各種設定の最近のブログ記事

昨晩は晴れた。

PHD2のガイド時間を、今までは3秒でやっていたが、2秒に短縮してみた。
ガイド時間は長めのほうがいいものと思っていたが、
赤緯が暴れだす場合が時々ある。
それでも多少時間がかかるが収束はする。
赤緯が暴れた場合に少しでも収束の時間を短縮できればよいと思った。

結論:よい結果が出た。
20220525_2.png
赤緯のエラーは、0.3秒角前後に収まるようになった。

20220525.png
これは一番悪い状態だが、それでも0.5秒角には収まっている。

20220525_3.png
赤経、赤緯とも0.5秒角には収まっている。
(大きな外れがあるのはディザーガイド時のもの)

月も大きくなってきたので極軸を調整しに現地へ行った。
前回の極軸調整が昨年9月頃なので、半年以上も前だった。

20220510_1.png
■水平方向の調整前、赤のラインがズレている

20220510_2.png
■水平方向の調整前、紫の円の大きさ
ちなみに紫の円はこれにガイド星を合わせろということだが、
実際にはこれほど動かしてはいけない。
ほんの少しでよい。

20220510_3.png
〇水平方向の調整後、赤のラインが真横

20220510_4.png
〇水平方向の調整後、紫の円の大きさが小さすぎてわからない

20220510_5.png
■上下方向の調整前、赤のラインがズレている(下向き)

20220510_6.png
■上下方向の調整前、紫の円の大きさ

20220510_7.png
〇上下方向の調整後、赤のラインが真横

20220510_8.png
〇上下方向の調整後、紫の円の大きさが小さい

20220510_9.png
■極軸調整後のガイドグラフ
 シーイングは悪いが、赤緯エラー < 赤経エラー で安定している

20220510_10.png
■極軸調整後のガイドグラフ(その2)
 シーイングが良くなると、赤緯のRMSエラーは0.26 まで良くなった

この後、撮影もせずにガイドだけを2時間かけてグラフを見ていたが、
例の現象(赤緯がずれまくる)は全く起きなかった。

20220510_11.png
正確にいうと、例の現象はあるのだけれども、その2歩か3歩手前で
踏ん張っていて大きなエラーにならないという感じだ。

トータルで見ると、
赤経のRMSエラー値:0.3-0.4(悪くても0.5)
赤緯のRMSエラー値:0.2-0.3(悪くても0.5、極軸合わせ前は悪いと1.0)
(数値の単位はピクセル≒秒角)

20220510_12.png
一番いい状態のガイドグラフ、赤緯のRMSエラー値:0.19
素晴らしい!
極軸を正確に合わせたことで、ガイドがより安定した。
画像処理よりも精密なガイドを追及する方が好きなので、
こうやって結果が出るのは実に素晴らしい。

極軸は3ケ月~4ケ月に一度は再調整しておくのが無難だな。
これでやっと枕を高くして眠れる。
(撮影中は寝ないけど)

よく考えてみれば、極軸という基本中の基本を
おろそかにしていたおいらが悪いのだ、反省。
機材が悪いわけではない、むしろいい機材ではないか。

PHD2攻略(5)赤緯その4

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赤緯のガイドアルゴリズムを変更して試してみた。
いずれも同じ日に同じ対象(極に近いM101)でやってみた。

20220509_1.png
■Z Filter シーイング悪いのもあるが、あまりよくない。
一番悪い結果となった。

20220509_2.png
■ローパス 少しはましだが、、、。

20220509_3.png
■ローパス2 やはりこれが一番ガイドのグラフがきれいだ。
暴れたときは、上記3つのどれもが暴れたグラフになる。

20220509_4.png
ガイドがうまく決まった場合のグラフで比較して、これが一番だ。
赤緯の暴れはどれもあるものの、こいつが一番収束が速い。
ディザーガイドのセトリングタイムもこいつが一番短い。
デフォルトで設定されているだけあるのもうなづける。

20220509_5.png
しかし、例の現象は頻度は少ないが起きる。

PHD2攻略(4)赤緯その3

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連日、毎日晴れている。毎日撮影している。
毎日ガイドグラフとにらめっこしている。
日によってガイドグラフはシーイングにもよりバラバラだ。
安定している日もあれば暴れまくる日もある。

