2025年5月アーカイブ

北陸新幹線の延伸問題

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石川県は、米原ルートで早く繋げろという主張。
地元の福井県は、予定通りに若狭ルートでやるんだという主張。
どっちもどっちで問題を抱えている。

若狭ルートの問題点は、京都にある。
京都の地下を通すので、水が枯れるだの、
遺跡があって時間がかかりすぎるだの、問題がありすぎる。

何といっても京都の人間は「いけずな」お人柄なのでまず無理。
滋賀県民をバカにして滋賀県が琵琶湖の水を止めるぞと言い出す、いけずな間柄だ。

このままでは敦賀止まりで先に進めない。
「しらさぎ」と「サンダーバード」を金沢まで走らせるのが
工事費もかからず、一番の解決策である。
しかしそれには断固反対する勢力(JR西日本や地元関係者)が強く、難しい。

当分はこのままの膠着状態が続くのは確定路線といえる。
つまり北陸新幹線は敦賀で終わりなのだ。

舌に疣みたいなもの、その後

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先週は、舌の疣みたいなものを切除した。
切除後のものを見てみたが、白い丸い玉だった。
若い歯科医だったがそれなりに経験も豊富で、
良性だとは思うが検査してみないとわからない、とのこと。
世間では、このような舌の疣の患者もそれなりに存在するようだ。
放っておけば舌ガンになるかもしれない。

しばらくは舌が痛くて、食べること、喋ることが辛かったが、
何もしなければ痛くはなかった。

1週間も過ぎればかなり痛みも引き、通常通りの生活に戻りつつある。
舌が自在に動かないと、ものすごく生活が不便である。

1週間後の検査では、前回切除した部分の検査(外部機関)の結果も出て、
良性だからもう安心して寝られるぞ、と励ましてくれて、これで一安心。

フラットを撮り直す

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20250528_1.jpg

フラットを撮り直すために、プロのアニメーターが使用する
「B3判 LEDトレース台」なるものを購入した。

20250528_2.jpg

A3判では、短辺は300mmを下回るので小さすぎる。
その上となるとB3判(B4を2枚分)となり、かなりデカくなるが仕方がない。
その分お値段も高くなるが、和歌山リモート用の鏡筒の蓋兼フラットパネルより安い。

上の画像に写っている冊子のものがA4サイズなので、かなり大きい。
プロのアニメーターではないが、こいつでフラットを撮るのだ。
B3判だと、短辺がフードの直径よりわずかに大きくちょうどよい大きさであった。

こいつを抱えて雨の中ドームへ持参。
そしてフラットをNINAで撮影。
フラット撮影は、先達者の意見を考慮し
 1.枚数は各フィルター毎に100枚
 2.輝度は1/2程度の明るさ(32,000程度)を確保
 3.L,R,G,B,Ha,O3,S2を全部撮影

これでフラットは決まるのか?
今年撮影した画像で試してみた。

20250528_3.jpg
上は昔のフラットでWBPPした画像、
下は今回撮影のフラットでWBPPした画像で、
結果はバッチリやないっすか。

実を云うと、若干傾斜カブリがあったので、GradientCorrectionをかけた。
とにかく背景が滑らかで均一になり、ゴミの痕(ドーナツリング)もなく、素晴らしい。

今まではフラット板なんて邪道だとか食わず嫌いで通してきたし、
スカイフラットこそ一番だと考えていたが、
何でもっと早くからフラット板を使わなかったのか、悔やまれる。
何を考えていたのだろう。
というか、何も考えていなかっただけかもしれない、ただのマヌケだったようだ。

考えが変わったのは、和歌山リモートで、
鏡筒の蓋兼フラットパネルを使ったフラット画像が物の見事に
一発で決まったことがきっかけだったわけではある。

M106再処理

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過去に撮影した画像の再処理の第2弾で、M106。


M106B.jpg

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FRC300(fl=2348mm F7.8)
架台:タカハシ NJP Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MMPro
フィルター:Astrodon-I(LRGB) L:5分×85枚 RGB:各 5分×22枚
      ZWO(Ha) 5分×40枚
      総露出時間 15時間55分 すべて 2xbin(-10℃)
撮影日:2022年3月~2022年4月
場所:福井県 APS(リモート撮影)
処理:PixInsight BXT,NXT,SXT,その他
 
