランチョス・・・
があり、
どちらも同じ単語を使っている。
(両者それぞれで全く違うのもあるが)
結局、両者に存在する、
バイキュービック Bicubic B-Spline
バイリニア Bilinear
ニアレストネイバー NearestNeighbor
のどれかを使うのが一般的だと思うが、 この使い分けが分からない。
要するに、S/Nを重視するか、解像を重視するか、その中間を目指すのか
ということなのだろうけど、理屈が分からない。
S/Nを重視するというのは散光星雲向けということなのか、
解像を重視するというのは系外銀河向けということなのか、
どうもよくわかっていない。
ステライメージのヘルプには解説はなく、単語の羅列のみ。
(不親切だな、仕様通りに作るけど、効果効用まではわからんのだろう)
CCDStackのHelpには、一般的にはBicubic B-Splineが適しているよと書いてある。
しかし、よく読むと、
StackにはNearestNeighborが適している、
単一の画像を変換するにはBicubic B-Splineが適している、と書いてある。
Stackはわかるが、単一の画像を変換するというのは、RGB画像の位置合わせのことか。
(おいらはCCDStackで、RGB画像は一気に全部読み込みし、位置合わせを一括で行っているため
RGB画像は最初から位置合わせを完了した状態で処理している)
NearestNeighborは単一画像には使うな、
UnderSampling画像や枚数が少ない場合は使うなと。
Bilinearは、Sub-Pixelの精度を出す、非拡大や非回転でうまく働く。
Bicubic B-Splineは、拡大や回転でうまく働く。
なんかわかったようなわからんような、理屈はよくわからないが
Stack時は、NearestNeighborを使えということはわかった。
ちなみに、おいらはずっと NearestNeighbor でやってきたが
意味も分からずに処理するのもどうかと思ってですな、、、。
NearestNeighborってのは、すぐ隣のピクセルの情報を
引っ張て来て補間するということはわかるのだけど、、、。
これが解像重視ということになるのか。
小学生レベルで考えるべきことなのか、
中学校に進学してから考えればいいのか?
■フラットが合わないのは、フラット画像のレンジ幅に原因がある。
フラットで過剰補正の場合:レンジ幅を広げる
フラットで補正不足の場合:レンジ幅を狭める
■適切なレンジ幅を探る必要はあるが、これでフラットを合わせることは可能になる。
■フラット画像のぼかし処理
ぼかし処理そのものは、フラットが合う合わないとは無関係
ゴミ跡やカメラ固有の縞模様があるなら、ぼかし処理はしない
そうでないならぼかし処理をかけてもよいのか?
(ぼかし処理をかけたフラット補正による影響は未検証)
■ゴミ袋スカイフラット(薄明フラットではない)は、MAXレベル値が低い。
岡野さん推奨のフラット画像のMAXレベル値は、15000-16000(65536の1/4)以上
ゴミ袋スカイフラット画像のMAXレベル値は、2000-3000と低い(おいらの場合)
↓
一般的にフラット補正をかけると、元画像が荒れる
どうもMAXレベル値の低いフラット画像だと、元画像がより荒れるようだ
(岡野さんはMAX値の1/4以上を推奨、他のソフトでは1/2を推奨(Gさん))
↓
L画像は、20枚-30枚以上の撮影枚数がないと、きれいにならない(おいらの場合)
(Stack時、シグマクリップを適用する前提)
↓
フラット画像が決まれば、画像処理の表現力がより広がる
FRC300(F7.8) STL11000M+AO-L L:10x45 R:5x10 G:5x10 B:5x10(RGB:2xbin) SBIG Filter
フラットが決まって、画像処理が楽しいなあ。
淡いM74を再処理した。
L画像は45枚も撮影していたんだな。
このおかげで今回再処理したM74は、前回に比べると、かなり良くなっと思う。
1カ月前は確かに小学1年生のレベルだったと思うが、
今は小学3年生か4年生あたりまでレベルは上がっているかもしれない。
校長先生「3階級昇進して、4年生に進級」
↓これが前回のM74
FRC300(F7.8) STL11000M+AO-L L:10x45 R:5x10 G:5x10 B:5x10(RGB:2xbin) SBIG Filter
FRC300(F7.8) STL11000M+AO-L L:10x30 R:5x10 G:5x10 B:5x10(RGB:2xbin) SBIG Filter
トリミングなし、IC342が上に寄っているのはAOガイドのため。
最終的にはトリミングする。
フラットが決まるようになって、画像処理が楽しいな。
フラットが決まらなかった頃(先月、先々月)は、画像処理が苦痛だった。
セルフフラットやら、ステライメージの周辺減光、CCDStackのFlatten backgroundとか
色々やってもちっとも良くならない。
フラットが決まると、このIC342は、でかい割に物凄く淡いんだけど
延べ4日、合計7時間かけて撮影したせいもあって、
ここまで派手にぎんぎんにできる、やりすぎか?
