2025年11月アーカイブ

苦節4年、これまた難しい(M74)

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M74_202510.jpg

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FRC300(2348mm F7.8)
架台:タカハシ NJP Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MMPro(全部2xbin) (L)
    SBIG STL11000M(全部2xbin)  (RGB)
Filter:LRGB:Astrodon I-G2 L:5分117×10枚 RGB:各5分×14枚 合計13時間15分
ガイド:ZWO OAG-L ASI178MM-mini PHD2
撮影日:L:2024年9月6日,9月9日,2025年10月29日
    RGB:2021年10月3日
場所:福井県 AstroParkSekimoto(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT他

これまた過去の遺産発掘シリーズになってしまった。
往年のSBIG STL11000Mで撮影したものまで引っ張り出した。
異種格闘戦みたいになったのもあるが、元々淡い対象なので難儀した。
本来なら、ASI6200MMProでRGBも撮影すべきなんだけど。

長時間露光は正義、IC348再処理

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IC348_202511.jpg

IC348を再処理した。
前回とは変わったし、淡い部分はよくなっていると思う。
前回は40枚なのに対し、今回はその3倍以上、約12時間かけたが、
その効果はどうなんだろうな、コスパだ、タイパだのという問題ではないけれども。

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro
Filter:なし 5分×141枚 合計11時間45分
ガイド:ZWO ミニガイド鏡(150mm F5) ASI220MM-mini PHD2
撮影日:2025年10月23日,27日,29日、11月18日,20日,21日
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT,NarrowbandNormalization他

Local Normalizationは必要なのか?

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Local Normalizationは必要なのか?という議論がある。

PixInsightのWBPPでIntegrationする際に、
この Local Normalization が一番処理時間がかかるためである。

■不要派の意見
 時間がかかりすぎる
 これをやるとS/Nが下がる
というわけでS/N重視派にとっては不要との見方である。

■必要派の意見
 Normalization(正規化)は昔からIntegrate(Stack)処理にて必要とされてきた理論である

■惰性派の意見
 PixInsightのWBPPでは標準実装なのだから(消極的賛成)

色々議論の余地はあるが、人それぞれである。
ちなみにおいらは、必要派の立場に属する。

Normalization(正規化)とは何をしているのかというと、
(おいらの拙ない解釈というか考えではあるが、間違っているかも?)
・すべての画像を1枚づつ処理する
・各画像の高輝度部と低輝度部を同一に揃える(横並びにする)
つまり、全部の画像を輝度を揃えることにより同じ土俵に立たせるわけだ。
Integration時は各画像のピクセル単位での評価(重みづけ)により重ねていく。
この時の評価のために用いるわけだ。

S/Nが下がるというのは事実であろうと思うが、
何らかの基準で同じ土俵に並べる必要があるので、
その過程で元画像を(不自然に?)輝度を伸張している以上避けられないのではないか?
と思っている。
Normalization(正規化)せずにIntegrationする時の基準はどうやっているのか?
はよくわからない(調べていない)。

ちなみに、どれだけ時間がかかるかというと、
20251126.jpg
カラーASI6200MCP(bin1)で、171枚の処理で
 Local Normalization 1時間30分
 Integration 1時間11分
全体では4時間程度かかっている。
もちろん枚数が少なければもっと早く終わる。
モノクロASI6200MMPでは、単画像はもっと速いが、
フィルター4枚分だと結局あまり変わらない。

WBPPは、寝る前とか、仕事に行く前に起動して(放置して)処理する。

どうしたものか、M78

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M78_202511.jpg

M78とバーナードループを撮影したのだが、
右下から、アルニタクとアルニラムからの光芒が入ってきたようだ。
今のおいらにはこれをとる技術はない。
構図としてはよかったと思っているのだが、どうしたものか。

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro
Filter:なし 5分×101枚 合計8時間25分
ガイド:ZWO ミニガイド鏡(150mm F5) ASI220MM-mini PHD2
撮影日:2025年11月20日,11月21日
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT他

新月期は晴れ

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先週の後半、晴れてくれた。
地元というか自宅は雨や曇りで全然だめだが、400㎞先の和歌山は晴れた。
11/20(木)、11/21(金)、11/22(土)、11/23(日)と連続して晴れた。