PHD2ガイドで、赤緯エラーの原因の一つかもしれない状況がわかった。
原因は、空の透明度により、ガイド星の検出がうまくいかない
のかもしれない。

というのも、別の日に撮影したが、例の現象(赤緯がずれまくる)が起こらなかった。
20220505_2.png
この日はずっとこんな感じで調子は良かった。
RMSエラー値は、赤経の値よりも赤緯の値のほうが低いという結果だ。
ただ、シーイングは悪く、ガイドグラフはのこぎり型ではある。

20220505_1.png
これはNINAのHFR履歴であるが、注目点は星の数(オレンジの線)だ。
この日は星の数が600を超えている。
例の現象(赤緯がずれまくる)が起きた日は、透明度が悪く
同じ対象で同じ構図だが、星の数は200前後だったかと思う。

PHD2の経験が浅いので、何が何だかよくわからない。

その後、いろいろ考えたが、対象により赤緯の緯度が違うのだ。
例の現象(赤緯がずれまくる)が起きたのは、極に近いM101での場合。
別の天体M57では極からは少し遠く(赤緯33度)、例の現象は起きなかった。
ってことは極軸のずれの影響かもしれない。

だとすると極軸の再設定が必要だが、今後は極に近い天体は撮影しないので
しばらくは問題なかろう。

→ 訂正 例の現象はどの天体でも起きた。
極軸のずれは原因の一つかもしれないとは思う。
月が大きくなったら極軸の再設定に行かないといけないな。

だが、例の現象(赤緯がずれまくる)は出ない時は出ない状態がずっと続く。
安定しているなと思ったら、突然出る。
たまに出現する場合もあれば、出現しっ放しの場合もある。
出現のパターンが全く分からない。

PHD2攻略(3)赤緯その2

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20220504.png
赤緯のパラメタを少し追い込んでみた。
Hysの値を10-->8に、(これは赤経のパラメタだけど)
MxDecの値を2500-->3000にしてみた。

20220504_2.png

赤緯がずれまくる現象は相変わらず発生するが、やや抑え気味にはなったようだ。
全体としてガイド精度は少し良くなった。
しばらくはこれで様子を見るしかないのだがな。

話は変わるが、GW後半戦だけど、気温が低い。
5/4 AM 0:00 現地の気温は 6℃、真冬じゃないか。
現地は山の中だから寒いのだろう、海から10Kmしか離れていないのだけどな。
リモートでやっている自宅の部屋は暖房なし 16℃で肌寒いが大したことはない。

PHD2攻略(2)赤緯

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続いて赤緯。
これがなかなか安定せずに相当悩んだ。
というか、今も悩んでいる最中(「もなか」ではない)だ。

赤道儀はタカハシNJP Temma2という往年の名機なのだが、
赤緯が少し弱いという弱点があり、まさにそこに付け込まれている感じだ。
鏡筒が軽ければ問題はなく弱点にもならないが、
鏡筒が重くて無理をさせているのがそもそもの問題だともいえる。

20220503_1.png
■設定その1
バックラッシュ補正はあり、というか画面上では有効化する。
NJPのようなギア駆動は必ずバックラッシュがあるので有効化すべき。

試しに無効化してガイドすると、ガイドエラーが増え、
ディザーガイドに失敗しやすくなる。
(正確にはディザー時のセトリングタイムアウトになる)
有効化している現状では、ディザーガイドの失敗はほとんどない。

20220503_2.png
■設定その2
赤緯の強度は100(MAX値)とした。

20220503_3.png
調子がいいとこんな感じで、RMSエラー値も0.3前後と素晴らしい。
大体こんな感じで、いい感じではあるのだが。

20220503_4.png
しかし、ひとたびガイドがズレだすとずれまくる。
それでも、いつの間にか収束はする。

20220503_5.png
同じくガイドがずれまくる(南側も北側も)が、そのうちに収束する。

というわけで、ガイド自体は正しく機能している。
ガイドズレが発生したときに、収束までに多少時間がかかっているだけだ。
これを何とかしたいが、どうしたものか。
このままでも問題はないのだけど、、、orz

よく考えてみれば、長焦点でのオフアキ、2300mmオーバーでガイドしているのだ。
PHD2もなかなかやるな、という感じだ。
これはこれで素晴らしいともいえるが、より完璧なガイドがしたい。