 
M51はMGCが適用できたが、M106はMGCが適用できない。
なので、昔の生のフラット画像をWBPPにぶち込んで正しいフラット処理とした。
やはりフラットは重要だ。

それにしても色合いの乏しい対象で、
それなりに枚数を稼いだが、色合いはあまり出ない。
Haのブーストも効いていないわけではないが、難しい。
LRGBにおいて、L画像をもっと暗くしないとダメだったか。
もっと修行しないとあきませんな。

Anydesk使用制限を喰らった

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和歌山リモートを始めてから1カ月を経過した。

この間、撮影しなくても何回も何回もリモート接続した。
そしたら、使用回数や接続デバイス数の閾値を超えたとかで、
ライセンスを買えや!との画面が出てきてうざいったらありゃしない。

ただ、これは使用したパソコンで挙動が異なり、
うざい画面が出ないパソコンもある。
ただし、メインで使っていないパソコンでは出ないが、
メインで使っているパソコンだけはアウトの判定だ。
こうなったらホワイトリストの登録もできない。

お金を払うにしても、買い切りのような1回で済むものならば払う。
しかし毎年課金するサブスク形式は嫌いだ。

Anydeskはリモートされる側は無制限であり、
リモートする自宅パソコン(クライアント)での接続制限なのでまだ良心的とも言える。
パソコンをクリーンインストールすればリセットされるかはわからないけど、
そこまで実験するのも面倒だ。

色々考えた末の結論:
メインで使っていないパソコンは非常用としてAnydesk接続を残しておく。
メインで使っているパソコンについては、Anydeskをアンインストールして
GoogleDesktopを使うことで逃げることにした。

リモート先のパソコンは2台ある。
1台目は制御用パソコンで、GoogleDesktopで画面を出す。
2台目は撮影用パソコンで、1台目からリモートデスクトップで画面を出す。
これで気兼ねなく使える。

マスターフラット

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フラットが合う・合わないの原因が分かった。
マスターフラットの作り方が原因だった。

昔は画像処理の1次処理はCCSStackを主に使っていた。
この場合、マスターフラット作成時には、フラットダークを引いて作成していた。

これはこれでよかったのだが、PixInsightの時代になると通用しなくなった。
元々PixInsightのWBPPは、撮影画像を全部ぶち込めというスタイルなので、
フラットも撮影画像そのものを指定し、結果として出来上がったマスターフラットを
使えばよいわけだ。

それをずるして、CCSStack用のマスターフラットをWBPPに使うと
当然おかしくなるのは当たり前なのだが、それに気が付かなかった。
思い込みはいけないが、やっとフラットが合わないの原因が分かった。

PixInsightのWBPPはフラットも撮影画像そのものを指定して作成する。
その出来上がったマスターフラットを使うことでフラットは合う。
ただし、フィルターのごみ取りをすると、フラットは撮り直しだ。

モノクロカメラはフィルターが多いので面倒なんだよ。
カラーカメラのなんと楽なことか。

舌に疣みたいなもの

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舌に疣みたいなものができていて、気になって病院に行った。
病院に行ったのはいいが、受付で症状を伝えると、
この病院では対応できない、口腔外科のある歯医者へ行けと断られてしまった。
ではその歯医者を紹介してと頼んだら、名前だけ教えてもらった。

その歯医者へ行ってみたが、
歯医者ってのは予約制でいきなり行っても相手にしてくれないことが多いが、
たまたま時間の合間を縫って見てくれた。
歯以外で歯医者に行ったのは初めてだったが、
1週間後に手術しましょうということで、
昨日手術して取り去った。
これで終わりではないが、とりあえずは無事終了。

