2022年2月アーカイブ

とりあえず、M97とNGC2359

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とりあえずファースト画像を2枚

M97(AOO)、2xビニング撮影だが、ピクセル等倍で切り出した。
こんなでかいのは見たことがない。
長焦点でぐりぐりえぐる撮影、、、には程遠いがな。
画像処理は適当なので怪しいけど。

M97_O3.jpg

FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro Ha,O3:各5分x30枚(2xbin) ZWO Ha,O3 Filter、cropあり

続いて、NGC2359(Haのみ)、Haしか撮影できなかった。

NGC2359_Ha.jpg

FRC300(F7.8) ZWO ASI6200MMPro Ha:5分x30枚(2xbin) ZWO Ha Filter、cropあり


最初からナローバンドでの撮影となった。
割と素直な感じで処理はしやすい。
ただし、画像が荒れ気味で枚数を多くしないと背景が荒れ荒れだ。
30枚じゃあ最低ラインで、60枚、100枚と枚数稼ぎにならざるを得ないかも?
※ナローの話であって、LRGBはまだよくわからない。

ZWOのカメラはSBIGとは違い、メカニカルシャッターがないんだな。

APTでダークの撮影をしようとしたら、
「カメラに蓋をするのを忘れるなよ!」と警告メッセージが出る。
リモートではどうやって蓋をしろというのか。
(PHD2でダーク画像を撮影時には現地にいたので脚立に上って蓋をした)

苦肉の策で、S2フィルターを選択して、夜間に撮影することにした。
他に方法がない。
なんてこった。
これはAPTの問題ではなく、カメラが原因だ。
NINAにしたところでこれは同じだろうと思う。

20220225_1.jpg

一晩寝かせてダークを100枚撮影、
割と素直なダーク画像ではある。

20220225_2.jpg

Ha撮影が順調に終わった。
時間はまだあるが、月があるので銀河以外に何かないかと思って
M97 ふくろうをO3で狙ってみる。

20220224.jpg
こちらも、5分を30枚無事にこなして、ガイドミスなし。
惑星状星雲はO3が良く写るようだ。

ダークもフラットも撮影していないから、画像処理はまだできない。
次はダークの撮影だ。

冬は雨か雪ばかりの当地にとっては貴重な晴れ間だ。

新型カメラの設定はとりあえず終了した。
それでは、何か撮影してみよう。
ただし、満月に近い月がある。
ここはナローバンドだな、
というわけで、NGC2359をHaで撮影してみる。

20220223_1.jpg
ディザーガイドも調子が良い。
ガイドはやや暴れ気味か?
Haで、5分を30枚、無事にこなした。

20220223_2.jpg
その時のログの一部。

昨日の記事で、フィルターオフセットの指定をしても動かなかったと記載したが、
設定ミスでして、正しい設定を行えばAPTで正しく動作しました。
Tezさん、ありがとうございました。

20220223_3.jpg
Tool > APT Setting で、「Offset」に設定する。
(カメラのオフセットと勘違いしていた、orz)

20220223_4.jpg
Lフィルターの状態

20220223_5.jpg
S2フィルターに切り替えたところ、フォーカサーが自動で指定したOffset分を移動した。

あとは、ナローバンドフィルター撮影のため、フィルターオフセットの計測を行う。

まずLフィルターでピントを正確に合わせた。
この時のFLI-PDFは、3140。
次にHaフィルターでピントを正確に合わせた。
この時のFLI-PDFは、2860。
計算上は-300だったが、実測は-280と出た。
まあこんなもんだろう。

20220222_1.jpg
フィルターのオフセット量を設定する。

20220222_2.jpg
ところが、LからHaに変更してもフォーカサーの動きはない。
APTでは他に設定する箇所もないし、
もちろんフィルター交換時にオフセット量を反映させるようにはしてある。
どこかまちがっているのか?