PHD2攻略(1)赤経

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ガイドはずっとSBIG AOガイドばかりやってきた。
ガイド性能としてはおそらくこれが一番だと今でも思っている。
しかし、ガイド星の明るさに依存する部分が大きく、これがデメリットだ。

今年からカメラを変更し、AOガイドとはおさらばした。
その代わりに、PHD2ガイドでオフアキガイドする方法に変更した。
正直、PHD2ガイドというものがよくわからなくて悩んでいたが
ようやく何とか攻略方法を見つけた。

まずは赤経のガイド攻略。

20220502_1.png
これはデフォルト値でそのままガイドしたグラフ。
赤経(青の線)はオーバーシュートしている。
ガイドが過補正しており、のこぎり形のギザギザグラフだ。
赤経のRMSエラー値が0.8というのは相当悪い値だ。
(当時の空の状態にもよるが)
赤経のオーバーシュートが、赤緯(赤のグラフ)にも悪影響を与えているようにも見える。

20220502_2.png
この対応方法としては簡単で、赤経の強度を落としてやればよい(上図の赤枠の値)。
赤経の強度はどれくらいが適正なのかは実際に何度も試してみるしかない。

20220502_3.png
今は赤経の強度を50に設定している。
これにより、赤経のRMSエラー値が0.3前後で安定している。

NINAの設定

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日本語設定にしたけど、英語表記にした方がよかったかもしれない。

20220303_1.jpg
カメラの設定、ASCOMでも認識するが、カメラ名で直接指定ができる。

20220303_2.jpg
フィルターホイールの設定、ここではフィルターの名称を登録する。

20220303_3.jpg
フォーカサーは、FLI PDFだが、ASCOMのDevice_Hubを通して設定した。

20220303_4.jpg
ガイダーは、PHD2、ディザーガイドは、「安定化評価ピクセル」の1.5でいいのか?
やってみないとわからない。
日本語設定がいいのか悪いのかよくわからない。

20220303_5.jpg
望遠鏡は、Temma by Takahashi、パークもここで行える。

20220303_6.jpg
オートフォーカスの設定、フィルターオフセットの設定や、各種設定。
ここでの設定がオートフォーカスの成果を決める。
バックラッシュ補正は、オーバーシュートにした場合、
その下のバックラッシュ補正値のINかOUTのどちらかに値を入れる必要はある。
具体的にどういった値がいいのかまだわからない。

プレートソルブの設定は、APTと同じく、インストールしたPATHの指定。
APTで指定した状態をそのまま使う。

ブラインドソルブは、ASTAP
ニアソルブは、Platesolve2.28、とした。

APTでつい最近設定したことがあるので、迷うことなく設定はわかりやすい。
というか、最初からNINAで始めた方が分かりやすいかと思う。
とはいえ、APTはAPTでいい面もある。
最初とっつきにくいが慣れるといいソフトだなと思える部分がある。
そのうち書ける時に書こうかと思う。

次回晴れたら、こいつで試運転してみたいが、新月期なのでどうするか?
夕方早い時間帯なら試運転も可能だけど、月が大きくなるまでは撮影重視かな。

APT攻略(5)PlateSolve設定

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ドーム内の撮影用パソコンにAPTをインストールした。
設定自体は、テスト用パソコンの設定を移植し、再設定した。

20220210_1.png

PlateSolveの設定をもう一度やり直す。
PointCraftの設定画面で、各種ソフトをインストールし、
そのインストールしたPATHの設定を行う。
PointCraftの設定はそれでよい。

この後で、各PlateSolveソフトの設定を行う必要がある。

■ASTAP
 これはASTAP本体とASTAPが必要とする星図カタログを同一フォルダに入れればよい。

■PlateSolve2.28
20220210_2.png
 PlateSolve2本体のインストールだけはだめで、
 APMと呼ばれるソフトをインストールする。
 → インストール先は、C:\Program Files(x86)\PlateSolve2.28の配下にした。

 星図カタログ UCAC3PS をインストールする。
 → インストール先は、C:\Program Files(x86)\UCAC3PSにした。

 そのうえで、PlateSolve2.28を起動し、設定画面からそれぞれのPATHを設定する。

■ASPS AllSkyPlateSolver
20220210_3.png

 ASPSのインストール後、しばらくして、画面が出るのでその指示に従う。
 レジスト関係は無視して、星図カタログをダウンロードする。

 画面で、光学系の焦点距離とカメラサイズを指定して、必要なものをダウンロードする。

※PlateSolverそれぞれに設定が必要だし、星図カタログも専用のものが必要だ。
何で一つにできんのかね?

