画像処理の下処理というか前処理は、10年以上前からCCDStackを使ってきた。
下処理とは、ダーク補正、フラット補正、各フィルター毎のStack処理。
CCDStack自体は10年以上前の古いままで使っているが、
これはこれで手作業は多いが、信頼性もあるし慣れていることもあり
ずっと使い続けてきた。
良い点:
Stack時のAlignmentを自動でかつ、目視で確認できる
σクリップのかけ具合が調整できる
Normalize処理は背景とハイライト部の指定だけで済む
悪い点:
手作業がそれなりにある
LRGB一括で勝手にやってくれない
(Alignmentだけは、LRGB一括でやれるけど、別の意味で面倒だ)
裏技:
Stack時のAlignmentの基準は、最初に読み込んだ1枚目を基準とする
これを逆手にとって、
L画像:最初に処理する
R画像:最初に処理したL画像を読み込んでおくと、R画像も同じ位置でStack
G,B画像も同様
そうすると、L,R,G,Bをそのまま(位置合わせせずに)処理ができる
これはこれでいいのだが、歳をとると面倒なのは嫌になってくる。
それで、PixInsightのWBPPで一括でやってもいいのではないかと思えてきた。
PixInsightは10年位前から細々と使ってきたけれども、一部の機能のみで、
でも系外銀河なんかは画像処理の腕がすごく上がったような気がしてきた。
ただ下処理は専らCCDStackでやってきた。
近々、CCDStackで下処理した画像とPixInsightで下処理したものを
比較検討したうえで決断しようとは思っている。
思っている、思ってはいるのだ、が、夏の暑さにばてて腰が重い。
おはようございます。
自分も以前はCCDStack2を使っていましたが、2016年ごろからPixinsightに乗り換えました。
キャリブレーション~位置合わせ~スタッキングというプロセスで比較した場合、Pixinsightの最大の特徴は位置合わせにおいて並進、回転、拡大縮小に加えて、「変形」に対応できるという事かと思います。
これがあるので、異種光学系の位置合わせでもドンピシャな結果が得られます。自分の場合、ブロードとナローのハイブリッド合成をやったりしますが、PIのこの機能があってこそだと思っています。
最近は蒼月城さんの動画や丹羽さんの解説本など、日本語の解説ツールも整ってきましたので随分ハードルは下がってきた感がありますね。
という事で、是非PIもお試しください。
マルさん、こんにちは。
PIを使いこなそうという思いもありますが、どちらかというと、手数を少なくして楽をしたいとの思いがあります。
「変形」は複数光学系には有効でしょうね。
今度の週末にはトライしてみようと思ってます。
私は、PIで全てやっているので、それが普通だと思っています。(笑
PIのアライメントが優秀なのは、私も同感で、
・望遠鏡の倍率の色収差があったり、使うレンズごとに歪曲収差があったとしても、補正してくれること。四隅の位置の星がLRGBでぴったり一致しますね。屈折系の人には必須かと思います。
・プレートソルブとフォトメトリー機能を使って、「座標上の正しい位置」に修正する機能もあります。探索系などの人には良いかもしれません。もうひとつ「正しい星の色」でカラーにするという機能もありますね。私は持っていないのでやっていませんが、BバンドVバンドフィルターでも再現できたように思います。
動作は、実行ボタンを押すだけなので、その間はコーヒーを飲んで待っていれば良いですが、C言語で書かれているので、めっちゃ時間を食いますよね。メーカーの推奨は、最低クワッドコアで、できれば、i9かXEONを使うように書いてますが、私の10年前のノートパソコンの32GのメモリーもCPUの8スレッドも全て100%使い切ってしまうので、その間はそのパソコンでは何もできなくなってしまいます。
n2068ddさん、おはようございます。
> 私は、PIで全てやっているので、
これを目指しています。
全部の機能を使うわけではなく、最低限必要な機能をマスターして、そこからステップアップしていけばいいとは考えています。
リモート先の撮影用PCにはまだ入れていないですが、そこではWBPPの下処理だけして、結果のみを自宅PCに持って来て続きをやろうかと考えています。