フラット撮り直しが必要

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20250521.jpg

上の画像は3年前の撮影で、WBPPを処理した画像。
一応当時のフラットはそれなりに合っている。

下の画像は今年の撮影で、WBPPを処理した画像。
確か1年前にフィルターのクリーニングを行って、
昔のフラットはもう合わない。

フラットの取り直しが必要だが、面倒なんだわ。
どうしたものか。

とにかく昨年は機材の不調、
今年は天候不順で、ドーム機材での撮影はあまり進んでいない。
それにモノクロだから、L画像しかないものばかり。
過去の画像の再処理でリハビリしているのが現状だ。

話変わって、改めてこの画像を見ていると、
トリミングしなくても、完成したら十分見栄えのある作品に仕上がるだろう。
流石は長焦点であり、小口径では得られない画像になるはず。
丁寧に根気よく撮影できれば言うことはない。

M51再処理、基本からやり直す

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過去に撮影した画像の再処理で、M51。

小学生レベルの基本技で修業中なので、基本技で再処理した。
手順は「たのしい天体観測」の丹羽様によるLRGBの基本処理フローを参考にした。


M51_2025.jpg

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FRC300(fl=2348mm F7.8)
架台:タカハシ NJP Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MMPro
フィルター:Astrodon-I(LRGB) L:5分×56枚 RGB:各 5分×12枚
      ZWO(Ha) 5分×30枚
      総露出時間 10時間10分 すべて 2xbin(-10℃)
撮影日:2022年2月~2022年3月
場所:福井県 APS(リモート撮影)
処理:PixInsight BXT,NXT,SXT,その他
 
 
やはり基本技は重要だ。
和歌山リモートで基本技を習得中につき、
それならば、LRGB合成にも基本技は使えるはず。

どうもフラット画像が怪しいので、WBPPではフラット補正をせずにMGCでやる。
Ha画像はSXTを使って星を除去
RGB画像にはPixelMathを使ってHaをブレンド後、MGCでフラット補正
L画像にはBXTとNXTをかけ、
L画像にも同じくPixelMathを使ってHaをブレンド後、MGCでフラット補正
ノンリニアにしてからLRGB合成をかけた。

基本技とはいえ、PixelMathは使うが、マスク処理はしていない。
これでHaの赤ポチも出るが、紫に飽和しており、まだだま下手ですな。
基本技に立ち返り、本来あるべき処理をすれば画像はできるが、まだまだ先は遠い。

フラット画像がダメダメだったってことで、
今までは何をやってきたのか?
お恥ずかしい限りである。
フラットをもう一度正しく撮り直す必要がある。

やり残したこと

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和歌山リモートで順調に撮影は出来ているが、
機材関連でやり残していることがある。

20250520.jpg

鏡筒の蓋兼フラットパネルだが、今は蓋を開けたままで、機能していない。
原因はUSBケーブルにあり、どうもうまく動かない。

【正常に動く条件】
 付属のUSBケーブル(USB2.0 1.5m) を使った時
 ただし、このケーブル長では短くて鏡筒を振り回せない

【正常に動かない】
 3mのUSBケーブルをつなぐと、
 ライトのOn/Offは可能
 蓋を開け閉めすると途中で止まり、動かなくなる

なので、現在は蓋を開けたまま、USBケーブルを外してある。

補助電源を入れる延長USBケーブルは購入してあるので、
これでUSBケーブルを延長して使えないかと思っているが、
気軽に行ける場所ではないので、放置したままなのだ。

それにこれで動かなかったらどうするか、
場所が遠いのでプランB、プランCを考えないといけないが、
そうそう思いつくわけでもなく、SVBONYのUSBや電源をまとめたボックスを買うか、
という考えしかなく、頭を抱えている。
やはりSVBONYのUSBや電源をまとめたボックスを買うしかないかなあ。

本来ならば、機材搬入前に自宅でしっかりと動作確認しておくべきだったが、
3月末に到着して、あまり時間をかけられず何とかなるだろうと思っていた。
今となっては、後の祭りである。