電源とUSB3.1ケーブル

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20220119.jpg
ASIカメラは電源が付属していないので別途調達しておく必要がある。

出力12V5AのACアダプターと、USB3.1ケーブル(3m)も購入した。

このUSB3.1ケーブルはケーブルが太くて取り回ししにくいが、
その分フェライトコアと相まってノイズには強そうだ。

電源が来たので、早速設定にかかる。

20220119_1.png
これがASI6200MMProのASCOM設定、
ゲインは100(初期値)
オフセットは初期値=0だが、50の設定(でいいのかな?)
USB3の表記あり

20220119_2.png
こちらはガイドカメラ、ASI120MMの設定
初期値のまま
USB2の表記あり

20220119_3.png
フィルターホイールの設定、
Edit Wheelのボタンで、

20220119_4.png
番号とフィルターを関連図ける(これはASCOMドライバー)

20220119_5.png
番号とフィルターを関連図ける(これはASCOM)

20220119_6.png
これで、MaxImDLのカメラ設定は終了。

試しに1秒露光で画像をダウンロードしてみたが、2xビニングで1,2秒だった。
あまりにも速すぎる、これに慣れたらもうSTLは使えない。

まだ実戦配備はできないが、
この赤いカメラの性能とやらを早く見てみたいものだ。

画像については、n2068ddさんの指摘の通り、派手な横縞が多い。
ダークやフラットで除去できるならいいけど。

にするようだが、本当かね?
個人的にはやればいいと思う。

非正規とか貧困層のためにならないとか意見もあるようだが、
休める奴は旅行してください、そんでお金を使ってくださいってことでいいと思う。
出来ない奴は普段通りの行動でいいのではないか?

MaxImDLでSBIG-AOを使う方法

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ご要望がありまして、MaxImDLでSBIGのAOを使う方法

■前提条件
 当然のことながら、CCDカメラはSBIGのカメラでAO-8/AO-Lが装着されていること
 SBIGのサイトから、SBIG DriverChecker.exe(64bitならSBIG DriverChecker64.exe)を
 ダウンロード・実行し、ドライバを組み込んでおく
 カメラを接続し、PC接続後にカメラのファンが回っていること

■まずはカメラの設定から。(MaxImDL V5を使うパターンでの説明)

MaxImDLを起動し、Camera Control ウインドウを出す(Setupタブ)
AO1.jpg

・Camera 1 の "Setup Camera"ボタンをクリックし、
AO2.jpg
 カメラを "SBIG w/AO"を選択、
 "Connect to"、USBか接続されていればカメラのモデルが出ているものを選択
 その他の項目はデフォルトでいいと思う
 OKボタンで、Camera Control ウインドウに戻す

・Camera 1 の "Options"ボタンをクリック
AO3.jpg
 ここではデフォルトのままでいい
 "Orientation"で、カメラを縦構図にした場合、北を上にした縦長の画像にする場合は
   Rotate 90°CW or CCW にすると実イメージに近い
   AO-7とかプライムフォーカスとかで裏像になる場合は、Flip Horizontallyにチェックを
   入れておくと裏像ではなく正像で画像を出してくれる。
 OKボタンで、Camera Control ウインドウに戻す

・Camera 1 の "Setup Filter"ボタンをクリック
AO4.jpg
 モノクロカメラの場合、SBIGのフィルターホイールを使っているなら
 "SBIG Universal"を選択し、フィルター情報を正確に登録する。
 フォーカサーが装着されているなら、"Focus Offset"にフィルター毎のピント移動量を
 登録しておくと大変便利である。
 OKボタンで、Camera Control ウインドウに戻す

・Camera 1 の "Dual Chip Mode"はチェックを入れておく(チェックなしでも使えるが)

ここまで設定が完了したら、
・"Connect"ボタンでカメラと接続する
・"Cooler"ボタンで冷却温度を指定し、"Coolers"の"On"ボタンで冷却を開始する。

