2021年3月アーカイブ
最近少し天文関係をやりだしたが、
おいらとしては昔のままの状態で、何も変わっていない。
10年前の状態と変わらない。
機材は10年以上も前のままだが、頭はその分老化している。
天文雑誌もずっと読んでなく(購読もせず)
浦島太郎の状態だ。
NJPを修理のためにスターベース東京へ送ったが、
住所確認のため、スターベース東京のサイトを見ると、
EM200 Temma3とやらが発売になったらしく、
ようやくというか、やっと Temma2からTemma3に変わったのか。
Temma2の出始めは約20年前ではなかったかな?
こう考えると、天文機材はあまり進化がないものかしれない。
冷却CCDカメラもQHYやZWOばかりでSBIG製品はもうないのだろう。
と思って国際光器のサイトを見たら売ってはいる。
ST/STLシリーズは廃番ではあったが。
そう考えると、昔はブイブイ言わせていたSBIGの時代は終わり
QHYやZWOといったメーカーのカメラが主流になったのかね?
だとしたら、AstroberryでのSBIGカメラの扱いが冷遇なのは
そういうことだったのか、と納得できるが、、、。
世間一般では、WindowsPCの調子が悪いとか、
MaxImDLが安定しないとか昔から言われている。
おいらの場合は、そういった不具合はないが、
撮影専用にPCを用意して最低限のソフトだけにしておくといったことをしている。
1.Windowsそのものは、クリーンインストール
ノートPCはメーカー製でプリインストールされているものが多い。
こいつらは不要だ。
きれいさっぱりクリーンインストール
デバイスドライバは!のみ手動で入れる
2.ウイルス対策ソフトは不要
WindowsDefenderという標準のもので十分
これ以外に余計なものを入れてはいけない
3.インストールするソフトは最低限にする
撮影用のソフトを絞ってそれだけインストール
もちろん撮影専用PCとしてしか使わない
インターネットアクセスも最低限にとどめる
4.ローカルアカウントで管理者権限
ユーザー名は全角で構わない(今はUTF8で管理)
ユーザーアカウント制御は最低レベルまで落とす
このローテータ、くそ重いAOL+STLカメラでも重量に負けずに回転してくれる。
何が便利かというと、正確にカメラの画角を赤経赤緯に合わせられる。
最初のカメラの取り付け角度がいい加減でも、
PinPointでPlateSolveすると、赤経赤緯情報の他に、
RotateAngleという角度も取得できる。
取得したRotateAngleからローテータに補正角度分を指定してやれば
微妙な角度も正確に回転してくれる。
縦構図と横構図の入れ替えも+90度か-90度してやればよい。
しかし、実際にはあまり出番がなく、ほとんど使っていない。
というのも回転させると、ガイドのキャリブレーション取り直しをするのが面倒とか
FSQではあまりガイド星に困らないということもある。
たまにしか使わないがあると便利なのは確かだ。
撮影用パソコンをCore2Duoの10数年前のパソコンから、
最新ではないが、Corei7 のWindows10パソコンに新調した。
FSQはフォーカサーやローテータでかなり武装している。
フォーカサーは、ロボフォーカス互換で、ロボフォーカスとして動作する。
こちらはCOMポートを合わせれば何とか使えるようになった。
問題はローテータだ。
これはN氏に作成してもらったもので、
Astrodonのタコメーターと互換だったような気がしたが
Astrodonのタコメーターではタイプが違うとかのエラーでうまく動かない。
作成者のN氏からはASCOM用のドライバも提供してもらっているので、そちらを使う。
が、インストールはASCOM5か6が必要で、
ASCOMのダウングレードをすることに。
まあインストールし、こちらもCOMポートを合わせれば認識した。
ただパソコンで指定する回転角度と実際の回転角度のずれがあり、
こいつを補正するのに苦労した。
これが最初の状態、角度0度、"BORG"のロゴが下向き
MaxImDLのZOOMタブのOptionから、Move Rotatorをクリック
角度は0度の表示である。
ここで、180度の角度を入力すると回転する。
ほぼ、180度回転した状態、"BORG"のロゴが上向き
星図上のガイドチップも180度回転し、真下にある。
Astroberryでこんな芸当ができるのか?と
本当はAstroberryでもっと遊びたかったのだけどな。
NJPを修理に出すために、ドームへ向かう。
