都会ではあまり見ないと思うが、
夏の田舎はどこでも草刈りをやっているおじさん達がいる。
あのおじさん達は多分好きでやっているのではないかと思う。
かすてんの人も恐らく好きでやっているのだろう。
そこで、草刈の魅力を語ってみる。
魅力その1.破壊欲が満たされる
ススキ、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、ワラビなどのシダ植物、笹とか、
忌まわしい雑草をバッタバッタとなぎ倒す、あの爽快感は草刈をやればわかる。
これはものすごくストレス解消にもなり、クセになる。
一種の中毒だ。
チェーンソーで木を切り倒すのも同じ、破壊欲が満たされる。
薬師丸ひろ子は機関銃をぶっ放したが、あれと同じ、カ・イ・カ・ン!なのだ。
魅力その2.過酷な環境に引き戻される
4月、5月の草刈では味わえないが、
真夏の炎天下だと、うだるような暑さ、のどの渇き、もうろうとする意識、
この中での作業はとても過酷だ。
だが、この過酷さがいい。
この過酷さを味わうと、またその過酷さを求めてしまうのが人間だ。
頭では、ああしんどいなあ、と思うのだが、
本能では、また行きたくて仕方がない感情が潜んでいる。
理性では抑えられず、本能で突き動かされて炎天下に向かってしまう。
登山家が何度も山へ行く、自転車乗りが山奥への坂道を延々と上っていく、
マラソンランナーが延々と走り続けるのも根底は同じだ。
頭ではつらいとわかっているはずなのに、また行きたくなる。
魅力その3.熱中症との命の駆け引き
その2.とも関係するが、炎天下では熱中症との戦いでもある。
炎天下での草刈はせいぜい1時間がいいところだ。
無理して作業すると、やる気がなくなり、頭がぼーっとしてくる。
この段階になると作業を中断して帰宅するが、
そのままさらに続行すると確実に熱中症になる。
命を懸けてまでやる作業ではないが、死ぬ一歩手前までは簡単に行ける。
そういった命の駆け引きを味わうことがスリル満点で楽しいではないか。
というわけで、草刈作業はとても魅力を引き寄せられる作業なのだ。
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