カメラと接続したら、"SBIG AO Control" というAO専用のウインドウが出現する。
AO5.jpg
AOの制御はすべてこの"SBIG AO Control"で行う。


その前に、ちょっと寄り道。
■AOを使うためには、何よりもガイド星が重要
十分輝度のある、条件のいいガイド星に恵まれないとAOガイドはうまくいかない。

■AOを使うためには、事前調査が重要で、ガイド星の有無・カメラの向きを決定しておくこと。
AOM3.jpg
これはNGC5033の場合の例であるが、北を上にした横構図で、うまい具合にいいガイド星がある。
小さい対象なら構図をずらしても構わないし、あるいはカメラを回転させて明るめのガイド星を
うまくガイドチップに乗せられるかがポイントである。


■SBIG AO Control で AOを使う場合の設定(Setupタブ)
AO8.jpg
この画面での設定項目は、"Dithering"
これは撮影の度に微妙に数ピクセルずらして撮影してくれる。画像処理の際に欠陥ピクセルの情報を除去できるためには有効な機能なので、これを積極的に使った方が良い。

あとはデフォルトで構わないし、"Exercise"はAOの動作確認のために行う。

■SBIG AO Control で AOを使う場合の設定(Driveタブ)
AO7.jpg
ここでは、セルフガイド機能についての設定を行う。
この画面ではまずはデフォルトのまま使う。
使っていく中で必要があれば設定を変更する。

・Enable X Motor Axis, Enable Y Motor Axis、どちらもチェックあり。
 チェックを外すとセルフガイドが効かなくなる。
 AOだけでセルフガイド不要の場合にチェックを外す。

・Drive Caribration
 デフォルトで使う

・Activation Level
 デフォルトの25%で使う。

 AOガイドは、最初50%の位置から開始する。50%というのはガイド星の位置である。
 AOガイドしていく過程でわずかな極軸のズレやピリオディックエラーでガイド星の位置が
 ずれていくが、ある程度の範囲まではAOだけでガイドする。
 AOガイドの限界を超えるとセルフガイドが発動し、赤道儀のモーターを補正する。
 このセルフガイド発動までの範囲を%で指定する。
   つまり、デフォルトの25%というのは、
         25% -- 50% -- 75%
            中心
         この範囲内はAOガイドし、25%以下ならセルフガイドでモーター補正し、
         25%以上の位置に強制的にもってくる。75%以上の場合も同様

   セルフガイドの発動タイミングを早める場合は、20%の設定にする。
   30%以下か、70%以上でセルフガイドが発動する。
 
・Bump Time
 セルフガイドでモーター補正を行う場合の強度で、モーター補正する時間の指定
 セルフガイドが発動した場合に、動きが大きすぎる場合は値を小さく、
 動きが足りない場合は値を大きくする。これはある程度動きをみないと適正値はわからない。

・Caribration Time
 セルフガイドのキャリブ時のモーター作動時間
   北を上にした横構図では、X軸は赤経、Y軸は赤緯に相当する。

   長焦点ならX軸、Y軸ともに5秒程度で十分
   短焦点なら長め(10秒以上)にしないと十分な移動量がなくキャリブは失敗する
   (短焦点でAOを使う意味があるのか?ということはおいておくが)

■SBIG AO Control で AOを使う場合の操作(Locateタブ)
AO5.jpg
・"Mode" の "Locate" にチェックを入れ、"Start"ボタンで、ガイドチップの露光を行う。
 Exposureは露光時間(1秒程度で)、Binningはビニング(2程度で)、必要に応じて変更

 "Cal Pause" AOキャリブでエラーが出る場合にチェックを入れて試す、とある。
 "Contin" チェックを入れると連続露光(Continuous)してくれるが、チェック不要でいい。

 "Start"でガイドチップの撮像を行い、ガイド星の状況を確認する。

 上のNGC5033の場合、
AOM2.jpg
 導入がうまくいっていれば、このように星図上のガイド星と撮像した画像が同じになるはず。
 事前の撮影計画でのガイド星の配置をうまく再現し確認すること。
 これがうまくいかないと(構図間違いなど)、撮影そのものがうまくいかない。

