ピラー脚は分解した。
分解しないと車で運べない、まだ先の話ではあるが。
この地面に接地する箇所のねじだが、ぱっと見で12ミリだったので、
M12のねじだな、と思った。
ホームセンターで地面と接するところのねじを買ったのだが、合わない。
何で合わないのだろうと一晩考えたが、わからなかった、
答えはインチねじで、規格は W1/2 だったのだ。
ねじの径はM12とそっくりだが、ピッチは違う。
M12はP1.75であるが、こいつのピッチは2ミリよりわずかに長い。
M12 P2.0という規格はない。
なぜ国産メーカーのタカハシがJIS規格(今はISOなのか)ではない、インチねじなのか。
思い込みはいけないが、これには参ったよ。
この脚をピラーの付根に取り付ける六角ボルトはJIS規格なんだよな。
ちなみにこの脚は、NJP用のピラー脚と同じものだ。
NJP用のピラー設置時にはどうしたのか、まるで記憶がない。
タカハシの古い望遠鏡や赤道儀に時々インチねじが残っていることはありますね。
私の経験では初期のJ赤道儀の赤緯モータ取り付けビスがインチでして6角穴付きボルトに変えられず、ついていたビスを使うしかなかったり、εー160の斜鏡の調整ボルト3本がやはりインチねじらしく6角ボルトに変えたかったのができませんでした。結果としてマイナスドライバーでの調整を強いられています。
メートル法が法律で強制されたのは昭和34年だと思います。それまではインチが機械関係(特に舶来のもの)では主流だった時代でもありました。
1/4インチのことを2分、3/8インチのことは3分
と呼ぶのが職人として普通の時代です。
タカハシも古い設計者がふつうにインチねじで設計していたのかもしれません。
やまちゃん、こんばんは。
昔のことは全くわかりませんでした。
カメラ三脚のねじ穴だけはインチねじだな、くらいです。
国産メーカーは全部ミリねじだと思っていました。
実は、インチネジでは無いんです。
旧JISネジです。
昭和時代のJIS規格は、WITネジと互換性を持たせたので、
そこそこ合うものがあります。
でも、全てが合うものでは無いようです。
1970年代前半の高橋のネジ旧JISで、
ファインダーのネジは、黒と初期グレーが旧JIS。
後期グレーやライムグリーン以降から新JISです。
機種によっては混在しているのもあるだろうと思います。
残念ながら、旧ファインダー用のネジは、
WITネジだと微妙に違うので、途中まで行くと止まってしまいます。
そして、タカハシに在庫ストックが無いとのことです。
個人的には、WITのほうがネジピッチが少し荒いので、
鋳物を多用するタカハシ製品には合っているように感じています。
高橋のピラー脚のネジは、
今でもタカハシから純正の旧JISネジ(あるいはWITかも)
を出してもらえますが、
錆びて固着しがちなので、
私はWITのステンレスネジに交換してしまいました。
こちらは、うまくごまかせました。
ステンレスでも錆びるし、どうせ消耗品なので、
鉄のままで換しながら使うという手もありますけれど。
n2068ddさん、おはようございます。
この手のことには疎いので、とても参考になります。
歴史的な背景があるとはいえ、一度作った規格がゾンビのように生き残っているのも、良いのか悪いのかよくわかりません。
ここ最近の中国製のものは規格に悩まされることはないのも強みかもしれませんが、アメリカ相手ではどうなるんでしょうかね?