画像処理は、ほとんどCCDStackで処理した。
このソフトもわかりにくいけど、毎日触ると何となく使い方がわかってきたぞ。
こいつをマスターしたら、次はPixInsightの攻略に行きたいところだが、
今はまだ小学1年生レベルだし、せめて中学校に進学してからだな。
10月31日
NGC772,NGC660,IC342 L画像を撮影
11月4日
IC342 L画像を撮影
11月5日
NGC772,NGC660,IC342,M78 RGB画像を撮影
11月6日
薄雲にやられた
11月7日
次の対象に切り替えるか、それとも撮り増しをするか?悩む
結局、NGC772,NGC660,IC342,M78 L,RGB画像の撮り増し撮影
この後ずーっと晴れない予報
11月の新月期は終わった
L画像しかないが、M78
jpgにすると諧調が飛んでしまうな。
次回はRGBも撮影するけど。
小学3年生に進級するには、もう一つ課題をこなさないといけない。
お題は「NGC925」だ。
これは撮影経験がないので、とりあえず
L:8枚、RGB:各4枚を撮影してみた。
画像処理の達人なら何とか処理するのだろうけど、
小学2年生のレベルのおいらにとっては難しくて、処理を断念した。
こういった小さくて淡い系外銀河は難しい、M74もそうだった。
これも追加撮影が必要だが、次回はいつになるのか?
L画像の枚数も8枚では足りないし、RGBも4枚では足りないような気がする。
小学生レベルでもこれだけ難しいのなら中学生はどうなんだろうな。
小学校の間は基礎テクニックをマスターしろ、
中学校は基礎テクニックを基本に、
さらに応用力のあることをしないといけないのはわかるが。
今のところ、淡い系外銀河は苦手だ。
こんなにも苦労するとはな。
秋のマイナー銀河は長時間でやるしかないな。
晴れたら撮影だ。
まゆ星雲で、保育所レベルを卒業し、小学校レベルに進学した。
小学校レベルといっても、最初は1年生からだ。
小学1年生として、「M74」と校長先生のお告げを受けた。
まあメジャーな天体だし、昔撮影したこともあり、
何とかなるだろうと簡単に考えていたのが間違いだった。
先日晴れた夜、リモートで撮影した。
たっぷりと5時間はかけたであろうか。
L画像を20枚、これだけあれば、画像処理もちょいちょいとと思ったが、
かなり淡い天体で、背景が荒れ荒れだ。
画像処理は断念した。
次回晴れたら追加撮影する。
小学1年生レベルってこんなに難しいものとはな、先が思いやられる。
他の人の撮影画像を見ると、達人レベルがごろごろだ。
おいらはこんなにもへたくそなのか。
小学1年生レベルでいきなり難易度の高いものをやらせるとは鬼だな。
2年生に進級するのはそう簡単ではないぞ。
FRC300(F7.8) STL11000M+AO-L L:10x12 R:5x4 G:5x4 B:5x4(RGB:2xbin) SBIG Filter
フラット画像を撮影したので、まゆ星雲を画像処理した。
フラット画像の撮影が、ゴミ袋スカイフラット方式だったが
これがなかなか苦労した。
L画像:CCDStack 周辺減光の逆補正と斜めカブリ補正(ステライメージ7)
R画像:CCDStack 少し周辺減光の逆補正(ステライメージ7)
G画像:CCDStack
B画像:CCDStack
LRGB合成:CCDStack
このフラット補正を処理したことで、やっとIC4156の画像処理ができた。
画像処理といっても、ほとんどCCDStack、一部ステライメージ7(古いな)。
PixInsightは封印中のまま。
とりあえず、基本処理のLRGB合成を行った。
このIC5146は保育所の卒業課題としてやってみた。
小学校に進学してもいいかな?