11/20(木)は21時頃まで薄雲あり、ボツ画像も多かったが、その後は朝まで晴れた。
11/21(金)は一晩中快晴であった。
20251124.jpg
1晩で3対象、19時から翌5時まで連続5分を100枚撮影し完走。
2対象目で放置し寝たが、
 本当に完走して終了してくれるのか?
 途中で止まったらどうしよう?
 朝起きて屋根が閉まってなかったらどうしよう?
(400㎞先なのでトラブってもどうしようもできない)
と不安で仕方がなかったが、23時を待たずに眠くて寝た。
→ 無地に屋根も閉じて終了していた。

さらに、11/22(土)も一晩中快晴であった。
この日は土曜日ということもあり、
NNRVのメンバーが、18時前に一斉に屋根を開けて準備したのは笑ってしまった。
この日から撮影対象を一部変更してシーケンスを組む。
1晩で3対象の撮影だ。

また、地元も晴れて、地元リモートも稼働。
1晩で2対象、系外銀河を長焦点で狙う。
20251124_2.jpg
前半はIC342、後半はNGC2403だ。
ガイドのグラフはもう気にしなくなった。
(赤経・赤緯 0.4秒角、合計0.6秒角)

またまた、11/23(日)も一晩中快晴であった、
しかも和歌山リモートと地元リモートも。
こんなに晴れが続いていいものなんだろうか。
 
 
NINAのシーケンス撮影は(不安な気持ちはあるが)信用できる。
撮影パソコンも今年だけで数回も取り替えていて、安心できるものを設置した。
だからこそ、信用して寝るのだ。
(まれにNINAが落ちてひどい目にあうこともあったがな)

対象の切り替え時には
 次の対象への自動導入(座標の指定)
 プレートソルブ(座標中心への位置補正あり)
 オートフォーカス(初回導入時)
 オートガイド起動
 オートフォーカス(7枚撮影後の度に起動)
を仕込んで撮影シーケンスとしている。
この仕込みミスがあると当然ダメなので、
寝る前には一応確認している。

オンライン学習ってのは

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役に立つのか?立たないのか?
ずっと疑問に思っている。
今のところ、役に立つ場合もあるが、役に立たないと思えることも多い。

■役に立たないと思えること
興味のあることでも、ふんふんと思っているだけで、身につかない。
実際にPixInsightの動画を見て、あれをやればいいのか、
と思っても、実際にやると、これはどうすればいいのか?
と何もできないことがある。
結局、苦労して自分で身につけないとダメで、見ているだけでは役に立たない。
ただ、そういうやり方があるということは、覚えていて損はない。
身につけるにはそれなりの反復学習が必要なのは言うまでもない。

■役に立つと思えること
物事の考え方や、背景にある知識を得るのには有効と思える。
特に歴史や地理に関して、その背景の事情を理解することでより理解が深まる。
これには興味を持って臨む必要はあるが、見ているだけでも役に立つ。

というわけで、
実践的なものについては、見ているだけではダメだが、
理解を深めることに関しては、見てより知識が深まることもある。
これを言ってはお終いだが、何事も本人の努力次第ではある。
やる気がなければそもそも何ともならない。
老化が進むとやる気がどんどん無くなってくる。

先週から天気がいいぞと思っていたが

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いよいよ11月の新月期。先週から天気がいい。
地元リモートも和歌山リモートもフル稼働だ。

先週から、11/14(金),11/15(土),11/16(日)と3日間連続晴れた。
地元リモートは11/15(土)までで終了だが、
11/17(月)、連日の疲れでお休みしたが、夜半から晴れたようだ。
その後もずっと晴れの予報だ。
和歌山リモートは、さらに、
11/18(火)、ただし、夜半前から薄雲攻撃で途中終了
11/19(水)、どうも曇りでだめだ
晴れの予報はどこへ行った?

ただ成果に関しては何とも言えない。
放置して寝ている間に撮影はしてくれるが、
薄雲襲来でボツ画像の量産が続くだけもあるし、
晴れればいいってものでもないが、晴れないと何もできない。

20251120_1.jpg
これは和歌山リモートだが、終盤の途中から薄雲にやられたことがわかる。
実際にPixInsightにかけて画像を判断し、終盤の画像は全部捨てた。
ガイドのグラフは割と平坦で良好だ。

20251120_2.jpg
こちらは地元リモートで、最後まで順調に撮影できたことがわかる。
ガイドのグラフは暴れまくっているが、数値的には昔と変わらないのが不思議。
地元リモートでは詳細シーケンスを組んでいる(ドームのスリット閉鎖のため)が、
簡易シーケンスと違って予想終了時刻の表示がない(頭の中で計算するしかない)。