ナローバンドのM16

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月夜なので、ナローバンドで撮影したM16。
フィルターは、L-Ultimateだ。
カラーカメラだけど、EFWをつけてフィルターを選択できるようにしてある。

こうしてみると、M16って意外と広がりがあって、M8よりも大きく感じる。

しかしなんというか、赤一色なので、画像処理していても面白くはない。
ノーフィルターのブロードバンドの方が面白いし楽しい。


M16N.jpg

ナローバンドといってもこの程度か、
これでは単体で勝負できるものではないな。
ブロードバンド画像と合成するような使い方を考えるべきか。

M16N2.jpg

M16といえば「創造の柱」が有名で、一応、写っているのはわかる。
左上のドラゴンヘッドも写っている。
実を云うと、ナローバンドなら出来るだろうと思っていて狙ってみたわけ。

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(fl=530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro
フィルター:L-Ultimate
 5分×42枚
撮影日:2025年5月8日
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)

昔から疑問に思っていることがある。
アメリカ映画なんかでは、
ギャングの親玉がプールで水着の美女を多く侍らすシーンをよく見かける。
そういうところに、主人公が親玉を殺しに行くという場面だ。

映画でしか見たことはないけど、実際はどうなのか?
水着の美女ってのは、日本でいうやり手婆のような組織に
お金を支払って派遣してもらうような感じなのかな?と。

日本では、飲み会の席に、派遣で来るオネーサン達や、
某業界では、女子アナが呼ばれてくるような感じなのか、
と考えれば何も不思議なことではない。
例の事件で、今後は流石に女子アナは呼ばれることはないと思うが。

日本では飲み会の席、
アメリカでは、プールサイドと場所が違うだけなのかね。
アメリカでは何かとパーティが多く、そのために大勢の人が集まる。
これだけは日本ではあまり馴染みがないような気がする。

実際の所、アメリカの会社関係だとパーティ疲れというか、
下っ端の人間は本当はパーティなんか出たくはないけど、
仕事のため出世のために出ざるを得ない、暗黙の同調圧力があるとも聞く。
日本ではパーティ文化がなくてよかったと思うべきだな。
しかも飲み会は自由参加で、強制参加はかなり減ったということだし。

M8, M20

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射手座のM8とM20(と猫の手)。
これですよ、長年やりたくてもできなかった構図の撮影。
ついに実現できて感無量の境地ですわ。

FSQ106とフルサイズカメラでは、ちょうど収まりがいい構図になる。
APS-Cサイズだと、ちょっと苦しいかも?。

順調に撮影もできつつ、画像も本格仕上げという技はできないが、
小学生レベルの基本技でとりあえず処理は出来ている。

派手に仕上げたが、飲み屋のオネーサンみたいにケバイな。


M8M20_202505.jpg

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(fl=530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro フィルターなし
 5分×38枚
撮影日:2025年5月3日
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)

プロの方達による本格的な処理(まだやれるレベルに達していない)よりも、
サクッと処理してどんな感じなのかを確かめるためで、
フォトコン応募はまだ考えていない。

もっとたくさん撮影して数をこなしつつ、レベルを上げていけばいいとは思うが、
画像処理は下手な部類なので、色んな技を駆使してってのがまだ無理。
そもそもカラーカメラで散光星雲をやりだしたのが先月下旬で、つい最近の話だ。

今は小学生レベル(基本技のみ)で修業中の身である。
アンタレスモザイクでは苦労したが、こちらは1枚画像なので楽に処理が進む。

もっと色んな技が使えるように、
 STXで星を分離して、★のみと星雲を分けて処理
 その上で、特定領域をマスクしつつ部分的に処理
 最終的に上記2つを再合成
 他にも、PixInsightで用意されているProcessやScriptを使いこなす
といったプロの技を目指したいが、まだまだ修行が足りぬ。