とりあえず手動で移動させるのはいくらでもできるからいいんだけど。
ここはやはり、NINAにすべきかな。

また晴れた。
今回は、リモートのみで行う。

前回の宿題であった、APTによるオートフォーカスについて、
5等級の星を用意して実行してみたところ、うまくいった。

20220221_1.jpg

やはり、そこそこ明るい星でないとオートフォーカスはうまくいかないようだ。
それに、きれいな曲線を描いている → このきれいな曲線が成功した証しであろう。

20220221_2.jpg
ログの出力内容。

20220221_3.jpg
これは全体画像。

FocusMaxと同等の性能はあるようだ。
自動でピントをずらすのはできないが、ここは我慢する。
以前のやり方と比較して、APTは同等かより良い感じである。

明るい星ならうまく機能することはわかった。
でも撮影中のリフォーカスはやっても失敗するのは目に見えている。
2000mmを超える長焦点故の問題かもしれないし、APTの抱える問題かもしれない。

心は、NINAに傾いている。

オートフォーカスがうまく行かなった原因を考えてみた。
一晩寝ながらじっくりと考えてみた。

ForcusMaxの場合、ピント合わせに使用する星は、
5等星前後を使えということが前提条件としてある。
これはなぜかというと、暗い星だとピントを外すと
星像が暗くなって検出できなくなるからだ。

前回やったのは、NGC2359をど真ん中において
そのままオートフォーカスを実行した。
NGC2359の周囲には明るい星はない。
これが原因だろう。

つまり、オートフォーカスする場合、
そこそこ明るい星がないと原理的にうまく機能しないのだろう。
次回オートフォーカスを再度検証するが、
その際には5等級前後の星を使ってみよう。

しかし、このやり方だと、撮影中にリフォーカスは実質できない。
撮影中にリフォーカスはありがたい機能なのだが、運用できないな。

ピント位置補完計画理論で大体のピント変動の傾向は抑えたので
この路線でいくか。
あるいは、どうせ1対象には3時間程度なので、
最初にピント合わせしたら、ピント移動量の半分ほどを予め移動させておくか。

それとも、別のソフトに切り替えるか?

20220217_1.jpg

APTでオートフォーカスを実行してみた。
一応ちゃんとやっているようには見える。

20220217_2.jpg
ログも成功したとなっている。
オートフォーカス実行後、計算したポイントへフォーカサーを移動させ、
そこで撮影した画像を表示してくれる。

一見ピントが合っていそうな感じはするのだが、
実はピントをOUT側に外している。
何回も試してみたが、OUT側に外してばかりだ。

動きをよく観察すると、星像の捉え方に問題がある。
ピントを外すと、ドーナツ型のリングになるが、
リング全体をとらえるのではなく、リングの一部分を捉えている。
だから失敗する。

この点、FocusMAXは素晴らしい。
リング全体を星像としてきちんと認識している。
何か設定があるのかもしれないが、ここまでで力尽きた。

ここはもう少し設定など、追い込む必要がある。
まだまだ先は遠いな。

ガイド撮影自体はうまくいった。
しかし、ディザーガイドが失敗しているとログには出ている。
20220215_3.jpg

ここから、ディザーガイドとの苦悩が始まるが、寒すぎて頭が回らない。
エアコン付けてしのごうとしたがちっとも暖かくならず、
よく見たらなぜか冷房になっていた。

これではあかんと思い、撮影したままの状態で鍵をかけて撤収。
自宅に戻り、リモートで再開だ。
ぬくぬくの部屋だと頭が回り、色々調査した結果、
ディザーガイドの設定に問題があることを突き止めた。

20220216_1.jpg
Dithering Stability の設定が、最初は 0.70 の設定だ。
これを下げたが、状況はかわらず、
では、でかくしてやろうと、1.5 にしてみたら、やっと成功した。

20220216_2.jpg

2000ミリを超える長焦点では、この値を大きくとらないとダメなんだな。

20220216_3.jpg

PHD2のグラフでは、ディザリングしたときに、「ディザー」の文字が表示されるのか。
ガイドのグラフが突然跳ねたりしても、「ディザー」の文字があれば安心できるってわけだな、
芸が細かい。