FRC300(F7.8) STL11000M+AO-L L:10x12 R:5x2 G:5x2 B:5x2(RGB:2xbin) SBIG Filter
M33はでかい。
先週撮影したM33、中心部が下にずれているのはガイド星の関係。
撮影前から周辺部がはみ出るのは承知の上、苦しいフレーミング。
RGB画像は2枚づつのみ、しかもR画像の右上は斜めに欠けている。
M33の画像処理、まだまだですわ。
CCDStackとPhotoShopCCのみで仕上げた、PixInsightは封印中。
今のレベルは保育所、とりあえずLRGBやりました、の段階。
画像処理のやり方を完全に忘れているので、
もっと場数をこなしてレベルを上げていかないと。
次は小学校入学のレベルが目標。
今度は、PixInsight と格闘。
これがまるで分らない、、、orz
もう一度チュートリアルからやり直さないと
何をしていいのかさえ分からない。
しばらくは、PixInsight は封印しておく。
とりあえず、当面は撮影以外は、
基本的なことからじっくりとやり方を見直さないとダメですな。
NGC281、Ha画像、構図が右よりなのはガイド星の位置に依存したため。
10年ぶりですわ。
撮影自体はよく覚えていたが、画像処理はすっかり忘れていた。
昔やった CCDStack を起動してもやり方を完全に忘れている。
それでも何とか踏ん張ってやってみたが
ひどいボロボロ画像だ。
原因はダークやフラットが10年前のものをそのまま使ったから
白い縦筋がいくつも残っている。
画像枚数が少ないのもあるが、ダークやフラットは作り直さないとだめだろう。
撮影画像は、ネットワーク越しに全部持ってきたが、これは効率が悪い。
1晩で撮影したときの回線使用量は 250MBだったが、
(この時は監視カメラを起動せず、リモートデスクトップ画面のみ)
画像転送は 800MBだった。
次回からは、リモート先のパソコンで下処理(Stackだけでも)を行って
処理済みした数ファイルのみ持ってくるやり方にしないとダメだわ。
まずは、ダーク、バイアスを撮り溜めるところからやり直しだ。
動画にしてみました。
最初から最後まで、動いていく様子がよくわかります。
時々雲が通過しましたが、そのまま編集してあります。
基本的には30秒毎に1ショットで合計950枚分の編集です。
(接触近辺はもっと枚数が多い)
FRC300(F7.8) STL6303E+AO-8 L:10x16 R:5x6 G:5x6 B:5x8(RGB:2xbin) SBIG Filter
撮影は2009年
3年前の画像を引っ張り出してきて再処理。
これも色ムラや背景ムラに悩まされた。
南のやや低空は条件が悪いことが多いのと季節がら黄砂の影響もあったと思う。
それに、これは散光星雲であるがために、銀河とは全然違う。
銀河と同じ処理をしてもダメなのだ。
この画像はあまり処理をせずに、ほぼそのままLRGB合成をかけている。
青がやや弱いか、もっと青を強調すればよかったかも?
小さい銀河ばかりやっているとM20って結構大きいのだと改めて思った。
FRC300(F7.8) STL6303E+AO-8 L:10x12 R:5x4 G:5x6 B:5x8(RGB:2xbin) SBIG Filter
撮影は2009年
構図としては、右が北となる。
NGC4725 が中央やや上の大きいもので、その下(西)には小ぶりのNGC4712、
さらに右下にはPGC86434という小さな系外銀河が写っている。
(流石にここまで小さいとNGCナンバーではなくなっている)
ギンギン路線でやってきて、これもギンギンに処理したつもりがおとなしい感じになってしまった。
でもNGC4712の渦模様が出ているのでギンギンにはなっているはずなのだが?