あと、和歌山の画像は背景が暗くて、空も暗いのがよくわかる。
地元リモートの空は、昔はそこそこ暗かったのだが、今は明るい。

20251120_3.jpg
この画像ではわかりにくいが、
NINA V3.2 になって、撮影画像の十字線の色が変わって、ものすごく見やすくなった。
あとは、機器接続時、PHD2を接続しても接続だけで撮影まで進めない点も良くなったことかな。

苦節3年、馬頭星雲他(B33,IC434)

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B33_202510.jpg

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FRC300(2348mm F7.8)
架台:タカハシ NJP Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MMPro(全部2xbin)
Filter:ZWO:Ha 5分×43枚
    RGB:Astrodon I-G2 各5分×10枚 合計6時間5分
ガイド:ZWO OAG-L ASI178MM-mini PHD2
撮影日:Ha:2023年1月12日 RGB:2025年10月29日
場所:福井県 AstroParkSekimoto(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT他

Haで約3年前に撮影したまま放置していた。
過去の遺産を発掘し活用して処理してみた。
カラー化すべく、先日、RGBを撮り増しした。

スパイダーの回折光というか光芒?が画像右側にあるが、
これは最終的にはトリミングするしかないかな。

約3年前に使っていたパソコンは何だったか忘れたが、
第4世代Core i7 だったかな?
PixInsightのBXTを実行するのに数分かかっていたのだが、
今回、第11世代Xeonノート(nVidia CUDA)だと、30秒もかからずすぐに終わった。
時代の進歩は凄いなあ。

来年は午年なのか

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干支の「うま」は「午」と表記する。
とはいえ、頭の中では「馬」のイメージである。

馬は昔から荷物運びなどで多く使われていた。
現代では乗馬や競馬が主流なので、農耕や運搬にはほとんど使われてはいないはず。

そこで、ふと、疑問に思ったことがある。
馬に乗って道路を歩く(走る)とどうなるのか?
車両の扱いなのか、歩行者の扱いなのか、おそらく車両なんだろうな。
馬単体ではなく、馬車と考えたら当然車両となる。
では馬単体で乗馬したら、どうなるか?

道路交通法では馬は車両(乗馬のみでも)の扱いなのだという。
車両のナンバー交付とかはなく、軽車両(自転車)と同じ扱いだ。
なので左側通行で、飲酒運転は禁止、交差点は二段階右折となる。
当然スマホも禁止で二人乗りも禁止だ。
(海外の映画では馬に二人乗りのシーンは見かけるが、日本では違反となる)
ここまではいい、常識というか社会通念上の範囲内である。

問題は、乗馬ではなく、馬から降りて、馬を引っ張るというか、
馬と一緒に散歩する場合はどうなのか?がよくわからない。

自転車は乗らずに押して歩くなら歩行者の扱いで、右側通行だ。
二輪車でもエンジンを止めて押して歩く分には歩行者の扱いだ。

だったら馬から降りて歩く場合は歩行者の扱いなのだろうか?
犬の散歩なら歩行者の扱いで全く問題ないが、犬と馬ではどう違うのか。
馬を道路を使って散歩する人はほとんどいないと思うが、
馬を飼ってる人は道路で引っ張ることだってあるだろう。
ここが気になって調べてみたが、残念ながらわからなかった。

やっちまった

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先週、11/14(金)の夜、快晴。
地元リモートと、和歌山リモートとの同時撮影。

地元リモートで撮影し、あとは放置して寝た。
翌11/15(土)の朝、確認すると、ドームが閉まっていない。
撮影画像は0:30頃のが最終で、何があったのか?
赤道儀は稼働し続けて...、
やっちまったか。

朝、リモート接続したら、起動直後の画面になっていた。
NINAが途中で落ちたのかと思ったが、そうではなく、
どうやらパソコンが落ちたか、何らかの原因で再起動したっぽい。
WindowsUpdateは今月分はちゃんと当てていたが、2日前だったしなあ。
NINAのせいではなかったようだが、パソコン本体だとしたら厄介だわ。

とりあえず、ドームだけ閉めて、電源を切って、現地へ向かう。

赤道儀は稼働限界まで動いていてそこで停止していた。
クランプ緩めてホームポジションへゆっくり動かす。
コネクタを確認し刺し直して、電源を入れるとモーターが動き出した。

NINAから接続し、NINAから動かしてみたが、ちゃんと動いている。
昨日、NINAを起動した時に、3.2へアップデートしますか?が出ていたのは知っていた。
アップデートしておけばよかったのかもしれないが、
とりあえずは復旧した。

