そして2日目
朝5時に起き、露天風呂に入る。
老人は朝早い、おいらだけではなく、
他の老人も早起きで風呂場に次々にやってくる。
昨日からの雨がずっと続いており、今日も天気は悪そうだ。
相変わらず首から上は雨に濡れながら、
露天風呂で、暗闇の世界から徐々に明るくなってくる。
のんびり露天風呂でこの風景を堪能するのが楽しみだ。
朝食後、天気は快晴に変わった。
何だ、この天気の移り気は。
さて、本日はどうしようか。
前日は神社ばかり参拝したので、
本日は寺社の参拝をしよう。
帰り道は最短距離で帰ることにした。
和歌山県那智勝浦から、奈良県の吉野町方面に抜け、
桜井市、宇陀市、三重県伊賀、滋賀県甲賀から、名神へのルートだ。
そうすると、有名どころでは、
桜井市の長谷寺、
宇陀市の室生寺が候補に挙がった。
那智勝浦から、三重県を海岸沿いに北上。
そこからR309,R169で吉野町方面へ。
昨日参拝した丹生川上神社上社を通り過ぎて桜井市へ。
長谷寺の入り口。
長谷寺には、このような回廊が続く。
長谷寺の五重塔。
当初は三重塔だったが、再建して五重塔へ。
ちょうどお昼時だったので、近くの門前町にあるお店へ。
大概、こういった観光客向けのお店では、
値段が高い割には味は左程でもないのが普通だ。
そこは覚悟の上でお店に入った。
席に着いた近くに、関西の婆さん連中3人が座った。
座った隣に老夫婦がいて、食事が終わって席を立とうとしていた。
すると、この婆さん連中が、(おそらく)見知らぬ老夫婦に対して
「あんたら、何食べたん?」といきなり声をかけるではないか。
老夫婦「ワシはまつたけ御膳、わてはにゅう麺」
「まつたけ御膳、ええなあ」
この図々しさ、関西地区以外の人間にはない。
おいらも何を食べようか迷っていたので、まつたけ御膳を注文した。
ありがとう、関西の婆さん連中。
ちなみに、まつたけ御膳は、薄っぺらいまつたけのスライスが4枚で
味や香りはしない。
セットになっていた冷やしソーメンの椎茸が味も香りも抜群で、
こっちの冷やしソーメンは格段にうまかった。
麺に腰があり、出汁も効いていて美味い。
続いて宇陀市へ、女人高野・室生寺へ向かう。
昔の高野山は女人禁制だったので、女人も入れるとのお寺だった。
しかし場所的にはかなり離れていて、
高野山はずっと西の和歌山県だし、室生寺は奈良の東端で三重県に近い。
室生寺の入り口。
室生寺の五重塔、これが観光パンフレットによく掲載されている。
長谷寺は建物や施設がびっしりと多く、テーマパークみたいだ。
それに対し、室生寺はひっそりとした佇まいである。
室生寺には桂昌院の塔もあった(お墓ではないはず)。
桂昌院とは、大奥でおなじみのあの桂昌院のことだろう。
徳川綱吉の母であり、徳川家光の側室である。
室生寺を最後に帰宅した。
2日目の走行距離は380キロ。
全部の走行距離は880キロ。
ガソリンは満タンでスタートし、無給油で帰宅した。
寺社仏閣の参拝に明け暮れた2日であった。
身体は疲れたが、精神的には浄化されたかな?
奈良の奥地には、いろいろな神社がたくさんある。
今回行ったところ以外にも、見どころのある神社は多い。
そういったところが所謂パワースポットと呼ばれており、
スピリチュアル系の人に良く好まれる場所となっている。
全部とは言わないが、役行者の痕跡というか影響が多いのも頷ける。
酷道425の走破もしたいし、十津川村や野迫川村や大塔町(五条市)など
行ってみたい所は多い、山ばっかりだけどな。
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