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Stellariumと格闘(その参)

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これでやっと、NINAとの連携だ。

Stellariumの設定

F2設定のプラグイン画面を出す
20240814_1.png
プラグインの中から、リモートコントロールを指定する

起動時に実行にチェックを入れ、設定ボタンをクリック。
20240814_2.png
リモートコントロールの設定を行う。
赤枠の通りにチェックを入れ、ポートはデフォルトでよい。

次は、NINAの設定画面を出す。
20240814_3.png
プラネタリウムで、Stellariumを選択する。
ポートはデフォルトであっているはず。

これで、NINAの高度なシーケンスの天体には何もないが、
20240814_4.png
赤枠の連携ボタンをクリックすると、

20240814_5.png
このように座標が入ってくる。
できれば天体の愛称名ではなく、NGCなんたらでやって欲しかったなあ。

これだけ苦労するなら(って大したことではないが)、
手作業で座標を入れるやり方でもよかったかな、と。

Stellariumと格闘(その弐)

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今度は、CCDと望遠鏡の設定だ。
画面右上にある右端のアイコンで設定ができる。

CCDの設定
20240813_1.png
カメラの情報を入力する

望遠鏡の設定
20240813_2.png
赤道儀のチェックはしておくこと(初期値)

以上の設定をして、画面右上のアイコン、右から3番目をクリックすると、
20240813_3.png
カメラの表示枠が表示される、オフアキのカメラ枠も表示できる。

F3キーで検索、適当にNGC天体を検索すると、
20240813_4.png
このように、天体画像が表示されている。
赤経赤緯の座標線は、画面左下の隅っこをクリックして
どこかを押せば表示できる。

Stellariumと格闘(その壱)

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NINAでの撮影に星図ソフトは不要と思っていた。
長焦点だから、M/NGC天体そのものを指定して撮影するだけでよい。

高度なシーケンスを使うようになると、
毎回、天体の座標を手入力するのが面倒だ。

そこで、今さらながら、Stellariumと連携でもするか、と考えた。
最終目標は、Stellariumで天体を検索しておいて、
NINAの高度なシーケンスに座標を連動させるだけだ。

今までもやろうと思えばいつでもできると思って先送りしていた。
重い腰を上げてやってみるかと、やっとその気になった。

インストールは、
Stellariumで検索して、Windows64版をダウンロードしてインストールするだけ。

そこから先が大変だった。

起動すると、
20240812_1.png
この、そっけない風景画面が出るだけで、何をすればいいのか、
さっぱりわからない。
しかも全画面で表示しやがる。(上の画像は対策後の画面)

ここはググーる先生に従い、解決策はあった。
星見庵日記様、ありがとうございます。

その次、F4キーで表示オプションで、設定
20240812_2.png
■大気のチェックを外す → 昼の青空が消える
■またたきのチェックを外す → 画面のきらきらを抑制する

この設定は保存しておかないと、次回起動時に反映しないので、
20240812_3.png
F2キー、環境設定のメインで、
■表示オプションを保存

他の設定を行ったら、
■設定を保存

最後に、終わるときはどうすればいいのか?
方法1:右上の「X」ボタン
20240812_5.png
方法2:左下の隅っこをクリックし、横に並んだアイコンの右端をクリックする。

これは慣れるまでが大変だわ。

天文中年さんの資料で教えて頂いた内容です。
(kさんの会議です。いつもお世話になっています。)

以前から、CUDAを何とかしようと思っていたが、かなり面倒くさい。
バージョンを合わせること、GPUに応じたものを選択すること、
インストール手順が複雑であることなどが、面倒なのだ。
天文中年さんの資料はかなりまとまっているのでやりやすい。
ありがとうございます。

目的:PixInsightで処理の高速化を行う
条件:nVidiaのGPU(グラフィックボード)が必要
   AMDやIntel内蔵のGPUはダメ、この点で安価なノートPCは全滅
   ノートPCならnVvidia搭載のゲーム用か、ワークステーションになる
効果があるのは、BTXとかの画像演算系の処理
効果がないのは、WBPP

■効果を確かめるために、事前にBTXを実行するための画像を用意
20240523_1.png
お馴染みの馬頭星雲
鏡筒:タカハシ FRC300 (fl=2348mm F7.8)
カメラ:ZWO ASI6200MM Pro、Bin(2x)
フィルター:Ha
撮影:5分x43枚、ダーク・フラット補正、スタック済み

■効果を確かめるために、事前にBTXを実行(CUDA実装前)
20240523_2.png
2分22秒(144秒)

■NVIDIA DEVELOPER のアカウント登録
https://developer.nvidia.com/
アカウントの登録をしないと、以下のダウンロードができなかったような気がする。
個人情報を登録するが、住所は不要、ただ勤務先/大学名などを記入する。
勤務先や大学は適当に(TokyoUnivでもUnemployedでもnoworkとでも)

■nVidia CUDA11.0 をダウンロード・インストール
https://developer.nvidia.com/cuda-11.0-download-archive

20240523_3.png

20240523_10.png

カスタムインストールを選び、CUDA>Runtime>Libraries のみでよい。

■CUDA11.0 に対応するcuDNNを選択してダウンロードと配置
https://developer.nvidia.com/rdp/cudnn-archive

20240523_4.png
上から2個目、CUDA 11.X の最新版を選択した。
RTX4000は違うらしいが、持っていないのでよくわからない。

解凍して出てきた中身のbin と lib フォルダを
C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.0 に上書きする。
(管理者権限が必要)

■libtensorflow-gpu 2.4.0 のダウンロードとPixInsightへ配置
https://storage.googleapis.com/tensorflow/libtensorflow/libtensorflow- gpu-windows-x86_64-2.4.0.zip

lib 内の tensorflow.dll を C:\Program Files\PixInsight\bin に上書きする。

■Windowsの環境変数を設定する
20240523_5.png

システムの設定から、詳細設定で、この画面を出して、環境変数をクリック。

20240523_6.png
ユーザー環境に、
環境変数名を TF_FORCE_GPU_ALLOW_GROWTH 、値を true で追加する

20240523_7.png
PATHに以下の内容を追加
"C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v11.0\bin"

