世の中には変わったものに興味を持つマニアがいる。
「酷道」を愛するマニアだ。
「酷道」とは、国道をもじって当てた感じで、国道のくせに快適に走れない酷い道という意味である。
通行しにくい(狭い幅員)、通行できない、通行止めが多い(災害や積雪)といった道路である。
一応、日本における3大酷道は、以下の3つであるとされる。
①国道418号:福井県大野市から長野県飯田市に至る一般国道
②国道425号:三重県尾鷲市から和歌山県御坊市に至る一般国道
③国道439号:徳島県徳島市から高知県四万十市に至る一般国道
地元・福井県が絡んでいる国道418号であるが、福井県と岐阜県の一部は国道157号との重複区間であり、
どちらかというとこの重複区間は、国道157号として評価されている。
(こんなことを知っているのは国道マニアだけであろう)
国道157号の「危険!落ちたら死ぬ」という看板が有名で本当に死者が毎年のように出ていた最強(最凶)の国道だ。
(おいらはこの区間を2008年に走破したことがある、当時は一部通行止め区間で迂回路を走った)
国道157号は、もちろん酷道マニアの中でも全国的に有名で、トップ3に入らなくてもトップ10には入っていると思う。
国道418号の神髄は、「危険!落ちたら死ぬ」区間ではなく、岐阜県の木曽川沿い、恵那~八百津(笠置ダムと丸山ダム)間の区間である。
この区間は廃道扱いで、地図上では国道として道路はあるが通行不能である。
この区間はもう永久に走行は不可能だろう。他の国道425号や国道439号は通行止めさえなければ走破は可能だ。
だからこそ、酷道№1の評価を得ており、酷道マニアが徒歩や自転車やバイク(大人数で持ち上げる・運ぶ)を使って
チャレンジするアホなことをやっている。
ちなみに、国道418号は、長野県平谷村~売木村(平谷峠がある)も通っている。
この平谷峠に機材を持ち込んで撮影した天体写真が天文ガイドの最優秀になったのは昔の話だ。
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