フラット画像は必要か?という問題を真剣に考えている。
フラット補正処理は画像処理の中で基本の処理である。
そのためのフラット画像を別に撮影する必要があるのかどうか?という話。
今までは、
フラット画像をゴミ袋なりで撮影し、
ダーク減算と同時にフラット補正をかけてから stack してLRGB合成を行ってきた。
これが正しいやり方だと信じて止まなかった。
これまで画像処理をしてきた M74 や まゆ星雲 では
フラット補正が割と決まってくれて、画像処理を行えた。
ところが、最近 NGC7635 や NGC925 を処理してみても
フラットが決まらない。かえっておかしくなる。
どこが決まらないかというと、フラットで過剰補正してしまうのだ。
真ん中が暗くなり、その周辺部が明るくなり、最周辺部はやや暗くなる。
これが割と激しく出てきてステライメージの周辺減光補正でも補正し切れない。
フラット補正なしだと、周辺減光は出るが、おとなしい出方だ。
最近 NGC7635 や NGC925 を撮影したときの空の状態が良すぎたものと思われる。
どちらも天頂付近のおいしい所を狙って撮影した。
このため、またフラットを撮りなおすのもどうかなあ?と悩んでいるのだ。
もっと低空から狙ってみるとかも考えた。
フラット画像をトーンカーブでいじろうかとも思ったけど止めた。
(どうせやるなら PixelMath で 1/2 or 1/3 とかかな?)
考え方を改めて、フラット画像をとらずに別のやり方でもできるのではないかと考えた。
そしたらちゃんとできる方法を解説しているサイトがあるではないか。
やり方としては、
ダーク減算のみで stack してL,R,G,Bの単体の画像を作る。
各画像に対して、自身の画像からフラット成分を抽出しフラット補正をかけるという方法だ。
(セルフフラット補正方式?とでも呼べばいいかな)
これは理にかなった素晴らしい方法だと思った。
手段としてはいくつかあるけれども、FlatAideProを使うのが手軽で良い。
試しに NGC7635 のRGB画像のみ(RGBしかないんだけど)でやってみたら
これが完璧ではないけれどもそこそこ使える。
撮影したフラット画像を使うやり方では苦労するばかりで匙を投げたのに比べると、
かなりましではないか。お金を払ってでも使いたいと思う。