M8M20B_202505.jpg

話変わって、ケバイ路線ではなく、おとなしめバージョンはこちらだ。
ただケバイ路線と比較すると、インパクトが足りない気もする。
でも、こっちの方が好みではあるのだが、どうしたものか。

フォトコン応募ならケバイ画像を送るだろうし、
自分好みの観賞用ならおとなしめを選ぶ。

和歌山との往復で、大阪周辺は高速が3車線と整備されている。

実際に走ってみると、真ん中の車線だけは、車の量も多く、速度は遅い。
なぜかはよくわからないが、観察すると遅いトラックが原因の様だ。

左端の車線は空いていることも多く、左側の車線を走るのが楽だ。
本当に遅い車もいるので左車線も走るのが難しい面はある。

だったら右端の車線を走ればいいと思うだろうが、
ここは馬鹿っ速の車がわんさか走るので気を抜けない。
やるかやられるか、素人はすっこんでろ、という修羅場な車線である。

深夜に走ると車の量は激減するので、どの車線を走っても天国ではある。

第2次計画本格始動3

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第2次計画の第3弾は、M8とM20だ。
射手座付近は撮影スポットがたくさんあるが、
やはり人気ナンバー1はこれだろう。

とにかく、和歌山リモートでは、FSQ106で散光星雲を撮りたいのだ。

アンタレスが狙えたならこれも狙えるはず。
これは先週の撮影で、南中時刻が3時過ぎくらいなので、
月没後から、子午線通過後薄明まで撮影。

20250512.png

1枚画像でもこの程度の画像が出ればテンションは上がる。
M8の左側にある、通称「猫の手」も写っているのがわかる。
枚数的には足りないかもしれないが、最低30枚も撮れれば十分だろう。

監視カメラのマイクを入れてあるのだが、
風が吹くと、ゴーゴーと風の音が響いてくる。
その度に、ガイドのグラフが跳ね上がる。
音がなければ、ガイドグラフの乱れの原因はわからないだろうな。
鏡筒の蓋はかなり折り返してはあるけど、風向きによっては影響あるだろうし。

一応アンタレス付近の上下2枚モザイクである。
とりあえず、第2次計画、最初でもあり2番目でもあり、
アンタレス付近は長年やりたいと思っていた領域である。

派手目の処理でごまかそうとしたが、
やっぱりモザイクしたのがもろばれですな。
これでも全部PixInsightで処理しているが、
画像処理は苦手というか、下手というか、小学生レベルの修行中。

モザイクは労多くして易少なし、こりごりだ。
二度とやらん、いや、当分はやりたくない。

ノーフィルターとはいえ、アンタレスのゴーストが目立たない。
これって鏡筒が素晴らしくいいのだろうか。
2000年の製造で、もう4半世紀も経過してるのだぞ。


ANTARES.jpg

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(fl=530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro フィルターなし
 5分×95枚(上:45枚 下:50枚)
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)

モザイクってのは難しい

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PixInsightのモザイクは梃子摺った。
やったことがないから全然わからない。
いきなりモザイク合成なる高度な技をやること自体が無謀ではある。

PixInsightでは、モザイク用のProcessは、
 Gradient Merge Mosaic、Photometric Mosaicと2種類があり
 (ほかにもいくつかある)
いきなりそいつを動かしてもダメなのね。

事前に2枚のモザイク対象画像を用意するのは分かる。
もちろん、PlateSolveして座標を埋め込んでおくのも必須だ。
(MGCで行っていたわけではあるが)

それをStarAlignmentさせるのだが(まずここがわからない)、
1.事前に各画像でプレビューをしておく。
 モザイクの重なるのりしろ部分を指定(大雑把でよい)してのプレビューだ
2.StarAlignmentをするときは、
 Referenceに片方の画像のプレビューを
 実行する画像は別の画像に対して行う(これがわからず梃子摺った)