■Windowsを再起動

■PixInsight BTXで効果を試す(CUDA実装後)
先程と同じ馬頭星雲で実行する。
20240523_8.png

結果は32秒。
144秒-->32秒なので、約4倍の高速化となった。

天文中年さんも、約4倍の高速化だとのことだったが、
パソコンのスペックがハイレベルで、10秒-->2秒とかで一瞬で終わるという。
地獄の閻魔大王様も平伏すくらいの最強マシンだ。

■おまけ
20240523_9.png
タスクマネージャーのパフォーマンスモニターでは、GPU1(NVIDIA Quadro)が
有効に機能している。
そのため、CPUの稼働率が低い。
尚、CUDA対応前は、CPUが100%に張り付いたままで処理時間もかかる。
NVIDIA GPUがあれば、CUDAを使わない手はない。

NVIDIA Quadro T2000 がどの系統のものかよくわからなかったが、
RTX3000系統だったのだろうと思う。

■パソコン
ノートPCなんだけど、GPUはnVidia Quadro T2000、メモリは64GB、
のワークステーションなので、CUDAを使うことができている。
(中古で1桁万円だったが、M2-SSDやメモリ追加で10万超えたけどな)

ノートパソコンの分解

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昨年購入したノートパソコン。

ジャンク品ではないが、訳あり品で安く購入した物。
ちなみに第10世代のCPUを搭載した我が家で一番新しいものだ。
CPUも上位のもので、8コア16スレッド、vPro搭載機。
eGPUはnVidia(今は株価が高騰中)のものだ。
4K液晶モニタでいささか過剰装備ではある。
後付けで64GBまでメモリを追加してある。

訳ありの内容は
・キーボードの下向きキーがないので押しにくい
 (これはかなり操作性が悪すぎる)
・キーボードの左下、タッチパッドの左側が剥げている
 (見栄えが悪いだけだが)
普段は、ヘッドレスで外付けのモニターやキーボード、マウスを使うため気にならない。
しかし、時々単体で使うこともあり、訳ありの部分が気になっていた。

思い切って、このノートパソコンに手を入れることにした。
・キーボードの交換
・パームレスト(デルはこの呼び方をする)の交換

20240301_1.jpg

キーボードの交換は到着が早く、数日前に行っている。
(画像は交換後の状態で、交換前のキーボードは右端の画像)

キーボードは日本語版なので同じく日本語版のキーボードをヤフオクで。
これはそんなに難しくはない。5分、10分もあれば十分。

次にパームレストの交換。
これが最大の難物で、内部を全部ばらさないといけない。

パームレストはアリエクで購入したが、
ちょうど春節前だったので到着は17日後だった。
春節以外の時期なら7日と考えると、まあそんなものか。

20240301_2.jpg

これは到着したもの。中国から来る物は、なぜかいつも黄色い。
熊のプーさんを皮肉っているのか?

20240301_3.jpg

これは中身を取り出したもの。
指紋べたべただが見える場所ではないのでまあいいか、気にしない。
見える場所は当然だが綺麗でシミ一つない。

これだけではさみしいので、インテルのロゴシールも調達。
第10世代CPUのロゴは銀色だ。
vPro搭載機なので、vProの表記のものを購入。
こんなものまで売っているのかと思ったが、ヤフオクで売っている。
ちなみに、この銀色ロゴは評判が悪かった?(見にくい?)のか、
第11世代以降のロゴは濃い青色に変更になっている。

意を決して、ノートパソコンを分解する。
デルはサービスマニュアルが充実しているので、
分解や再組立ての手順やねじの長さや個数、ねじの場所が図解入りで充実している。

20240301_4.jpg

ここまで分解する。当然液晶部も全部外す。

ここから新しいパームレストに移植する。
一番苦労したというか、時間がかかったのは、タッチパッドのセンサーボード。
(画像中央、やや左上の緑のボード)
これは両面テープで本体にピッタリと張り付ている。
こいつを剥がすのに数時間かかった。

ここから、組立てに入る。
元通りに組み上げて、電源を入れるが、電源が入らない。
やっちまったか?
ここで慌てふためいてはいけない。

ガワは変えたが中身は変えていない。
接続を見直せば動くはずと、気を取り直して、
再度ばらして接続コネクタを念入りに再確認。

そして無事に生き返った。
ちなみに、再組立て後、ねじが余ったり足りないことが多いが、
今回はねじの過不足はなかった。
充実したサービスマニュアルのおかげだわ。

20240301_5.jpg

これが修復後のノートパソコン。
綺麗になり、大満足だ。
(二度とやりたくないが)

最後に、老眼はつらい。
何十回も眼鏡をかけたり外したり、細部の確認に手間取る。
ハズキルーペがあればいいかもなあ?と思ったが、最近CMもやってないしな。

先週、マチナカリモート天文台様にて、
NINAとFLIフォーカサーの接続には、POTH HUBが必要であるとの記事を読んだ。

おいらも同じく、NINAとFLI PDFフォーカサーを接続しているが、
特に悩んだこともなく、簡単に接続できていたのだが、
気になって設定を見てみた。

20230109_4.png
設定では、POTH HUB ではなく、Device Hub Focuser で設定していた。

20230109_1.png
これが、最初に選択した Device Hub Focuser
丸い Choose のボタンクリックで、

20230109_2.png
ASCOM Focuser Chooser にて、
ここから、FLI ASCOM Focuser を選択する

20230109_3.png
これでFLI Focuserの設定画面となる。

POTH HUB ではなく、Device Hub Focuser で設定していた理由はよく覚えていない。
ASCOM6辺りから、Device Hubを使えとかあって、そんな感じで設定したのだろうし、
フォーカサー専用のハブということもあって、こちらを選んだのだろうと思う。
もちろん、Device Hub Focuser で何の問題もなく運用できている。

