Local Normalizationは必要なのか?という議論がある。
PixInsightのWBPPでIntegrationする際に、
この Local Normalization が一番処理時間がかかるためである。
■不要派の意見
時間がかかりすぎる
これをやるとS/Nが下がる
というわけでS/N重視派にとっては不要との見方である。
■必要派の意見
Normalization(正規化)は昔からIntegrate(Stack)処理にて必要とされてきた理論である
■惰性派の意見
PixInsightのWBPPでは標準実装なのだから(消極的賛成)
色々議論の余地はあるが、人それぞれである。
ちなみにおいらは、必要派の立場に属する。
Normalization(正規化)とは何をしているのかというと、
(おいらの拙ない解釈というか考えではあるが、間違っているかも?)
・すべての画像を1枚づつ処理する
・各画像の高輝度部と低輝度部を同一に揃える(横並びにする)
つまり、全部の画像を輝度を揃えることにより同じ土俵に立たせるわけだ。
Integration時は各画像のピクセル単位での評価(重みづけ)により重ねていく。
この時の評価のために用いるわけだ。
S/Nが下がるというのは事実であろうと思うが、
何らかの基準で同じ土俵に並べる必要があるので、
その過程で元画像を(不自然に?)輝度を伸張している以上避けられないのではないか?
と思っている。
Normalization(正規化)せずにIntegrationする時の基準はどうやっているのか?
はよくわからない(調べていない)。
ちなみに、どれだけ時間がかかるかというと、

カラーASI6200MCP(bin1)で、171枚の処理で
Local Normalization 1時間30分
Integration 1時間11分
全体では4時間程度かかっている。
もちろん枚数が少なければもっと早く終わる。
モノクロASI6200MMPでは、単画像はもっと速いが、
フィルター4枚分だと結局あまり変わらない。
WBPPは、寝る前とか、仕事に行く前に起動して(放置して)処理する。

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