NJPを取り出すのに、あのくそ重い鏡筒を下ろさないといけない。
10年前は一人で上げ下ろしをやったが、今は自信がない。
今回は子供を連れて行ったのは正解だった。
一人では下ろせなかった。もう老人だから仕方がない。
子供に手伝ってもらって何とか下ろせた。
鏡筒に比べれば、NJPは軽くて一人で楽勝だった。
NJPを梱包してスターベースに送った。
極望スケールパターンについて、当初はやる気はなかったが
コメントでやまちゃんの提示してくれたサイトの記事を読んだら
(その方も同じ症状で、極望スケールパターンも同時に交換したとのこと)
気が変わって極望スケールパターンも同時に交換依頼をした。
どうしようもないので修理に出す。
スターベースに電話して状況を説明したが
工場修理を依頼するということで
梱包して送ることにした。
ついでに、極望スケールのパターン変更について
料金を聞いたら4万だと。
悩ましい料金だな。
これなら無理に変更する必要もなかろうという気はする。
やはりダメや。
NJPがおかしい動きをする。
1.通常電源ONで、恒星時追尾が逆回転
2.この状態で、PCとリンクするも、恒星時追尾が逆回転
それなら、南半球モードでならどうか、
S1を押しながら、COMPUTER STANBYをOFF-->ONにする
単独(PCとのリンクなし)では、恒星時追尾が正回転(北半球モード)
おお、これで使えるやんか、と思ってPCとリンクすると
恒星時追尾が逆回転する。
相変わらずGOTOはおかしな方向へ動くし、無茶苦茶や。
あかんわ、やっぱりいかれてるわ。
NJPトンマになってもうた。
どうすりゃええんかの?
ちなみに、同じPCで同じ設定(北緯35度,東経136度)のまま、
EM10Temma2JrとEM200Temma2では正しく動作している。
比較検証してもNJPトンマがおかしいのや。
ドーム回転がまともになって、やれ嬉しやと思うたんやけどな。
一難去ってまた一難とは、天文あるあるですわ。
今度はNJPが不調だ。
自動導入しても変な方向へ向かう。
パークすると、いつまでも回転し続ける。
まともに動かない。
ハンドコントローラーは、赤経、赤緯とも反応する。
パソコンからの指示も、赤経、赤緯とも反応する。
恒星時追尾は、動いているようだが、何だか変だ。
しばらくほっとくと逆回転しているのがわかる。
星図とリンクさせて表示すると、どんどん東へずれていく。
おぃおぃ、いつから南半球になったのか?
南半球モードの解除の仕方がわからない。
あきらめて帰宅した。
帰宅してTemma2の説明書を読むと、通常では北半球モードで動く。
南半球は、特定の操作が必要だが、そんな操作はしたことがないぞ。
NJPが壊れたか?
説明書を持参してまた行くか。
エンコーダーを交換して組み立てなおす。
さあ、これでうまくいくのか?
うまくいった。
ドーム制御装置でも認識しており、
キャリブレーションを取り直す。
これで3年ほど前から不調だったのがやっと直った。
しかし、今度はNJPの調子が悪い。
災難は続く。
ポチったものが早速届いた。
納期は1ケ月以上かかるとあったが、3日で到着した。(画像右側)
さあ、こいつを持参して動作テストをするか。
Astroberry 最大の欠点は、SBIGカメラのサポートが貧弱なこと。
カメラ単体としては、SBIGカメラはあるし、接続もできる。
カメラの冷却もできる。
しかし、SBIG内蔵のフィルターホイールやAOがない。
惜しいというか、サポートが中途半端だ。
INDIのフォーラムを見てみたけど、SBIGは冷遇されている。、
これじゃあ、遊ぶ気にもならなくなってきた。
一応、Windows, ASCOM, MaxImDLでシステムを組んでいて問題はない。
問題ないどころか、非常に安定して動作しており、とても満足している。
だから、ちょっと変わったことをして遊ぼうとも思ったわけだ。
もう遊びは終わりだ。
エンコーダー周りをばらして机の上に並べた。
6角レンチやドライバーセットや各種大きさのスパナなど、
一応工具関係は一通りそろえてある。
エンコーダーを取り出す。
OMRON ROTARY ENCODER E6A2-CW3C 100P/R
これと同じものを検索した。
モノタロウが若干安かったが、アマゾンにした。
それでも13K円もするのか。
本体価格は10K円で数十円のおつりは来るが、消費税や送料などがかかる。
アマゾンは2K円高いのだが仕方がない。ポチった。
納期は4月だと、1ケ月以上先の話だが、まあ急ぐわけでもない。
しかし、本当にエンコーダーが悪いのか?