PixInsightのWBPPで、下処理はできるが、そのままやっても
L, R, G, Bの各画像で位置は合わない(と思っている)。

20220823.png
だがよく見ると、WBPPには、そのためのリファレンス画像を指定しておくと
(画像の赤い枠)
一括処理したすべての画像が、同じ位置にAlignmentしてくれる(と思っている)。

と思ってググってみたら、たのしい天体観測様に記述があった。
> 位置合わせの基準として一番よいものを選びます。
との記述がある。思った通りだ。
LRGBの場合は、L画像の一番いいデータを指定しておけばいいのだろうと思う。

これは便利だ。
是非ともWBPPをマスターして使いたいところだが、
今のところ停滞している。

PixInsight(現時点での最新版)のアップデートに失敗する。
毎回起動時に、アップデートが13個あるよ、と毎回表示される。
アップデートを実行しても、ダウンロードはするが、
アップデートは実行されず、気にはなっていたが、実害はなく放置していた。
爺になると色々面倒なことから逃げるというか放置したくなってくるのだ。
(この姿勢は良くない、面倒でも対応すべきは対応すべきなのだ)

これが結構うざいので重い腰を上げ、なんとか対処した。
おそらく原因は、Windowsのユーザー名に全角文字を使っているからだとは思っていた。
→ ユーザー名を半角で作成し、半角のユーザー名で実行したが変わらず。

結局、解決したのは下の図のように、ダウンロード先の設定を変更した。

20220816_1.png
Preferences > Directories and Network > Downloads Directory のフォルダ名が
デフォルトでは、ユーザー配下のテンポラリディレクトリになっているので
ここを固定のフォルダに変更。

ついでに、起動時のスワップ用ディレクトリも変更した。
これもデフォルトでは、ユーザー配下のテンポラリディレクトリになっている。
これで、起動時のうざいダイアログも出なくなる。

20220816_2.png
これで、アップデートは実行できた、次回起動時に実行結果の確認もできた。

PixInsightは、あまり使っていない(撮影頻度が少ないため)が、
当たり前だが使いたいときは使う。
これで起動の時に、うざい気分にならなくて済む。

面倒がってばかりいるとボケ老人になってしまう。
面倒がらずにちゃんと目の前の課題に向き合っていかなくてはいけないな。
経験的には、課題はその場で解決できなくても、いつかは、あるいは
いつの間にか解決はできるというものだ。

昨晩は晴れた。

PHD2のガイド時間を、今までは3秒でやっていたが、2秒に短縮してみた。
ガイド時間は長めのほうがいいものと思っていたが、
赤緯が暴れだす場合が時々ある。
それでも多少時間がかかるが収束はする。
赤緯が暴れた場合に少しでも収束の時間を短縮できればよいと思った。

結論:よい結果が出た。
20220525_2.png
赤緯のエラーは、0.3秒角前後に収まるようになった。

20220525.png
これは一番悪い状態だが、それでも0.5秒角には収まっている。

20220525_3.png
赤経、赤緯とも0.5秒角には収まっている。
(大きな外れがあるのはディザーガイド時のもの)

月も大きくなってきたので極軸を調整しに現地へ行った。
前回の極軸調整が昨年9月頃なので、半年以上も前だった。

20220510_1.png
■水平方向の調整前、赤のラインがズレている

20220510_2.png
■水平方向の調整前、紫の円の大きさ
ちなみに紫の円はこれにガイド星を合わせろということだが、
実際にはこれほど動かしてはいけない。
ほんの少しでよい。

20220510_3.png
〇水平方向の調整後、赤のラインが真横

20220510_4.png
〇水平方向の調整後、紫の円の大きさが小さすぎてわからない

20220510_5.png
■上下方向の調整前、赤のラインがズレている(下向き)

20220510_6.png
■上下方向の調整前、紫の円の大きさ

20220510_7.png
〇上下方向の調整後、赤のラインが真横

20220510_8.png
〇上下方向の調整後、紫の円の大きさが小さい

20220510_9.png
■極軸調整後のガイドグラフ
 シーイングは悪いが、赤緯エラー < 赤経エラー で安定している

20220510_10.png
■極軸調整後のガイドグラフ(その2)
 シーイングが良くなると、赤緯のRMSエラーは0.26 まで良くなった

この後、撮影もせずにガイドだけを2時間かけてグラフを見ていたが、
例の現象(赤緯がずれまくる)は全く起きなかった。

20220510_11.png
正確にいうと、例の現象はあるのだけれども、その2歩か3歩手前で
踏ん張っていて大きなエラーにならないという感じだ。

トータルで見ると、
赤経のRMSエラー値:0.3-0.4(悪くても0.5)
赤緯のRMSエラー値:0.2-0.3(悪くても0.5、極軸合わせ前は悪いと1.0)
(数値の単位はピクセル≒秒角)

20220510_12.png
一番いい状態のガイドグラフ、赤緯のRMSエラー値:0.19
素晴らしい!
極軸を正確に合わせたことで、ガイドがより安定した。
画像処理よりも精密なガイドを追及する方が好きなので、
こうやって結果が出るのは実に素晴らしい。

極軸は3ケ月~4ケ月に一度は再調整しておくのが無難だな。
これでやっと枕を高くして眠れる。
(撮影中は寝ないけど)

よく考えてみれば、極軸という基本中の基本を
おろそかにしていたおいらが悪いのだ、反省。
機材が悪いわけではない、むしろいい機材ではないか。

PHD2攻略(5)赤緯その4

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赤緯のガイドアルゴリズムを変更して試してみた。
いずれも同じ日に同じ対象(極に近いM101)でやってみた。

20220509_1.png
■Z Filter シーイング悪いのもあるが、あまりよくない。
一番悪い結果となった。

20220509_2.png
■ローパス 少しはましだが、、、。

20220509_3.png
■ローパス2 やはりこれが一番ガイドのグラフがきれいだ。
暴れたときは、上記3つのどれもが暴れたグラフになる。

20220509_4.png
ガイドがうまく決まった場合のグラフで比較して、これが一番だ。
赤緯の暴れはどれもあるものの、こいつが一番収束が速い。
ディザーガイドのセトリングタイムもこいつが一番短い。
デフォルトで設定されているだけあるのもうなづける。