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20220215.jpg

次は、オートガイドの設定と確認だ。
ガイドカメラにはST4互換のポートがあり、
そのまま接続したがどうも機能しない。※
キャリブレーションが失敗し、何も動いていない。
(PHD2では、On Cameraの設定)

どうしてもだめだ、寒くて考える力がなくなってくる。
そういえば別のやり方があったことを思い出した。
ガイドケーブルがだめなら、ASCOMで直接赤道儀を制御するやり方だ。
(PHD2では、Takahashi Temma で接続)
これでキャリブレーションも通り、マルチスターガイドも順調だ。
かなり暗い星も捉えているようで、15等級あたりの星かな?

20220215_2.jpg
NGC2359に向け、5分のガイド撮影、ここまでは問題ない。

※後で調べたら、ST4互換とSBIGは結線が逆とのこと、、、orz。
おかしいと思ったよ。
うまくいかなくて当然だったのだが、
結線を変えて次回チャレンジしてみるつもり。

晴れた、出撃した

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先週の金曜日は珍しく快晴だった。
関東地方が雪ならこっちは晴れるのか。
この先1週間は雨か雪なので、今日を逃すと当分チャンスはない。
夕刻を待ち出撃した。

20220214_2.jpg

やることがたくさんある。
まず、メインカメラのピント出し。
慣れないAPTを起動し、プロキオンに向ける。
プレビューモードで画像を出す。
フォーカサーを100ステップ単位で動かし、
ピントが大体出たら20ステップで動かす。
FLI-PDFで、3100あたりでピントが出た。
ここまでは計算通り。

その次は、カメラの回転角度の調整だ。

20220214_3.jpg

2・3日前だったか、PlateSolve関係の設定を済ませていたこともあり、
PlateSolveは1発で決めて、FOV Angleは1.5度のずれを0度になるように微調整。

20220214_1.jpg

今度はガイドカメラの設定だ。
ガイドカメラを、ASI120MM miniから、ASI174MM miniに変更。
ガイドカメラのピントを出す。
これがなかなかうまくいかず、先端の黒いリングでは調整ができず、
少し浮かした状態でピントを出した。

気になっていた、北極星だが、
この時期の桜は葉が落ちてちゃんと北極星が見えている。
極望で確認したが、ほぼその通りであった。

昨日、撮影ではないが、撮影用パソコンに接続しようした。
元電源を入れれば起動するはずだったのだが、
応答がなく、どうにもできなかった。
ラズパイ4は起動して応答もあった。
大した用もなかったので、そのまま元電源を切って切断した。

次の朝、再度元電源を入れたら、撮影用パソコンは起動した。
バッテリーがかなり減っていたので、
バッテリー切れで電源が落ちたので、今回は起動したみたいだ。

どうもWindowsUpdateが走っていたようで、これが原因かも?
WindowsUpdateは勝手に起動しないように設定したはずなんだがな。

ノートパソコンなので、バッテリーはUPS代わりにもなるが、
完全に電源が切れるまでは数時間かかる。
一晩寝かせれば翌日には起動できることはわかったが、
どうしたもんかね。

APT攻略(5)PlateSolve設定

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ドーム内の撮影用パソコンにAPTをインストールした。
設定自体は、テスト用パソコンの設定を移植し、再設定した。

20220210_1.png

PlateSolveの設定をもう一度やり直す。
PointCraftの設定画面で、各種ソフトをインストールし、
そのインストールしたPATHの設定を行う。
PointCraftの設定はそれでよい。

この後で、各PlateSolveソフトの設定を行う必要がある。

■ASTAP
 これはASTAP本体とASTAPが必要とする星図カタログを同一フォルダに入れればよい。

■PlateSolve2.28
20220210_2.png
 PlateSolve2本体のインストールだけはだめで、
 APMと呼ばれるソフトをインストールする。
 → インストール先は、C:\Program Files(x86)\PlateSolve2.28の配下にした。

 星図カタログ UCAC3PS をインストールする。
 → インストール先は、C:\Program Files(x86)\UCAC3PSにした。

 そのうえで、PlateSolve2.28を起動し、設定画面からそれぞれのPATHを設定する。

■ASPS AllSkyPlateSolver
20220210_3.png

 ASPSのインストール後、しばらくして、画面が出るのでその指示に従う。
 レジスト関係は無視して、星図カタログをダウンロードする。

 画面で、光学系の焦点距離とカメラサイズを指定して、必要なものをダウンロードする。

※PlateSolverそれぞれに設定が必要だし、星図カタログも専用のものが必要だ。
何で一つにできんのかね?