自宅へ帰ってから、再度リモート接続してパソコンをチェックしたところ、
WindowsUpdateの履歴が11/14,11/15で残っており、
おそらく原因はこいつだ、Microsoftにしてやられたな。
Microsoftめ、末代まで祟ってやる。
今後は事前にWindowsUpdateを確認してから撮影しないとダメだな。

そういえば過去に撮影中、WindowsUpdateが走って、
「あと○分で再起動します」を手動で抑え込んで最後まで見届けたこともあったな。
勝手にWindowsUpdateしないように1週間後とかにしているんだけど、何とかならんのか。
 
 
 
翌11/15(土)の夜も快晴、懲りずにリモート撮影を行う。
20251117.jpg
機材はすべて順調に動作し、ガイドもグラフは派手に変動するが問題ない。
そして禁断の放置プレイをやってみる。
今度は絶対にうまく最終ゴールをするはず。

→ 翌朝、うまくいったのを確認した。

M42 再処理

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M42_202511.jpg

M42を再処理した。
前回とあまり変わらんか。

GHSはもっと修行しないと使えない。
今回は撮り増しした画像での再処理だ。

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro
Filter:なし 5分×38枚, 30秒×30枚
    DualBP 5分×30枚
    L-Ultimate 5分×30枚   合計8時間25分
ガイド:ZWO ミニガイド鏡(150mm F5) ASI220MM-mini PHD2
撮影日:2025年10月23日,11月6日、11月7日
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT,NarrowbandNormalization他

ツカレナオース

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という言葉は、パラオという国(の一部の州)で「ビール」を表す現地語だ。
パラオは日本の旧統治下にあり、日本人の移住者も多かったという。
場所的にはフィリピンの東、グアム島との中間点にある島国だ。

世界で唯一日本語を公用語としている国であるが、国全体で決めているわけではない。
正確にはその中の1つの州(アンガウル州)が日本語を公用語と規定している。
他にも日本語由来の単語がいくつかあり、日本人が聞いてもすぐに意味は分かる。
実際には日本語を話す人も少なくなり現地人は日本語を話すわけではないようだ。

日本では、日本語を公用語としていない。憲法で規定していないのだ。
まあ島国だし、単一民族でわざわざ公用語を決める必要性がなかっただけで、
誰も気にする人はいなかったのだろうな。
実際には日本では日本語が事実上の公用語であり、
役所や裁判所では日本語で記述しなければならないとされている。

ここは憲法改正してでも、公用語は日本語とするということを明記すべきだな。
(左巻きの連中がこぞって反対するだろうけど)

再びぎょしゃ座の勾玉付近(IC405,410)

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IC405-410_202510_3.jpg

追加撮影し、89枚、7時間半だ。
前回の20枚とはずいぶんと違う仕上りだ。
枚数が多いと淡い部分の描写が捗る。
リモート撮影やりだしたら、やめられない止まらない、リモート中毒になってしまった。

勾玉の玉の中の青い蛇がのたくったような所の表情が何とも言えない。
ただし、この作品はあまりいいとは思えない。
星がうるさいからかな?

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro
Filter:なし 5分×89枚 7時間25分
ガイド:ZWO ミニガイド鏡(150mm F5) ASI220MM-mini PHD2
撮影日:2025年10月17日,29日,31日
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT他

IC348

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IC348_202510.jpg

ペルセウス座にある反射星雲で、特に愛称はない。
場所的にはカリフォルニアの右下にある。
赤の成分も少しはあり分子雲もあるが、なんというか地味な対象である。

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro
Filter:なし 5分×40枚 3時間20分
ガイド:ZWO ミニガイド鏡(150mm F5) ASI220MM-mini PHD2
撮影日:2025年10月23日, 27日
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT他

月夜も撮影

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先週、11月6日(木)、11月7日(金)の夜は晴れた(和歌山)。
夜の23時頃から準備してオリオン座方面に向ける。
DBPフィルターやL-UlimateフィルターでM42を狙う。

20251110_1.jpg

赤は写るが、O3の青はあまり写らないが、それでも撮影する。

20251110_2.jpg

南中前のM42を撮影中の監視カメラ画像。

ただ、月が大きいとS/Nは悪いわ、背景はノイズだらけだわ、
あまりいい画像ではない。
ただ目的はM42本体の画像をだけ写ればいいやとの思いで撮影した。

難しいな(M42)