20220509_5.png
しかし、例の現象は頻度は少ないが起きる。

PHD2攻略(4)赤緯その3

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連日、毎日晴れている。毎日撮影している。
毎日ガイドグラフとにらめっこしている。
日によってガイドグラフはシーイングにもよりバラバラだ。
安定している日もあれば暴れまくる日もある。

PHD2ガイドで、赤緯エラーの原因の一つかもしれない状況がわかった。
原因は、空の透明度により、ガイド星の検出がうまくいかない
のかもしれない。

というのも、別の日に撮影したが、例の現象(赤緯がずれまくる)が起こらなかった。
20220505_2.png
この日はずっとこんな感じで調子は良かった。
RMSエラー値は、赤経の値よりも赤緯の値のほうが低いという結果だ。
ただ、シーイングは悪く、ガイドグラフはのこぎり型ではある。

20220505_1.png
これはNINAのHFR履歴であるが、注目点は星の数(オレンジの線)だ。
この日は星の数が600を超えている。
例の現象(赤緯がずれまくる)が起きた日は、透明度が悪く
同じ対象で同じ構図だが、星の数は200前後だったかと思う。

PHD2の経験が浅いので、何が何だかよくわからない。

その後、いろいろ考えたが、対象により赤緯の緯度が違うのだ。
例の現象(赤緯がずれまくる)が起きたのは、極に近いM101での場合。
別の天体M57では極からは少し遠く(赤緯33度)、例の現象は起きなかった。
ってことは極軸のずれの影響かもしれない。

だとすると極軸の再設定が必要だが、今後は極に近い天体は撮影しないので
しばらくは問題なかろう。

→ 訂正 例の現象はどの天体でも起きた。
極軸のずれは原因の一つかもしれないとは思う。
月が大きくなったら極軸の再設定に行かないといけないな。

だが、例の現象(赤緯がずれまくる)は出ない時は出ない状態がずっと続く。
安定しているなと思ったら、突然出る。
たまに出現する場合もあれば、出現しっ放しの場合もある。
出現のパターンが全く分からない。

PHD2攻略(3)赤緯その2

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20220504.png
赤緯のパラメタを少し追い込んでみた。
Hysの値を10-->8に、(これは赤経のパラメタだけど)
MxDecの値を2500-->3000にしてみた。

20220504_2.png

赤緯がずれまくる現象は相変わらず発生するが、やや抑え気味にはなったようだ。
全体としてガイド精度は少し良くなった。
しばらくはこれで様子を見るしかないのだがな。

話は変わるが、GW後半戦だけど、気温が低い。
5/4 AM 0:00 現地の気温は 6℃、真冬じゃないか。
現地は山の中だから寒いのだろう、海から10Kmしか離れていないのだけどな。
リモートでやっている自宅の部屋は暖房なし 16℃で肌寒いが大したことはない。

PHD2攻略(2)赤緯

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続いて赤緯。
これがなかなか安定せずに相当悩んだ。
というか、今も悩んでいる最中(「もなか」ではない)だ。

赤道儀はタカハシNJP Temma2という往年の名機なのだが、
赤緯が少し弱いという弱点があり、まさにそこに付け込まれている感じだ。
鏡筒が軽ければ問題はなく弱点にもならないが、
鏡筒が重くて無理をさせているのがそもそもの問題だともいえる。

20220503_1.png
■設定その1
バックラッシュ補正はあり、というか画面上では有効化する。
NJPのようなギア駆動は必ずバックラッシュがあるので有効化すべき。

試しに無効化してガイドすると、ガイドエラーが増え、
ディザーガイドに失敗しやすくなる。
(正確にはディザー時のセトリングタイムアウトになる)
有効化している現状では、ディザーガイドの失敗はほとんどない。

20220503_2.png
■設定その2
赤緯の強度は100(MAX値)とした。

20220503_3.png
調子がいいとこんな感じで、RMSエラー値も0.3前後と素晴らしい。
大体こんな感じで、いい感じではあるのだが。

20220503_4.png
しかし、ひとたびガイドがズレだすとずれまくる。
それでも、いつの間にか収束はする。

20220503_5.png
同じくガイドがずれまくる(南側も北側も)が、そのうちに収束する。

というわけで、ガイド自体は正しく機能している。
ガイドズレが発生したときに、収束までに多少時間がかかっているだけだ。
これを何とかしたいが、どうしたものか。
このままでも問題はないのだけど、、、orz

よく考えてみれば、長焦点でのオフアキ、2300mmオーバーでガイドしているのだ。
PHD2もなかなかやるな、という感じだ。
これはこれで素晴らしいともいえるが、より完璧なガイドがしたい。

PHD2攻略(1)赤経

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ガイドはずっとSBIG AOガイドばかりやってきた。
ガイド性能としてはおそらくこれが一番だと今でも思っている。
しかし、ガイド星の明るさに依存する部分が大きく、これがデメリットだ。

今年からカメラを変更し、AOガイドとはおさらばした。
その代わりに、PHD2ガイドでオフアキガイドする方法に変更した。
正直、PHD2ガイドというものがよくわからなくて悩んでいたが
ようやく何とか攻略方法を見つけた。

まずは赤経のガイド攻略。

20220502_1.png
これはデフォルト値でそのままガイドしたグラフ。
赤経(青の線)はオーバーシュートしている。
ガイドが過補正しており、のこぎり形のギザギザグラフだ。
赤経のRMSエラー値が0.8というのは相当悪い値だ。
(当時の空の状態にもよるが)
赤経のオーバーシュートが、赤緯(赤のグラフ)にも悪影響を与えているようにも見える。

20220502_2.png
この対応方法としては簡単で、赤経の強度を落としてやればよい(上図の赤枠の値)。
赤経の強度はどれくらいが適正なのかは実際に何度も試してみるしかない。