そうすると、やっと2枚の画像を作ってくれる。
モザイク相手の部分が黒い領域となった2つの画像だ。

20250507_2.png

モザイクツールは、この2つの画像をくっつけるだけなのだ。
なのでStarAlignmentしておくことが重要となる。

20250507_1.png

マニュアルや事例をじっくりと読まないと
なかなか手順が込み入っていて頭がついていけず、わからなかったよ。

手順がわかったところで(これはこれで大きな一歩だが)、
明らかにモザイクしたなとバレバレの画像になる。
これを如何に自然に見えるようにするのかだが、これがまた難しい。
というか、散光星雲をモザイクすること自体が間違っているともいえる。
銀河の群れみたいな、背景が黒いものはうまくいくはず。

2枚の画像の撮影日は異なる。
1日目は雨上がり直後の状態で空の抜けもいいが、
2日目は黄砂とか空中のチリとかがあって空の抜けは今一。
空の状態が異なるので、うまくくっつくわけがない。

それに、2日目の画像は、座標の指定が失敗していた。
赤経は1日目と同じ座標を指定したが、ずれている。
それにのりしろが極端に狭く、よくこれでくっつけられるものだ。

カラーCMOSカメラ、凄い楽

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カラーカメラを使い始めて、考え方が変わってきた。

モノクロカメラのLRGBって、これに慣れていればどうってことはないが、
実に面倒くさい。
昔は、モノクロでLRGBしかできなかった時代があった。

今回カラーカメラの画像処理をやってみると、ものすごく楽。
今さらモノクロには戻れないよ。
L撮って、R,G,B,Ha,O3,S2もそれぞれ撮ってってことが馬鹿らしくなってくる。
リモート撮影だから、好きなだけ枚数は撮れるといえば撮れるが。

フィルター変えながらちまちまと撮影するよりも、
カラーでひたすら枚数を撮り続ける方が(今でいう)タイパがいいのではないかと。
カラーだと1晩あれば、とりあえず1枚の画像は完成できる。
モノクロだと、最低でも2晩、じっくりやるとそれ以上かけてやっと1枚だ。
歩留まりが悪すぎる。

とはいえ、和歌山リモート用にはカラーCMOSカメラを購入したけど、
元々ドーム内カメラは冷却CCD時代からモノクロなのだ。
当時は長焦点で撮影するため、あえてモノクロにした。
ナローバンドもやりたかったし。
モノクロで丁寧にやれば画質が上なのは間違いないのだけれども、
時間と労力をかなり投入する必要はある。

今の考えはカラーも結構いけると思っている。

だって、カラーだと、PixInsightでWBPPした後、
HTでヒストグラムをRGB揃えてやれば、とりあえず基本画像はこれだけで完成する。
後はストレッチなり色調をいじるなりで(これをどこまでやるかだが)
これで画像処理は大まかに完成する。
実に楽ちんである。

アンタレスの上というか北側の領域、
とりあえず、第2次計画、最初の作例となる。


ANTARES-U.jpg

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(fl=530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro フィルターなし
 5分×45枚
場所:和歌山県(リモート撮影)

カラーCMOSカメラは初めてなのでどう処理していいかわからない。
何せ、第2次計画のために購入したわけだし。

PixInsightで基本的な処理を行った。
HTでヒストグラムを合わせてカラーバランスを整え、
同じく少しストレッチかけて、
マスクして色合いをちょっと派手にしただけ。
星を分離してまでの処理はしていない。

3.75ミクロンのフルサイズカメラ、ビニングなしなので、
元画像がやたらデカくて1/8だったか1/9だったか縮小している。
なのでBXTとかNXTとかをかける必要もない(かけても無駄)。

今までは、モノクロカメラと長焦点で系外銀河とか惑星状星雲とかの、
小さい対象ばかりやってきて、散光星雲はほとんどやっていない。

散光星雲はどのように処理すればいいのかわからなかったが、
難しく考えなくても、普通に処理すればいいのは分かった。
というか、何も考えなくてもさらっと処理できるのが凄いと思った。
これは画像処理のテクニックではなく、撮影画像自体が良かったのだけではないのか。
和歌山リモートは地の利というものもあり、おいらの地元とは全然違う。