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M42_202510.jpg

これは、M42というよりは、M42周辺の淡い星雲が主体だな。

おいらが勝手に思っている3大天体は、
・M31 アンドロメダ銀河
・M42 オリオン星雲
・M45 すばる
この中で最後まで未撮影だったのは、M42だ。

これ、思ったよりも処理に難儀している。
十数回も処理をやり直ししているが、だめだ、うまくいかない。
1枚5分じゃあ露光時間が長すぎる。
1枚30秒とか1分とかで撮り増すしかあるまい。

高輝度部と低輝度部に分けて後から合体はうまくいかなった。
1枚画像から、マスクを駆使して処理しても、マスクの大きさが決まらない。

マスクは RangeSelection で作成してもうまくいかないので
GAME(というスクリプト)を使って手書きで作るしかなかったが、
(手書きマスクは許容される範囲内だとは思うが)
それでもうまくいかない(正直下手なんだわ)。

淡いところ大好きなもんで、1枚5分かけているんだが、
淡いところをあぶりだすと、本体よりも目立つというか、
輝度差が逆転してしまいかねないので、余計に難しい。

GHSを使ってもう一度処理し直ししてみようかと思う。
ただGHSはリニアでやれということなので、
いきなりノンリニアにしている今の画像処理を根本的に見直さないといけない。
GHSは自由度が高くて使いこなせれば何でもできるというが、
使いこなすのが大変なんだよ、とっつきにくいし。

このままでは未完成のままだ。
M42.jpg
素のままで処理するとこんな感じ。

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro
Filter:なし 5分×38枚 3時間10分
ガイド:ZWO ミニガイド鏡(150mm F5) ASI220MM-mini PHD2
撮影日:2025年10月23日
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT他

SoftEther VPN

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遠隔地とのネットワーク接続で、「SoftEther VPN」というものがある。
通常はルーターに内蔵されたVPSサーバー機能を使うのだろうが、
「SoftEther VPN」を使って構築することも可能だ。
「SoftEther VPN」は無料で公開されている。

「SoftEther VPN」は、サーバー用とクライアント用に分かれている。
クライアント用は、手元のパソコンにインストールする。
サーバー用は、遠隔地というか接続先のネットワーク内の端末にインストールする。
そうすると、手元のパソコンから接続先のネットワークにつながり、
接続先ネットワーク内の機器にアクセスできるという話だ。
ただし、サーバー用の機器につなげるためには、ルーターでポートフォワードなど、
別の設定が必要になる。

おいらの場合、和歌山リモートには、Talescaleを使っている。
これも一種の仮想VPNともいえるが、
「SoftEther VPN」との違いは、パソコン同士の接続に限定される点が違う。
相手先ネットワーク内の別の機器には直接接続はできない。
別の機器には、接続先パソコン内に入ってから間接的に接続することになる。

和歌山リモートは、接続先のパソコンを使って撮影ができればいいので、
Talescaleでやっている。
VPNを構築しネットワークに接続できれば自由度は広がるが、そこまでする必要はない。

淡い洞窟星雲(SH2-155)

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SH2-155_202510.jpg

ケフェウス座にある洞窟星雲(SH2-155)。
ここよりもちょっと左下にあるクワガタのほうが有名かもしれない。
SH2-155をど真ん中にした構図もこれでよかったのか、もっと考えておくべきだったかも。
画像左下や中央下には中途半端に赤い星雲も写っている。
トリミングすべきかどうかも迷っている。

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FSQ106(530mm F5)
架台:タカハシ EM200 Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MCPro
Filter:なし 5分×70枚 5時間50分
ガイド:ZWO ミニガイド鏡(150mm F5) ASI220MM-mini PHD2
撮影日:2025年10月23日, 27日, 28日
場所:和歌山県 NNRV(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT他

和歌山に行ってきた、SV241Pro設置など

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20251103.jpg

和歌山での作業は、順調に終わった。
電源やUSBケーブルなどの配線は、SVBONYのSV241Proに
(全部ではないが)集約して、かなりすっきりした。
SV241Proは赤道儀に吊るし、背面にはゴムマットを両面テープで張り付けて、
赤道儀との直接接触を防止している。
ヒーターも2系統接続し、フル装備だ。

それから撮影用パソコンの入れ替えも順調にいったはずだったが。
単体で各デバイス一つずつの動作確認はうまくいった。
記憶が定かではないが、ローテータの動作確認は特にしなかったと思う。
(当然動くだろうとの先入観もあった)
夕方暗くなって星が見えてきたので、全デバイスを接続し動作確認した。
が、NINAが落ちまくる。