20220502_3.png
今は赤経の強度を50に設定している。
これにより、赤経のRMSエラー値が0.3前後で安定している。

NINAの設定

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日本語設定にしたけど、英語表記にした方がよかったかもしれない。

20220303_1.jpg
カメラの設定、ASCOMでも認識するが、カメラ名で直接指定ができる。

20220303_2.jpg
フィルターホイールの設定、ここではフィルターの名称を登録する。

20220303_3.jpg
フォーカサーは、FLI PDFだが、ASCOMのDevice_Hubを通して設定した。

20220303_4.jpg
ガイダーは、PHD2、ディザーガイドは、「安定化評価ピクセル」の1.5でいいのか?
やってみないとわからない。
日本語設定がいいのか悪いのかよくわからない。

20220303_5.jpg
望遠鏡は、Temma by Takahashi、パークもここで行える。

20220303_6.jpg
オートフォーカスの設定、フィルターオフセットの設定や、各種設定。
ここでの設定がオートフォーカスの成果を決める。
バックラッシュ補正は、オーバーシュートにした場合、
その下のバックラッシュ補正値のINかOUTのどちらかに値を入れる必要はある。
具体的にどういった値がいいのかまだわからない。

プレートソルブの設定は、APTと同じく、インストールしたPATHの指定。
APTで指定した状態をそのまま使う。

ブラインドソルブは、ASTAP
ニアソルブは、Platesolve2.28、とした。

APTでつい最近設定したことがあるので、迷うことなく設定はわかりやすい。
というか、最初からNINAで始めた方が分かりやすいかと思う。
とはいえ、APTはAPTでいい面もある。
最初とっつきにくいが慣れるといいソフトだなと思える部分がある。
そのうち書ける時に書こうかと思う。

次回晴れたら、こいつで試運転してみたいが、新月期なのでどうするか?
夕方早い時間帯なら試運転も可能だけど、月が大きくなるまでは撮影重視かな。

APT攻略(5)PlateSolve設定

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ドーム内の撮影用パソコンにAPTをインストールした。
設定自体は、テスト用パソコンの設定を移植し、再設定した。

20220210_1.png

PlateSolveの設定をもう一度やり直す。
PointCraftの設定画面で、各種ソフトをインストールし、
そのインストールしたPATHの設定を行う。
PointCraftの設定はそれでよい。

この後で、各PlateSolveソフトの設定を行う必要がある。

■ASTAP
 これはASTAP本体とASTAPが必要とする星図カタログを同一フォルダに入れればよい。

■PlateSolve2.28
20220210_2.png
 PlateSolve2本体のインストールだけはだめで、
 APMと呼ばれるソフトをインストールする。
 → インストール先は、C:\Program Files(x86)\PlateSolve2.28の配下にした。

 星図カタログ UCAC3PS をインストールする。
 → インストール先は、C:\Program Files(x86)\UCAC3PSにした。

 そのうえで、PlateSolve2.28を起動し、設定画面からそれぞれのPATHを設定する。

■ASPS AllSkyPlateSolver
20220210_3.png

 ASPSのインストール後、しばらくして、画面が出るのでその指示に従う。
 レジスト関係は無視して、星図カタログをダウンロードする。

 画面で、光学系の焦点距離とカメラサイズを指定して、必要なものをダウンロードする。

※PlateSolverそれぞれに設定が必要だし、星図カタログも専用のものが必要だ。
何で一つにできんのかね?

電源とUSB3.1ケーブル

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20220119.jpg
ASIカメラは電源が付属していないので別途調達しておく必要がある。

出力12V5AのACアダプターと、USB3.1ケーブル(3m)も購入した。

このUSB3.1ケーブルはケーブルが太くて取り回ししにくいが、
その分フェライトコアと相まってノイズには強そうだ。

電源が来たので、早速設定にかかる。

20220119_1.png
これがASI6200MMProのASCOM設定、
ゲインは100(初期値)
オフセットは初期値=0だが、50の設定(でいいのかな?)
USB3の表記あり

20220119_2.png
こちらはガイドカメラ、ASI120MMの設定
初期値のまま
USB2の表記あり

20220119_3.png
フィルターホイールの設定、
Edit Wheelのボタンで、

20220119_4.png
番号とフィルターを関連図ける(これはASCOMドライバー)

20220119_5.png
番号とフィルターを関連図ける(これはASCOM)

20220119_6.png
これで、MaxImDLのカメラ設定は終了。

試しに1秒露光で画像をダウンロードしてみたが、2xビニングで1,2秒だった。
あまりにも速すぎる、これに慣れたらもうSTLは使えない。

まだ実戦配備はできないが、
この赤いカメラの性能とやらを早く見てみたいものだ。

画像については、n2068ddさんの指摘の通り、派手な横縞が多い。
ダークやフラットで除去できるならいいけど。

にするようだが、本当かね?
個人的にはやればいいと思う。

非正規とか貧困層のためにならないとか意見もあるようだが、
休める奴は旅行してください、そんでお金を使ってくださいってことでいいと思う。
出来ない奴は普段通りの行動でいいのではないか?

MaxImDLでSBIG-AOを使う方法

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ご要望がありまして、MaxImDLでSBIGのAOを使う方法

■前提条件
 当然のことながら、CCDカメラはSBIGのカメラでAO-8/AO-Lが装着されていること
 SBIGのサイトから、SBIG DriverChecker.exe(64bitならSBIG DriverChecker64.exe)を
 ダウンロード・実行し、ドライバを組み込んでおく
 カメラを接続し、PC接続後にカメラのファンが回っていること

■まずはカメラの設定から。(MaxImDL V5を使うパターンでの説明)

MaxImDLを起動し、Camera Control ウインドウを出す(Setupタブ)
AO1.jpg

・Camera 1 の "Setup Camera"ボタンをクリックし、
AO2.jpg
 カメラを "SBIG w/AO"を選択、
 "Connect to"、USBか接続されていればカメラのモデルが出ているものを選択
 その他の項目はデフォルトでいいと思う
 OKボタンで、Camera Control ウインドウに戻す