電源は5V供給になっているが、5V供給できているのかも怪しい。
そうなるとまた別の問題ではあるが、
エンコーダーを取り寄せて交換してみることにする。
雪も完全に消えて、天気も良くなり、久しぶりにドームの内部へ。
中は悲惨だった。
虫の死骸や蜘蛛の巣など、次回は掃除機を持って掃除をしに行かないといけない。
訪問した理由はほかにもある。
ドームの回転制御がおかしいので、その原因を探る目的もある。
長時間ほっておいたので、設定内容が飛んでしまったかもしれないと思い、
再設定してみようと思いたったのだ。
そしたら、設定内容はちゃんと保存されており、問題なかったのだが
もう一度再設定しようかと思ったところ、ドームの回転エンコーダの反応がない。
こいつだったのか。
おまけ
東方向約300mのあたりに、コウノトリの巣がある。(画像中央やや右の白まるの中)
そこには昨年と同じくコウノトリがいた。
今年も巣作りしているのだろう。
ただ、周辺道路の通行止め看板はない。
Astroberryのメインが、"KStars"
起動すると、星図ソフトとして表示されるが、これはほんの一部分である。
カメラ、赤道儀、フォーカサーなどすべての機器を制御する統合ソフトとなっている。
これらは、"INDI"という、Windowsにおける"ASCOM"みたいなものか?
で制御する。
RapsberryPiOSの設定で、ロケールを日本語に設定すると、中途半端に日本語化される。
赤道儀に関しては、タカハシTEMMAもリストアップされており、こんな感じだ。
赤道儀のパーク情報は変なところにあって探すのに苦労した。
でも、座標系がALT-AZ系ではなくRA-DEC系なのが変ではないか?
こいつは面白いのかな?
ラズパイ4は、BS/CS用の録画用に使っているが
24時間動かしてはいるけど、それほど使ってもいない。
休日に遊ぶには、録画なんかしなくてもよい。
ってことで、こいつで遊んでみよう。
ラズパイは、USBブートの設定にはなっているので、
Astroberry本家からダウンロードし、
Raspberry Pi Imager を使ってUSB-SSDに直接書き込む。
で、MicroSDを使わずに電源を入れればSSDから起動する。
最初からVNCサーバーは有効になっているので
Windowsから、VNCクライアントを起動し、
IPアドレス(ラズパイ4は色々遊んだからIPアドレスは覚えている)と
パスワード(本家Astroberryのサイトに書いてある)で
すぐに画面が出る。
ロケールを日本、タイムゾーンはAsia/Tokyo、とか設定変更する。
RS-232CのD-SUB9ピンと、MiniDINの4ピンのケーブルを作成した。
今から思えば、あと4cmは短くできたが、
作り直すのも面倒なので、このままでよい。
しかし、Bluetoothでは失敗ばかりで
結局役に立たなかった。
と思ったが、あきらめが悪い。
これを作っている最中にふと思った。
MniDINの3番は、D-SUB9の6番と接続する。
D-SUB9の6番は、DSR(DataSetReady)なんだが、
これは使っていないのではないかという思いがあった。
というのも、DSRはD-SUB9の4番 DTR(DataTerminalReady)
とペアで使われるが、MiniDINにはこの信号線はない。
だけどこの実験ではDSRがどうも使われているというか、
この信号を制御しないとだめなのではないかと思うのだ。
タカハシの仕様書が公開されていないので
本当のところはわからないが。
実際に、Bluetoothからは、
GND, TX, RX の3信号しか存在しない。
RS-232CのD-SUB9の6番は実際には接続されていない。