原因はローテータがらみであることは間違いない。
こいつを外せばうまく動く。
今では使わなくなったMaxImDLでの挙動を確認したが、
こちらもエラーで動かない。
どうもローテータのモーター自体が動かないような感じかな。
他はOKなので、時間切れで帰宅したが、どうにもすっきりしない。

今まで使っていた古いパソコンはそのまま温存はしてあるが、
9月までは問題なく動作していた。
10月になって寒くなってきたら、NINAがたまに落ちることが発生した。
その対策として今回パソコンの交換を行った。
でも、確実に落ちるようになった。
ローテータを外せば普通に動く。
パソコンは関係ないような気がする。

ローテータのUSBは、SVBONY経由で接続しているが、
SVBONYのUSB-HUB関連の相性問題?かもしれない。
今となっては現地にいないのでどうしようもないが、
1.パソコンを取り換えて、SVBONYとの接続
2.新旧パソコンで、SVBONY経由ではなく、直接パソコンに接続
での挙動を確認するしかない。
でもSVBONYも関係ないような気がする。
同じようにフォーカサーもSVBONY経由で何の問題もない。

どうもドライバとか、SVBONYの問題ではなく、
原因はハードウエアっぽいような気がする。

ローテータは必須デバイスではないので、当分NINAで接続せずにこのまま使う。
撮影には必須ではないけれども、なんかうまくいかないんだよなあ。
 
 
 
翌日、11月3日(月)、和歌山は快晴。リモートでテスト撮影を行う。
NINAが落ちることもなく、動作確認はOK。
やはりローテータなしだとすべてがうまくいく。
当面は横構図のままで撮影するしかないか、まあ仕方あるまい。

20251103_1.jpg

これはテスト撮影終了後のNINA画像。
テストシナリオは、26枚撮影、7枚毎にオートフォーカス、終了時にパークという流れ。
対象は、南中後1時間経過後まで鏡筒反転せず、イナバウアー状態で撮影させる。

20251103_2.jpg
この画像は、撮影終了の間際、監視カメラではまだ余裕があるようだ。

20251103_3.jpg
終了時にパークした直後の状態、
ちなみにこの監視カメラは南方向を向いている。
空が明るい感じはするが、カメラの感度が高いのであり、
実際には人間の目で見ると月明りでうっすらと見える程度で実は暗い。

20251103_4.jpg
気温モニターでは、8.3度だが、そこまで寒くはないはず。

20251103_5.jpg
今回実践投入した、SVBONY SV241ProのNINA画面だ。
気温は15.7度で、これまたおかしい、実際には12℃程度ではないかと思っている。
(現地の気象台の公表値)
湿度もバラバラで、どちらも正しくないと思う。
何を信じればいいのか、よくわからなくなった。

ただヒーター温度は25度を表示しており、昨日実際に触ってみたがほんのり温かい。

NGC891

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NGC891_202510.jpg

【撮影データ】
鏡筒:タカハシ FRC300(2348mm F7.8)
架台:タカハシ NJP Temma2
カメラ:ZWO ASI6200MMPro(全部2xbin)
Filter:Astrodon I-G2 L:5分×45枚 RGB:各5分×15枚,合計7時間20分
ガイド:ZWO OAG-L ASI178MM-mini PHD2
撮影日:2025年10月23日,24日
場所:福井県 APS(リモート撮影)
処理:PixInsight,BXT,SXT,NXT他,cropあり

これは先週に撮影した、NGC891。
もっと撮影枚数を増やしたいが、とりあえず処理した。
これはまだ途中経過であり最終作品ではない。
とはいえ、時期的にはシーズン終盤であり、来年に持ち越しだな。

カラーバランスに悩み、結局SPCCで合わせることにした。
幸い、SPCCのフィルターにはAstrodonのフィルターも網羅されており、
処理自体はできたが、SPCCはBXTかけると失敗する。
なので、RGB画像を合成するまではBXTをかけずに、RGB合成語にBXTをかける。
その後はLRGB合成して、こねくり回して仕上げる。

カラーCMOSばかりやっていると、モノクロCMOSの処理を忘れてしまう。
なんだかんだでカラーのほうが撮影はともかく、画像処理は楽でいい。
人間、楽を覚えると堕落する。
カラーCMOSは炬燵に次ぐ堕落人間製造機かもな。
ってことで、モノクロCMOSもあえて使っているわけだ。

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