・Camera 1 の "Options"ボタンをクリック
AO3.jpg
 ここではデフォルトのままでいい
 "Orientation"で、カメラを縦構図にした場合、北を上にした縦長の画像にする場合は
   Rotate 90°CW or CCW にすると実イメージに近い
   AO-7とかプライムフォーカスとかで裏像になる場合は、Flip Horizontallyにチェックを
   入れておくと裏像ではなく正像で画像を出してくれる。
 OKボタンで、Camera Control ウインドウに戻す

・Camera 1 の "Setup Filter"ボタンをクリック
AO4.jpg
 モノクロカメラの場合、SBIGのフィルターホイールを使っているなら
 "SBIG Universal"を選択し、フィルター情報を正確に登録する。
 フォーカサーが装着されているなら、"Focus Offset"にフィルター毎のピント移動量を
 登録しておくと大変便利である。
 OKボタンで、Camera Control ウインドウに戻す

・Camera 1 の "Dual Chip Mode"はチェックを入れておく(チェックなしでも使えるが)

ここまで設定が完了したら、
・"Connect"ボタンでカメラと接続する
・"Cooler"ボタンで冷却温度を指定し、"Coolers"の"On"ボタンで冷却を開始する。

カメラと接続したら、"SBIG AO Control" というAO専用のウインドウが出現する。
AO5.jpg
AOの制御はすべてこの"SBIG AO Control"で行う。


その前に、ちょっと寄り道。
■AOを使うためには、何よりもガイド星が重要
十分輝度のある、条件のいいガイド星に恵まれないとAOガイドはうまくいかない。

■AOを使うためには、事前調査が重要で、ガイド星の有無・カメラの向きを決定しておくこと。
AOM3.jpg
これはNGC5033の場合の例であるが、北を上にした横構図で、うまい具合にいいガイド星がある。
小さい対象なら構図をずらしても構わないし、あるいはカメラを回転させて明るめのガイド星を
うまくガイドチップに乗せられるかがポイントである。


■SBIG AO Control で AOを使う場合の設定(Setupタブ)
AO8.jpg
この画面での設定項目は、"Dithering"
これは撮影の度に微妙に数ピクセルずらして撮影してくれる。画像処理の際に欠陥ピクセルの情報を除去できるためには有効な機能なので、これを積極的に使った方が良い。

あとはデフォルトで構わないし、"Exercise"はAOの動作確認のために行う。

■SBIG AO Control で AOを使う場合の設定(Driveタブ)
AO7.jpg
ここでは、セルフガイド機能についての設定を行う。
この画面ではまずはデフォルトのまま使う。
使っていく中で必要があれば設定を変更する。

・Enable X Motor Axis, Enable Y Motor Axis、どちらもチェックあり。
 チェックを外すとセルフガイドが効かなくなる。
 AOだけでセルフガイド不要の場合にチェックを外す。

・Drive Caribration
 デフォルトで使う

・Activation Level
 デフォルトの25%で使う。

 AOガイドは、最初50%の位置から開始する。50%というのはガイド星の位置である。
 AOガイドしていく過程でわずかな極軸のズレやピリオディックエラーでガイド星の位置が
 ずれていくが、ある程度の範囲まではAOだけでガイドする。
 AOガイドの限界を超えるとセルフガイドが発動し、赤道儀のモーターを補正する。
 このセルフガイド発動までの範囲を%で指定する。
   つまり、デフォルトの25%というのは、
         25% -- 50% -- 75%
            中心
         この範囲内はAOガイドし、25%以下ならセルフガイドでモーター補正し、
         25%以上の位置に強制的にもってくる。75%以上の場合も同様

   セルフガイドの発動タイミングを早める場合は、20%の設定にする。
   30%以下か、70%以上でセルフガイドが発動する。
 
・Bump Time
 セルフガイドでモーター補正を行う場合の強度で、モーター補正する時間の指定
 セルフガイドが発動した場合に、動きが大きすぎる場合は値を小さく、
 動きが足りない場合は値を大きくする。これはある程度動きをみないと適正値はわからない。

・Caribration Time
 セルフガイドのキャリブ時のモーター作動時間
   北を上にした横構図では、X軸は赤経、Y軸は赤緯に相当する。

   長焦点ならX軸、Y軸ともに5秒程度で十分
   短焦点なら長め(10秒以上)にしないと十分な移動量がなくキャリブは失敗する
   (短焦点でAOを使う意味があるのか?ということはおいておくが)

■SBIG AO Control で AOを使う場合の操作(Locateタブ)
AO5.jpg
・"Mode" の "Locate" にチェックを入れ、"Start"ボタンで、ガイドチップの露光を行う。
 Exposureは露光時間(1秒程度で)、Binningはビニング(2程度で)、必要に応じて変更

 "Cal Pause" AOキャリブでエラーが出る場合にチェックを入れて試す、とある。
 "Contin" チェックを入れると連続露光(Continuous)してくれるが、チェック不要でいい。

 "Start"でガイドチップの撮像を行い、ガイド星の状況を確認する。

 上のNGC5033の場合、
AOM2.jpg
 導入がうまくいっていれば、このように星図上のガイド星と撮像した画像が同じになるはず。
 事前の撮影計画でのガイド星の配置をうまく再現し確認すること。
 これがうまくいかないと(構図間違いなど)、撮影そのものがうまくいかない。

・"Mode" の "Caribrate Drive" にチェックを入れ、"Start"ボタンで、
 セルフガイドのキャリブを行う。
 このキャリブがうまくいかないと撮影は失敗する。非常に重要なポイントである。

