テールスケール(Tailscale)という仮想IPアドレスを使うサービスを使ってみた。
これは一種の仮想VPNで簡単に使えること、
VPNサーバーを用意する必要がないこと、
グローバルIPではない、ネットワーク内のパソコンでも使えること、
という触れ込みだ。
ちなみに無料で使えるが、英語ばかりで日本語のサポートはない。
なぜこのようなものを利用するに至ったか、というと
遠隔地のパソコンとリモート接続するのに
1.Teamviewerが、ずっと昔から自由に使えなくなっていた
2.AnyDeskを使ってきたが、今年の7月あたりからTeamviewerと同じ路線になり、
毎月課金しないと、5分で接続が切られてしまうので、使用をやめた
3.グーグルリモートデスクトップを使うようにした
4.RustDeskを使うようにした
3.と4.を併用しながら和歌山リモートを行っている。
どちらも使い勝手はそう悪くはないが、もっと簡単に使えないか。
4.RustDesk については、今のところ制限を食らったことはないが、
ユーザーが多いと接続できないことはあるとのこと。
それを回避するには、自前でRustDeskのサーバーを用意して
そこを経由するようにすればよいのだが、
これがまたハードルが高い。
ラズパイを用意して、RustDeskサーバーをインストールして動かしてみた。
これでうまく動けばよかったのだが、実はうまく動かなかった。
RustDeskサーバー自体は正常に動いているし、
自宅のパソコンからの接続はうまくいくが、
和歌山リモートからの接続がうまくいかずに断念した。
もちろんルーターのポートフォワードの設定はしているし、
和歌山リモートからポートスキャンも通ってはいる。
原因はどこかにあるはずだが、深追いする気はなくなった。
そこで、別の手段はないかと探していたら、Tailscaleに行き着いた。
RustDesk関連を調査しているとTailscaleがちらほら登場するので気にはなっていた。
で、こいつを使うと、
最初にサインアップが必要だが、独自アカウントではなく、
グーグルやマイクロソフトなどのアカウントでサインアップすればよい。
Windows用やLinux,Mac,Androidなどのインストーラーを端末に合わせてダウンロードし、
パソコンなどの端末にインストールすればよい。
こいつの特徴は、独自に100.xxx.xxx.xxxの仮想IPアドレスを使って
そのアドレスで(自分のアカウントで登録した)どのパソコンからでも使える点にある。
つまり、Windows標準のリモートデスクトップで接続が可能なのだ。
で、やってみたら、一発で動作した。
RustDeskみたいに中継サーバーを必要としない、
2点間で直接の通信を行う。
ただし、以下の条件がある。
リモートされる側は、
1.Windows標準のリモートデスクトップは、WindowsPro版であること
2.リモートデスクトップを有効にしてパスワードの設定が必要
3.どうやらTailscaleが起動するには、ログオンが完了しないとダメ
デスクトップが開くときに起動するみたいだ。
(サービスで動作ではなく、スタートアップで起動するのか?)
なので、電源ONで自動ログオンしてデスクトップ画面まで出す。
やり方はいくつかあるが、最終的にはレジストリに設定する。
ならば直接レジストリエディタで設定してやればよい。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
に、
「AutoAdminLogon」 値は、1
「DefaultUserName」値は、ログインするユーザーID
「DefaultPassword」値は、設定したパスワード
結論:これは使える。
和歌山リモートはこれに切り替えた。
AnyDeskはもう使わん。
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