昨年までは正常動作していたが、なぜか今は問題となっている、
「ドーム制御問題」について
現象としては、
■最初はドーム連動器は「オート」である。
鏡筒の向きとスリットの向きを自動で連動してくれる。
■NINAでドームドライバを接続しただけでは、「オート」のままである。
■NINAでドームのスリットオープンすると、なぜか「マニュアル」になり、
鏡筒の向きとスリットの向きが連動しなくなり、これは致命的であり、
これが問題なのだ。
■NINAでドームのスリットクローズしても、「マニュアル」のままである。
(昨年まではこんなことは起きなかったんだけどな)
それならば、最初からドームのスリットオープンしておき、
NINAでドームドライバを接続し、「オート」のままを維持すればよい、
と考えてみたが、これはダメだ。
というのも、
NINAでドームドライバを接続するとNINAはスリットクローズから始まる。
スリットクローズ状態では、スリットクローズができないのだ。
スリットオープン状態でないとクローズできないのは、考えてみたら当然か。
何とかならんのか?
最初にやってみようと思ったのは、COMポートの仮想共有化である。
①メーカー純正のドーム制御器ソフトと、
②ASCOMドライバでNINAからの接続とが両立すればいいとの考えだ。
これを試してみようと思ったが、有償ソフトか、x86でしか使えない。
有償というのは100$-200$程度で出せなくはないが、意外とお高い。
ほかに方法がないか?
①COMポートを2又に分岐させる
ケーブルを自作すればいいのだが、うまくいくのかな?
②ソフトウエアに頼ることなく、ハードウエアとしてのスイッチを直接叩く。
一番手っ取り早いのは、
ドーム制御器の「オート/マニュアル」スイッチを物理的に押すことだ(上図の赤枠)。
現地にいれば指先1つで簡単だが、リモートでそんなことができるわけない、
と思っていたが、実はできる。
スイッチボットを使うのだ。COMポートの仮想共有化ソフトよりも安い。
これなら、スマホから操作するだけで、物理的にスイッチを押せるのだ。
「オート/マニュアル」スイッチはトグルスイッチ方式なので、
スイッチボットは1つで済む。
何でこんなことを?と思ったけれども、実現方法は裏技的であっても
比較的リーズナブルでやってできることならやってみようというわけだ。