原因はおそらくここだろう。
ここがタカハシTemmaの独自仕様なのかもしれない。
別件でエルデ光器の仕様書を見てみたが、
RS232C通信では、GND, TX, RX の3信号のみで通信するので、
こいつには使えるかもしれない。使わないけど。
タカハシのWEBサイトには、
> ■RS232C別入力 →パソコン用のものとは別(単独) TxD,RxD各1
> ただし、外部にRS232Cインターフェースが必要です。
とあるので、なんとかできる方法はあると思うが、
そこまで労力をかけるのも馬鹿らしい。
無線化などと馬鹿なことを考えておいらが馬鹿だった。
素直に有線で接続した方が確実で簡単で手軽なんだよ。
その後、RS-232Cコネクタで接続した。
2台のPCで、Teraterm間の接続はうまくいった。文字化けもなし。
しかし、ターゲットの機器とはうまく接続できない。
COMポートが見つからないというメッセージを出す。
Bluetoothとのペアリングも完了しているし、COMポートも存在している。
何が悪いのだろうか原因が全く分からない。
お手上げだ。撤退する。
もう遊びは終わった。
動かない原因はわかった。
例のモジュール(HC-05, HC-06)からは、UARTという信号で出力だが、
RS-232CはTTL信号?でそもそも中身が全く違う。
信号線の電圧も違うが、信号自体も違う。
論理信号が逆なのだ。
具体的には、信号のビットが反転している。
Teratermで文字化けしていたのは当たり前の話だった。
というかTeratermで文字化けしながらも
ちゃんと結果を表示してくれていたのだ。
というのは、その後色々調べてやっとわかった。
何というか間抜けだった。
そもそも、おいらはソフト屋で、ハードはまるで分らない。
無知は罪だった。
しかしここまでわかればゴールも近い。
RS232C変換基盤を用意すればよい。
秋月で500円、アマゾンではD-SUB9ピン付きで880円。
泥沼にどっぷりはまり込んだが、最後のポチにかけるしかないな。
ついにブレッドボードにまで手を出してしまった。
(このボード、牛丼並よりも安いのだ)
ブレッドボードも一家に一台は必要、ではないな。
電源はUSBケーブルから5Vを入力する。
電源のDCジャックの足の長さがやや短く、輪ゴムで縛り付けてあるのはみっともないが。
入力が5Vなので、抵抗を入れて信号線の出力を落としてみた。
結論はだめだった。
通信自体はできるが、文字化けは相変わらずだった。
何が悪いのだろうか?
RS-232Cケーブルに流す信号線の状態が悪いのだろう。
信号線の内容をモニターする解析機もないし、
元から素人なのでこの辺りが限界か。
4-5K円程度は使った。
遊びにしては高くついたな。
ずっと負け続けている。
それにも拘らず、ちまちまとお金をつぎ込んでばかりだ。
振り込め詐欺に引っかかる老人か、
それとも飲み屋の姉ちゃんに足蹴く通う爺いのようなものか。
HC-05, HC-06を入手したが、結局はだめだった。
HC-05, HC-06自体は正しく動作している。
SPPプロファイル対応なので、仮想COMポートも出現した。
こいつらだけなら、Teratermで正しく通信はできるし文字のやり取りも正常だ。
問題なのは、RS-232Cケーブルを通すとだめになる。
最終的には、RS-232Cケーブルで接続する機器と通信したいのだ。
もちろん、PCとRS-232Cケーブルだけで接続するには問題ない。
間にBluetoothを挟むとだめなのだ。
何がだめかというと、通信はしているし反応もするが、文字化けするのだ。
通信パラメタは問題ないし、どうしたものか。
あきらめざるを得ないかな。