この画像は昔処理はしたけれどもうまくいかずに放置していたものを処理し直ししたもの。
うまくいかなかったのは、背景のムラが多くてフラットにならなかったから。
普通に処理すると背景がカラフルすぎて処理できない。おそらく都会の空で撮影したらこんな感じなんだろう。
原因はよくわからないが、時期的に黄砂かな?と、背景が白くて良くない空だったのかもしれない。
フラット補正かけてもフラットにならない。
MaxImDLのFlattenBackgroudを使っても背景がぼこぼこ波打つ。
CCDStackのFlattenBackgroudの変な挙動を裏技的に使って背景のレベルを相対的に落とすというトリッキーな技で抑え込んでやっと処理した。それでも背景ムラが取り切れずに背景を黒く落としてごまかしている。
変な技を駆使して3年前の放置した画像を発掘したが、骨が折れたよ、orz
FSQ106(F5) STL11000M+AO-L L[Ha:15x8 L:10x8] RGB[R:10x4 G:10x6 B:10x6]
L画像を追加露光して再処理したもの。
空の状態が悪かったのもあるが、なかなかいい画にならない。
L画像にHa画像をブレンド、というか、ノーマライズして一気にStack処理したが、これをやるとL画像よりのイメージになる。
三ツ星の真ん中の星がちょうどすれすれで外側になるが、ゴーストがでてしまった。
こんなことならもう少しずらしてチップ内に入れてしまえばよかったかも?
反省すべき点は他にもあり、色合いにしても、燃える木が赤っぽくなってしまった。オレンジ色っぽいのが正解だと思う。強引に無理やり調整する技もあるけど今回はそこまではやる気にならず。
次回か、来年かはわからないが、再チャレンジの予定。
FSQ106(F5) STL11000M+AO-L IC1848(左下)とIC1805(右上)のモザイク
カシオペア座のIC1805とIC1848をモザイク合成。
合成はPhotoshopCS5のPhotomergeを使って一発合成したもの。
左側のIC1848が傾いているが、いつも赤経赤緯を長辺か短辺に合わせているので回転したのか?と思ったが、回転はしていない。よくよく考えてみたら、かなり北極に近く緯度は60度以上もあってこれはこんな風になって当たり前のことなんだな。
それじゃあついでに、ペルセウスの二重星団も繋げてみるかと思ったけど、これは間にもう1枚か2枚挟まないと繋がらないのであきらめた。
モザイク合成って結構大変なのでやりたくないが、やってみると面白いとは思う。
これはutoさん提供のM51
VC200L(F9-->F7.3) ST-8XME L:10x30 R:5x16 G:5x12 B:5x12(x2bin)
実は、これは某星研のネタとして提供されたもの。
一応自分なりに下手ながら処理してみたもの。
とても丁寧に撮影されただけあって、L画像は30枚300分の力作。
おかげさまで画像のコシがあってL&Rデコにも耐えられる。
ただし、B画像なんかは枚数はあってもS/Nは悪くざらざらでとても見れたものではない。(utoさん、ごめん)
あまり他人様の生画像は見たことがないのでいい勉強にはなった。
やはりL画像の大切さは特筆すべきものがある。反面、LRGB合成を前提ではRGB画像はあまり重要ではなく手抜きをしても何とか耐えられる。
(とはいえ、RGB画像も丁寧にしっかりと撮るべきではあると思うが)
しかし流石はベテランのutoさん、20センチの鏡筒でここまで写りますよ。
ちなみに、恥ずかしながら私の画像
FRC300(F7.8) STL6303E L:10x12 R:10x4 G:10x6 B:10x8(x2bin)
FSQ106(F5) STL11000M+AO-L Ha:15x8 R:10x4 G:10x4 B:10x3
L画像の代わりにHaを採用して合成したM42は輝度も高くて、たまたまうまくいったんだろうな。
同じように馬頭星雲(IC434)を処理したら全然ダメだった。
輝度情報が違いすぎるのが原因。
L画像をしっかり撮影しとかないとダメだわ。
ギリシャ文字のシータ(Θ)上の星雲がはっきり描画できていることだけは確認はできるが。
で、どうしたかというと、RGB画像のL(LabのL)をベースとして、Ha画像を多少ブレンドしながら画像を整えて処理したが、何かおかしいし、透明感が全くない。
B画像の時にうす雲が通過して輝星が膨らんでしまったのも失敗だった。
うまくいかないね。