 ※キャリブ成功のコツ
  ・明るめのガイド星を中央付近に配置する。周辺にあると移動して見失うから。
  ・キャリブの動きを見ながら確認する。
   移動量が足りなければ、"Drive"タブの"Caribration Time"を多くする。
AO9.jpg
   正常に動作した場合の動きは、北が上だと
     ①で最初の状態で位置を確認
     ②で+Xで赤経モーターを"Caribration Time(X)"の秒数だけ動かす ②の場所へ
     ③で-Xで赤経モーターを"Caribration Time(X)"の秒数だけ動かす ①の場所へ
     ④で+Yで赤緯モーターを"Caribration Time(Y)"の秒数だけ動かす ④の場所へ
     ⑤で-Yで赤緯モーターを"Caribration Time(Y)"の秒数だけ動かす ①の場所へ
   このような動きをすればOK、失敗したら失敗したメッセージが出る。
   モーターは高速動作だと激しく動くので低速に(テンマのハンドコントローラー)

 ドライブキャリブはカメラの向きを変えない限り使い回しが可能。
 カメラの向きを変えたらキャリブし直しするが、AOの場合は明るめのガイド星を用意するし
 キャリブも2分程度で終わるので面倒がらずに実行する。

・"Mode" の "Caribrate AO" にチェックを入れ、"Start"ボタンで、
 AOガイドのキャリブを行う。
 このキャリブはAO単体で行い、赤道儀は無関係。ほぼ一発で通る。
 これは一度実行しておけばそれでよい。

■SBIG AO Control で AOを使う場合の操作(Trackタブ)
AOM1.jpg
 ここまで準備して、いよいよAOガイドの実行となる。
 "Locate"タブで、"Locate"で撮像し、ガイド星の周囲に四角い枠がある状態で"Track"タブにし、
 "Start"ボタンをクリックしてAOガイドが始まる。
 しばらく様子をみて、ガイドが安定しているのを確認する。

 "Track Time"、できれば0.1秒、暗いガイド星なら0.2秒とか0.5秒とか
 "Agressiveness"も様子を見ながらあげたり下げたりする。5~7程度でいいと思う。

 "RMS Wander"、0.1や0.2ならまあいいシーイング。
        0.5とかそれ以上は悪いシーイングでガイド星があちこち暴れる。
 "AO Tilt"、X軸とY軸のガイド星の位置を%表示
        ある程度の範囲外になるとセルフガイドが発動する。

AOガイドが安定したら、撮像シーケンスを組んで本番撮像となるが、これは"Camera Control"で行う。

FocusMaxの使い方

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今回は、FocusMaxの使い方(MaxImDL)

設定が終わったら、実際に起動して使ってみる。
前提として、
・望遠鏡や赤道儀、カメラは設置済み
・MaxImDLを起動し、カメラで撮像可能な状態にある
・5等級程度の星を画面中心付近に入れておく


これが起動画面(Focusタブ)
fm1.gif

この画面から、"V Curve" のボタンをクリックし、Vカーブ画面を起動する。
このVカーブが基本で、いきなりオートフォーカスはできない。
オートフォーカスはVカーブを何回か実行した後から使える。

■Vカーブ画面
fmax2.jpg
・動作方法として、"End Points" と "Half Width" がある。
 "End Points"、開始ステップ(Initial)と終了ステップ(Final)と刻み幅(Step Incl)を指定
 "Half Width"、中心ステップ(Central)とそこを中心とした前後幅(Half Width)と刻み幅を指定

 どちらでもよいが、"Half Width"方式が中心点(つまり、ピント位置)を指定するので、こちらがわかりやすい。

 この画面例では、
   中心ステップ=3248、前後幅=2800、刻み幅=280、の設定で実行した
   中心から、In側に280ステップ幅を10回、Out側に同じく280ステップ幅を10回、
   合計20回場所を変えながら撮像し、HFD値をグラフにプロットしてくれる。

 最新版では、"Repeat"数の指定があり、何回か繰り返すことが可能。1度でよいならRepeat=0

 実行結果を確認し、Vカーブの結果を精査する。
   赤○は除外された情報で、VカーブのV字情報から、ピント位置は
        3079 と 3032 の中間点にあり、この差が"Difference"として46となる。
        ピント位置は3055にあると結果が出た。

 ここから、ピント位置である 3055 に移動させる。
 やり方はいくつかあるが、
  1.FocusMaxのメイン画面の"Jog"ボタンをクリックし、3055を入力してボタンクリック
  2.MaxImDLのFocusタブから 、3055を入力してボタンクリック
  3.ロボフォーカスなら、ロボの画面から、3055を入力してボタンクリック
      余談だが、このように複数のソフトから1つのデバイス(フォーカサー)を共有して
      使えるのがASCOMの便利なところ。これはPOTHが裏方で働いている。
      POTHは赤道儀も含めてデバイスの共有を行うハブの役目を担っている。

■実際の使い方
・CCDの画面上にフォーカス星(5等級前後)を中心付近に入れておく。
・初めて使う場合は、大体でいいからピント位置がどこにあるのかを探っておく。
 フォーカサーの稼働範囲内でできるだけ幅をとった稼働範囲の開始点と終了点を押えておく。
 これをもとに、開始点、中心点、終了点を大体でいいからメモっておき、Vカーブを実行する。

・1回目の実行でピント位置を判定し、今度はそのピント位置を中心点にして、再度実行する。
 1回目と2回目で若干ずれがあるとは思うがほぼ同じ位置になると思う。
 同じく2回目のピント位置を中心点にして実行し、ピント位置を確定させる。

■使い方のコツ
・このVカーブの結果のV字情報は、オートフォーカスするにあたり重要な情報である。
 そのため、最初はしつこいくらい何回も実行し、Vカーブの実行結果を数多く記録しておく。
・きれいなVカーブを作るため、稼働範囲はできるだけ多めに設定。
 稼働範囲が狭いと誤差が大きくなるのでオートフォーカスの精度が落ちる。
・フォーカス星は明るすぎてもダメだが、例えば基準星の2等級でやりたい場合は、
 HaとかBフィルターに切り替えておくと、明るい星でも実行できる場合がある。