ASI174MM到着

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2022209.jpg
ASI174MMminiが到着した。
到着したのはいいのだが、あと1日早く来ていれば無駄がなくてよかったのに。
また現地へ行って、取り付けてこないといけない。

カメラを交換した

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2022208_1.jpg
STL11000Mの最後の姿。
これを取り外す。

2022208_2.jpg
ASI6200MMProにフィルターを取り付ける。
7枚全部埋めた。

2022208_3.jpg
鏡筒に取り付けした。

外は雪が降っている。

今年の雪

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2022207.jpg
今年は雪は降るが、あまり積もらない。
降っては融け、降っては融け、の繰り返しだ。
これがちょうどよい。

振ってばかりだと、交通がマヒする。
少し降って、融けて、の繰り返しがちょうどよいのだ。

日本海側の冬のつらさは、
太平洋側の人にはわからないだろうな。

パーツは揃った

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2022204.jpg
特注していた接続リングも到着した。
一応これで一通りは揃った。
今度の土日に現地に行ってカメラを付け替えよう。

MaxImDLには WebCam接続機能があり、重宝して使っている。
APTにはない。

WebCam接続機能は、リモート撮影しないなら不要なのだが
リモート撮影するので使っている。

何に使っているかというと、
撮影終了後、ドームのスリットが閉じたかどうかを目視で確認するのだ。
また、撮影終了時はパークした状態にするが、その確認もある。
スリットについては、ボタンを押せば閉じるのだけど、
引っかかって動かなかったとか、そもそも閉じていなかったとか
これが気になるので、Webカメラできちんと閉まったことを
目で見て確認しないと気になって眠れないのだ。

20210909_2.jpg

機材の不調があったとしても、ドームのスリットさえ閉じておけば
あとは電源を落として後日確認でもよい。

MaxImDLは温存しておくので、このためだけに
MaxImDLを起動して確認すればいいだけの話ではあるけど。
MaxImDLでなくても、カメラアプリを起動してもよいけどな。

Tezさんに教えていただいた情報(ありがとうございます)
を検証してみた。

APT と MaxImDL の両方を起動し、ASCOM Temmaをそのままで接続し
両方のソフトでそのまま動いた。
もちろん同期もしている。

POTH Hubは必要だとばかり思っていたが
そうではなかった。

構図の決め方を考える

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今まではずっと、SBIGのカメラでAOガイドばかり行ってきた。
AOガイドは、構図より、ガイドチップに載せるガイド星を優先する。

そのため、撮影前のプランとして、
撮影対象のメインチップ枠とガイドチップ枠の両方を星図ソフトで表示し
10等級までのガイド星があるのか、それで構図をとれるか、を判断していた。
この段階で撮影をあきらめた対象はそこそこある。

構図を考えながら、ガイド星をガイドチップにどう配置するかも考える。
まあ大体、ガイドチップの四隅付近に配置する場合が多かった。
その座標を記録しておき、
次回撮影時には、ガイドチップにガイド星の座標を合わせることで
前回撮影時の構図を再現させていた。
パソコン上の赤道儀を動かすボタンをちまちまと操作しながら
手作業で微妙な位置合わせを行っていたのが実情だ。

今回カメラを変え、撮影ソフトも変えることによって
従来の考え方は無視してよい。
フィルターの前にガイドカメラがあるので
ナローバンドでもLRGBでも無関係に暗いガイド星が使える。

今まであきらめていた対象も狙えるし、
構図も制約を受けず自由にできる(はず)。

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