アンタレス付近の散光星雲を処理しているが、実はフラットは撮っていない。
せっかく鏡筒の蓋にフラットパネルをくっつけたものを使っているが、
怠けていてフラットはまだなのだ(というか例の秘策が念頭にあった)。

それでも画像処理していく中で、ダーク補正のみで進めてきたが例の秘策を、
PixInsight V1.9から搭載された新機能である、MGCが使えるのではないかと。

こいつを使うには、お膳立てが必要。
1.MARSデータをダウンロード
 PixInsightにログインしてソフトウエアのダウンロードページにある
 ファイルサイズが大きいが、ダウンロードして、
 どこかのフォルダ(PixInsight配下のLibraryなどでも)に配置
 MGCを起動し、工具マークから、MARSデータを追加しておく
2.GAIA DR3/SPをダウンロード
 Script>astrometry>ImageSolver を起動し、GAIA DR3/SPを指定する
 なかったらそこからダウンロードして入れる(だったかな?)

ここまでが最初は大変、ここからもお膳立てが続く

3.WBPPでIntegrateした画像を開く(ダークあり、フラットなし)
4.Script>astrometry>ImageSolver を起動しプレートソルブ
 プレートソルブした情報を3.の画像に書き込む
5.Process>Photometry>SpectrophotometricFluxCalibration を起動
 フィルター情報(ASI6200MCPならデフォルトで可)を合わせて実行
 これにより、背景の情報を取得し、MARSデータとの比較に使用する
 これも取得した情報を3.の画像に書き込む
6.ここでやっとMGCの出番ですよ
 Process>GradientCorrection>MultiscaleGradientCorrectionを起動し実行

20250502.jpg
上がWBPP直後(フラットなし)、下がMGC実行後の画像

長いお膳立てではあったが、苦労は報われ、こいつが物の見事に決まった。
こりゃフラットいらんわ。
ただし、フラット補正のもとになる情報(MARS)がないとダメなので、
有名どころの参考星雲には向いているかもしれないが、
マイナーなものはダメかもしれんな。ではなくダメなのだ。

それから、こいつは色情報も(全部ではないが)消してしまうという副作用がある。
これが厄介で、色情報を乗せにくい。
ま、今後どのようなアップデートがあるのか?

草刈の季節がやってきた

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ゴールデンウイークは、例によって草刈の季節だ。

20250501_1.jpg
草刈前

20250501_2.jpg
草刈後
青いのは子供の雨具かスポーツウエアなのだが、
どこから飛んできたのか?

草刈すると、草に隠れてペットボトルやらビニール袋やら空き缶やらゴミが見つかる。
ここはゴミ捨て場じゃないんだけどな(怒)。

来週は、第2次計画始動で撮影した処理の経過を順次掲載予定。
久しぶりに画像処理したら何もかも忘れていて、小学校からのやり直し。
そのくせ新しいことはやりたがるという、何やってんだ?というか。

第2次計画本格始動2

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4月29日(火)も天気は良かった、晴れた、夜も快晴だ。

引き続き、撮影するが、何を狙うか?
前日はアンタレスの右上を狙った。
そしたら欲が出てきて、その下のアンタレスを含む領域を
モザイク合成したろかな、と。

上下2枚のモザイクなので、赤経は前日同じ座標を指定、
赤緯はそのまま下方向へ3度ちょっと下げた位置の座標を指定した。

これで22時過ぎから撮影開始。

っとその前に、こちらの地元も天気が良くて、こちらのドームも参戦。
とはいえ、春の銀河シーズンも過ぎてるし、どうしたものかな。
NGC4565でも狙っとくか。
これは南中時刻が22時ちょうどくらいなので、
子午線通過後引っ張っても2時間。
20時半ごろから撮影開始。
そして0時直前まで撮影し終了した。
20250429_1.jpg

和歌山リモートに戻り、3時まで撮影。
20250429_2.jpg
中央付近がアンタレス、その右側に球状星団M4

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