タイムマシンは実現不可能だ。
実際に実現できないとする論文か何かがあったはず。
それによると全宇宙のエネルギーの何倍ものエネルギーが必要とかで
実現不可能なのだとか。
ただ、理論的に可能な方法が一つだけある。
浦島効果を使って未来に行く方法だ。
これは未来に行くだけで、過去には戻れない。
時間は不可逆的に進むのみで、タイムパラドックスも起こさない。
浦島効果とは、光速に近づくと時間の進み方が遅くなる原理を使用する。
光速では時間は止まるが、物体は光速まで加速はできない。
光速に近づくと質量が無限大に大きくなり、加速させるエネルギーも膨大になる。
サイクロトロンでも1つの陽子(水素原子)を高速の0.?%まで加速させるのに
巨大な電力をかけている。
人間や宇宙船ともなると、運行するエネルギーはさらに膨大だ。
そこで、できる限り高速な宇宙船を建造し、高速で宇宙船を運行する。
(亜光速航行とでも名付けるか)
亜光速航行でその辺を飛び回って地球に帰還すれば、
地球の時間経過よりも、宇宙船内の時間経過が短いので、未来に行けるわけだ。
20歳で亜光速航行をして宇宙船内で30歳で地球に帰還したら、
同級生は40歳か50歳になっているか、或いは亜光速航行が長ければ
同級生は全員死んでしまっているという世界だ。
20歳で0歳の子供を地球に残したとしても、地球に帰還したら子供が年上の可能性もある。
それでも矛盾はないし、タイムパラドックスも起きてはいない。
ただ単に、親子で時間経過の度合いが違っていたというだけだ。
浦島効果は理論的には正しいのだが、問題は亜光速航行ができる宇宙船を、
どう建造するかだ。
これも非常に難しい。
巨大な宇宙船に、巨大なロケット燃料を満載してフル加速させたところで、
現実的には、木星や土星などの惑星を使ったスイングバイでも加速できるが
現在の技術では、浦島効果が出るような亜光速航行はできない。
もしできたとしても、燃料を使い切ってはいけない。
帰りの燃料を少なくとも3/4は残しておかないといけない。
1/4は減速し停止させるため、
停止してから反転し、それから
1/4は地球に向かって加速させるため、
地球に近づいてからは、
最後の1/4で減速し停止するために必要だ。
しかも帰る際に帰路とする方向を間違えると大変だ。
航路としては一直線ではなく、最初から円運動のようにぐるっと回ってくる
ように考えればいいとは思うが、実際にはこれまた難しいと思う。
一直線で行ってUターンしても、円運動の航路でも発着地が同じなら
というか、同じ日数かけるなら、燃料も同じだけ必要ではないかと思う。
1/4は最初の加速で必要だし、
1/4は最後の停止に必要だし、
残りの1/2は、円運動の加速度(向きを変える)に必要だ。
(等速円運動=等加速度運動である)
その前に食料をどうするかという問題は残るがな。
そもそも、そんな遠くまで出かけて、地球に戻れるのか?
亜光速航行としての目標は、光速の1/10程度として、
往路に5年、復路に5年で10年、これで1光年分だ。
1光年かけても隣の恒星までは行けない。
それでも太陽を確認し、太陽へ向かって進路を正しく設定できるのか?
(これは現在の技術でもできるだろうとは思う)
宇宙戦艦ヤマトでは、1年かけて14万数千光年を往復したのだから
約29万光年だ。
浦島効果はさぞかし凄いことになっていたはずで、
地球の1年と、宇宙船内の1年ではかなり違うはず。
計算はよくわからないが、(放送回数から考えると)
地球の1年は宇宙船内の1カ月分か?
その矛盾は誰も指摘していないが、どう説明するのかな?
そもそも宇宙戦艦ヤマトではワープ航法だったわけで、
浦島効果とは無関係の物理法則に支配されていたのだろうか。
と、色々考えてはみたが、
浦島効果は原理的には可能でも実現度はゼロだな。
それに、目的が浦島効果を実証するような馬鹿なことは誰もやらないだろう。
浦島効果を検証するだけなら、もっと小規模でやって、
0.001秒だけ未来に行けました、で十分だろうとは思う。
自分でも、一体何を考えているのだろうかと思う。
間違ったことばかりかもしれないが、真面目に考えてはいるのだ。
老人になって妄想がひどくなってきたかもしれない。
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