・"Mode" の "Caribrate Drive" にチェックを入れ、"Start"ボタンで、
 セルフガイドのキャリブを行う。
 このキャリブがうまくいかないと撮影は失敗する。非常に重要なポイントである。

 ※キャリブ成功のコツ
  ・明るめのガイド星を中央付近に配置する。周辺にあると移動して見失うから。
  ・キャリブの動きを見ながら確認する。
   移動量が足りなければ、"Drive"タブの"Caribration Time"を多くする。
AO9.jpg
   正常に動作した場合の動きは、北が上だと
     ①で最初の状態で位置を確認
     ②で+Xで赤経モーターを"Caribration Time(X)"の秒数だけ動かす ②の場所へ
     ③で-Xで赤経モーターを"Caribration Time(X)"の秒数だけ動かす ①の場所へ
     ④で+Yで赤緯モーターを"Caribration Time(Y)"の秒数だけ動かす ④の場所へ
     ⑤で-Yで赤緯モーターを"Caribration Time(Y)"の秒数だけ動かす ①の場所へ
   このような動きをすればOK、失敗したら失敗したメッセージが出る。
   モーターは高速動作だと激しく動くので低速に(テンマのハンドコントローラー)

 ドライブキャリブはカメラの向きを変えない限り使い回しが可能。
 カメラの向きを変えたらキャリブし直しするが、AOの場合は明るめのガイド星を用意するし
 キャリブも2分程度で終わるので面倒がらずに実行する。

・"Mode" の "Caribrate AO" にチェックを入れ、"Start"ボタンで、
 AOガイドのキャリブを行う。
 このキャリブはAO単体で行い、赤道儀は無関係。ほぼ一発で通る。
 これは一度実行しておけばそれでよい。

■SBIG AO Control で AOを使う場合の操作(Trackタブ)
AOM1.jpg
 ここまで準備して、いよいよAOガイドの実行となる。
 "Locate"タブで、"Locate"で撮像し、ガイド星の周囲に四角い枠がある状態で"Track"タブにし、
 "Start"ボタンをクリックしてAOガイドが始まる。
 しばらく様子をみて、ガイドが安定しているのを確認する。

 "Track Time"、できれば0.1秒、暗いガイド星なら0.2秒とか0.5秒とか
 "Agressiveness"も様子を見ながらあげたり下げたりする。5~7程度でいいと思う。

 "RMS Wander"、0.1や0.2ならまあいいシーイング。
        0.5とかそれ以上は悪いシーイングでガイド星があちこち暴れる。
 "AO Tilt"、X軸とY軸のガイド星の位置を%表示
        ある程度の範囲外になるとセルフガイドが発動する。

AOガイドが安定したら、撮像シーケンスを組んで本番撮像となるが、これは"Camera Control"で行う。

FocusMaxの使い方

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今回は、FocusMaxの使い方(MaxImDL)

設定が終わったら、実際に起動して使ってみる。
前提として、
・望遠鏡や赤道儀、カメラは設置済み
・MaxImDLを起動し、カメラで撮像可能な状態にある
・5等級程度の星を画面中心付近に入れておく


これが起動画面(Focusタブ)
fm1.gif

この画面から、"V Curve" のボタンをクリックし、Vカーブ画面を起動する。
このVカーブが基本で、いきなりオートフォーカスはできない。
オートフォーカスはVカーブを何回か実行した後から使える。

■Vカーブ画面
fmax2.jpg
・動作方法として、"End Points" と "Half Width" がある。
 "End Points"、開始ステップ(Initial)と終了ステップ(Final)と刻み幅(Step Incl)を指定
 "Half Width"、中心ステップ(Central)とそこを中心とした前後幅(Half Width)と刻み幅を指定

 どちらでもよいが、"Half Width"方式が中心点(つまり、ピント位置)を指定するので、こちらがわかりやすい。

 この画面例では、
   中心ステップ=3248、前後幅=2800、刻み幅=280、の設定で実行した
   中心から、In側に280ステップ幅を10回、Out側に同じく280ステップ幅を10回、
   合計20回場所を変えながら撮像し、HFD値をグラフにプロットしてくれる。