■オートフォーカス
Vカーブの実行結果がある程度以上になったらオートフォーカスを実行してみる。
FocusMaxのメイン画面(Focusタブ)から、画面下の方にある "Focus" ボタンをクリックする。
これでオートフォーカスを実行してくれるが、画面上にある"Log"ボタンで、ログ情報画面を出しておくと、オートフォーカスの動作状況が見ていて面白い。
位置を変えながら、撮像・解析を行い、ある地点で3回の撮像・解析後に、ベスト・フォーカスはここだ!と表示してそこへ移動して終了してくれる。
Vカーブの実行結果がある程度確保できれば、いきなりオートフォーカスが可能だ。

オートフォーカスで決定したピント位置でVカーブを実行してみると、本来は一致するはずであるが一致せずにズレが生じる。とはいえ、ズレの程度にもよると思うが被写界深度内なら問題ないし、どうせ気温変動でピント位置は移動するのだからあまり深く考えない。

■Aquire Star
撮影途中でピント合わせをしたい場合、今現在の位置情報を記憶し、違う座標に望遠鏡を向けてそこでオートフォーカスしてまた元の座標に戻ってくるという大変便利な機能である。
これを使うには、
1.PinPointフル機能版(有償)が必要
2.星図カタログが必要(無償)
3.ASCOMで動作する赤道儀が必要で、FocusMaxの"Telescope"ボタンで設定しておくこと。
使い方は、撮像途中で撮像を停止(ガイドも停止)して、FocusMaxの"Aquire Star"をクリックするだけ(もちろん事前に設定はしておかないといけないが)

FocusMaxの設定

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ご要望がありまして、FocusMaxの使い方(MaxImDL)で今回は設定編

FocusMaxに必要なもの
・ハードウエア
 フォーカサー(ロボフォーカスなど)
 CCDカメラ(DSLRでも可能だと思う)
 赤道儀
 望遠鏡
・ソフトウエア
 FocusMax V3.6.1(2011.10.13現在)
 ASCOM Platform V6
 MaxImDL or CCDSoft
 フォーカサーのASCOMドライバ
 赤道儀用のASCOMドライバ
 必須ではないが、PinPoint(有償) と GSCカタログ(無償)
 
 
まずは設定から。(MaxImDL V5を使うパターンでの説明)

これが起動画面(Focusタブ)
fm1.gif
この画面では何もせず、右端のタブ(System)へ

システム画面(Systemタブ)
fm1.gif
・Focuser
 ここでフォーカサーの設定を行う。
 "Select"ボタンをクリックし、ASCOMに登録されているフォーカサーの一覧から選択する
 "Setup"ボタンをクリックし、必要に応じてフォーカサーの設定を行う
 "Setup"が完了したら、"Connect"ボタンで接続する(最初の1回)、2回目からは自動で接続
・Backlash Comp.
 バックラッシュの設定を行うが、最初はなしでやった方がよい。
 使っていく過程で必要があれば適切な値を設定するが、私は設定しない(Enabledのチェックなし)
・Imaging SW
 撮像用のソフトウエアをMaxImDLかCCDSoftのどちらかを選択(以降、MaxImDLでの設定で説明)
・Profile
 設定は不要(Vカーブ実行後に結果がここにセットされる)
  →オートフォーカスする場合の最適なパラメータをセットするが、
   Vカーブを10回以上実行していれば最適値がここにセットされる。
・System
 "Path"、この画面は古いバージョンで最新のものとは違うが、ログの保存フォルダなどを設定
 "Msg Timer"、最新版では削除された(エラー発生時にメッセージを表示する秒数)
 一番下の枠には、システム名をセットする枠であり、ここに各自のシステム名を登録しておく

 →この画面の設定が終われば、いったん終了し、再度、FocusMaxを起動。

セットアップ画面(Setupタブ)
fm2.gif
・Near Focus
 "HFD"、Near FocusのHFDを設定、デフォルトの10でよい
 "Exposure"、Near Focusの露光時間、デフォルトの5秒でよい
・Move
 In側からOut側に移動するか、Out側からIn側に移動するかの指定
 Vカーブ実行時やオートフォーカス実行時の移動方向となる。
・Autofocus
 オートフォーカス実行時の移動の幅、ビニング、露光時間を指定
 デフォルトで様子を見ながら必要に応じて調整する
・Focus Start
 3つのアルゴリズムから選択するが、デフォルトのHFDのまま使っている。

フィーチャー画面(Featureタブ)
fm3.gif
・Aquire Star
 Enableにチェックを入れるとAquire Starの機能が有効となる
 → "Setup"ボタンで、この設定を行う
 Enableにチェックを入れないとこの機能は無効となる

 Aquire Starとは、撮影途中でピントを合わせ直ししたい場合に使うと便利な機能である
 まず、今の位置情報を記憶し、設定で指定等級の星をある条件で探し出してそこに移動し、
 そこでオートフォーカスを実行して、また元の位置に戻してくれる。
 それには、PinPointフル機能版(有償)と星図カタログと、自動導入可能な赤道儀が必須となる。
・CCD Central Region
 フォーカス対象となる星が撮像画面の中央の範囲内に限定するか、その範囲を指定
・Focus Routine
 "Return to start pos" チェックありで、オートフォーカス開始前に開始位置に戻す
 "MaxHFD"、前項のチェックありで機能し、オートフォーカスしたピント位置のHFD値が
   この値を越えたら失敗とみなして開始位置に戻す
 "Fail Attempts"、失敗した場合の再試行回数
 "Fail Timer"、失敗した場合の再試行までの秒数
・Focus Convergence
 シーイングが悪い場合には測定値がばらつく。サンプル数だけ繰り返し指定のステップ数以内
 に収まらない場合にどうのこうのと、、、使ったことはない。
・Dim Star Detection
 暗い星の検出なのだが、最新版は削除されている。


AquireStar画面(Aquire Star)
fm4.gif
・Aquire Star を使う場合の、フォーカス星を探す条件を指定する
 等級の範囲、動かす最大角度と最少角度、子午線越えの許可など

AquireStar画面(PinPoint)
fm5.gif
・Aquire Star を使う場合の、光学系の情報と製図カタログなどの指定を行う

基本的には、わかる範囲で設定すればよい。わからないところはデフォルトでよい。
何回か使っていけばそのうち意味も分かってくる。

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