 最新版では、"Repeat"数の指定があり、何回か繰り返すことが可能。1度でよいならRepeat=0

 実行結果を確認し、Vカーブの結果を精査する。
   赤○は除外された情報で、VカーブのV字情報から、ピント位置は
        3079 と 3032 の中間点にあり、この差が"Difference"として46となる。
        ピント位置は3055にあると結果が出た。

 ここから、ピント位置である 3055 に移動させる。
 やり方はいくつかあるが、
  1.FocusMaxのメイン画面の"Jog"ボタンをクリックし、3055を入力してボタンクリック
  2.MaxImDLのFocusタブから 、3055を入力してボタンクリック
  3.ロボフォーカスなら、ロボの画面から、3055を入力してボタンクリック
      余談だが、このように複数のソフトから1つのデバイス(フォーカサー)を共有して
      使えるのがASCOMの便利なところ。これはPOTHが裏方で働いている。
      POTHは赤道儀も含めてデバイスの共有を行うハブの役目を担っている。

■実際の使い方
・CCDの画面上にフォーカス星(5等級前後)を中心付近に入れておく。
・初めて使う場合は、大体でいいからピント位置がどこにあるのかを探っておく。
 フォーカサーの稼働範囲内でできるだけ幅をとった稼働範囲の開始点と終了点を押えておく。
 これをもとに、開始点、中心点、終了点を大体でいいからメモっておき、Vカーブを実行する。

・1回目の実行でピント位置を判定し、今度はそのピント位置を中心点にして、再度実行する。
 1回目と2回目で若干ずれがあるとは思うがほぼ同じ位置になると思う。
 同じく2回目のピント位置を中心点にして実行し、ピント位置を確定させる。

■使い方のコツ
・このVカーブの結果のV字情報は、オートフォーカスするにあたり重要な情報である。
 そのため、最初はしつこいくらい何回も実行し、Vカーブの実行結果を数多く記録しておく。
・きれいなVカーブを作るため、稼働範囲はできるだけ多めに設定。
 稼働範囲が狭いと誤差が大きくなるのでオートフォーカスの精度が落ちる。
・フォーカス星は明るすぎてもダメだが、例えば基準星の2等級でやりたい場合は、
 HaとかBフィルターに切り替えておくと、明るい星でも実行できる場合がある。

■オートフォーカス
Vカーブの実行結果がある程度以上になったらオートフォーカスを実行してみる。
FocusMaxのメイン画面(Focusタブ)から、画面下の方にある "Focus" ボタンをクリックする。
これでオートフォーカスを実行してくれるが、画面上にある"Log"ボタンで、ログ情報画面を出しておくと、オートフォーカスの動作状況が見ていて面白い。
位置を変えながら、撮像・解析を行い、ある地点で3回の撮像・解析後に、ベスト・フォーカスはここだ!と表示してそこへ移動して終了してくれる。
Vカーブの実行結果がある程度確保できれば、いきなりオートフォーカスが可能だ。

オートフォーカスで決定したピント位置でVカーブを実行してみると、本来は一致するはずであるが一致せずにズレが生じる。とはいえ、ズレの程度にもよると思うが被写界深度内なら問題ないし、どうせ気温変動でピント位置は移動するのだからあまり深く考えない。

■Aquire Star
撮影途中でピント合わせをしたい場合、今現在の位置情報を記憶し、違う座標に望遠鏡を向けてそこでオートフォーカスしてまた元の座標に戻ってくるという大変便利な機能である。
これを使うには、
1.PinPointフル機能版(有償)が必要
2.星図カタログが必要(無償)
3.ASCOMで動作する赤道儀が必要で、FocusMaxの"Telescope"ボタンで設定しておくこと。
使い方は、撮像途中で撮像を停止(ガイドも停止)して、FocusMaxの"Aquire Star"をクリックするだけ(もちろん事前に設定はしておかないといけないが)

FocusMaxの設定

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ご要望がありまして、FocusMaxの使い方(MaxImDL)で今回は設定編

FocusMaxに必要なもの
・ハードウエア
 フォーカサー(ロボフォーカスなど)
 CCDカメラ(DSLRでも可能だと思う)
 赤道儀
 望遠鏡
・ソフトウエア
 FocusMax V3.6.1(2011.10.13現在)
 ASCOM Platform V6
 MaxImDL or CCDSoft
 フォーカサーのASCOMドライバ
 赤道儀用のASCOMドライバ
 必須ではないが、PinPoint(有償) と GSCカタログ(無償)
 
 
まずは設定から。(MaxImDL V5を使うパターンでの説明)

これが起動画面(Focusタブ)
fm1.gif
この画面では何もせず、右端のタブ(System)へ

システム画面(Systemタブ)
fm1.gif
・Focuser
 ここでフォーカサーの設定を行う。
 "Select"ボタンをクリックし、ASCOMに登録されているフォーカサーの一覧から選択する
 "Setup"ボタンをクリックし、必要に応じてフォーカサーの設定を行う
 "Setup"が完了したら、"Connect"ボタンで接続する(最初の1回)、2回目からは自動で接続
・Backlash Comp.
 バックラッシュの設定を行うが、最初はなしでやった方がよい。
 使っていく過程で必要があれば適切な値を設定するが、私は設定しない(Enabledのチェックなし)
・Imaging SW
 撮像用のソフトウエアをMaxImDLかCCDSoftのどちらかを選択(以降、MaxImDLでの設定で説明)
・Profile
 設定は不要(Vカーブ実行後に結果がここにセットされる)
  →オートフォーカスする場合の最適なパラメータをセットするが、
   Vカーブを10回以上実行していれば最適値がここにセットされる。
・System
 "Path"、この画面は古いバージョンで最新のものとは違うが、ログの保存フォルダなどを設定
 "Msg Timer"、最新版では削除された(エラー発生時にメッセージを表示する秒数)
 一番下の枠には、システム名をセットする枠であり、ここに各自のシステム名を登録しておく

 →この画面の設定が終われば、いったん終了し、再度、FocusMaxを起動。

セットアップ画面(Setupタブ)
fm2.gif
・Near Focus
 "HFD"、Near FocusのHFDを設定、デフォルトの10でよい
 "Exposure"、Near Focusの露光時間、デフォルトの5秒でよい
・Move
 In側からOut側に移動するか、Out側からIn側に移動するかの指定
 Vカーブ実行時やオートフォーカス実行時の移動方向となる。
・Autofocus
 オートフォーカス実行時の移動の幅、ビニング、露光時間を指定
 デフォルトで様子を見ながら必要に応じて調整する
・Focus Start
 3つのアルゴリズムから選択するが、デフォルトのHFDのまま使っている。

フィーチャー画面(Featureタブ)
fm3.gif
・Aquire Star
 Enableにチェックを入れるとAquire Starの機能が有効となる
 → "Setup"ボタンで、この設定を行う
 Enableにチェックを入れないとこの機能は無効となる

 Aquire Starとは、撮影途中でピントを合わせ直ししたい場合に使うと便利な機能である
 まず、今の位置情報を記憶し、設定で指定等級の星をある条件で探し出してそこに移動し、
 そこでオートフォーカスを実行して、また元の位置に戻してくれる。
 それには、PinPointフル機能版(有償)と星図カタログと、自動導入可能な赤道儀が必須となる。
・CCD Central Region
 フォーカス対象となる星が撮像画面の中央の範囲内に限定するか、その範囲を指定
・Focus Routine
 "Return to start pos" チェックありで、オートフォーカス開始前に開始位置に戻す
 "MaxHFD"、前項のチェックありで機能し、オートフォーカスしたピント位置のHFD値が
   この値を越えたら失敗とみなして開始位置に戻す
 "Fail Attempts"、失敗した場合の再試行回数
 "Fail Timer"、失敗した場合の再試行までの秒数
・Focus Convergence
 シーイングが悪い場合には測定値がばらつく。サンプル数だけ繰り返し指定のステップ数以内
 に収まらない場合にどうのこうのと、、、使ったことはない。
・Dim Star Detection
 暗い星の検出なのだが、最新版は削除されている。


AquireStar画面(Aquire Star)
fm4.gif
・Aquire Star を使う場合の、フォーカス星を探す条件を指定する
 等級の範囲、動かす最大角度と最少角度、子午線越えの許可など

AquireStar画面(PinPoint)
fm5.gif
・Aquire Star を使う場合の、光学系の情報と製図カタログなどの指定を行う

基本的には、わかる範囲で設定すればよい。わからないところはデフォルトでよい。
何回か使っていけばそのうち意味も分かってくる。

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