APT攻略(2)架台

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次は架台の制御だ。
家にあるEM10Temma2をパソコンと接続する。
寝かせたまま、クランプは緩めておき、空回りさせる。

20220125_1.png
架台の設定は、ASCOMから選択する。

20220125_2.png
POTH HUBから、タカハシTemmaを選択。

20220125_3.png
Temmaの設定、これはMaxImDLからでも同一となる。

20220125_4.png
Connectすると、タカハシTemmaの画面が出る。
パークは解除され、パーク位置からのスタートだ、MaxImDLと同一。

20220125_5.png
APTの画面右側、Alt, Azは、パーク位置の座標を示す。

20220125_6.png
上の画面の"Objects"のボタンを押す。
基準星や、M/NGC天体を選んで"GOTO"ボタンで対象の天体に向け赤道儀が動く。
UIは異なるが、MaxImDLと同様に操作ができるのはよい。

20220125_7.png
アルデバランにGOTOした状態。

20220125_8.png
PlateSolveするには、"Point Craft"ボタンから行うが、
まずはその初期設定だ。
この画面の通り、ASTAP, PS2, ASPSをダウンロードし、インストール。
星図カタログも指定先にインストールしておく。
インストール先のフォルダを設定してやればよい。
"Blind"の場合は、ASTAP、"Near"の場合は、PS2のチェックを入れておく。

Blind Solveは、どこを向いているかわからない場合の解析、
Near Solveは、赤道儀の示す座標を中心に解析するものと解釈した。
MaxImDLのPinPointは、ここでいうNear Solveと同等だな。

20220125_9.png
これが"Point Craft"の画面だ。
通常は、基準星(この場合はアルデバラン)と思ってGOTOした画像を解析し、
実際の撮影画像の座標を取得するのだが、
その場合は、"Solve"ボタンを押下する。
設定では、PS2でPlateSolveすることになる。

別の用途として、前回撮影した画像を読み込ませ、
その画像の通りに導入したい場合もある。
この場合は、"Blind"ボタンを押下し、ASTAPでPlateSolveしてみるのかな?

試しに、STL11000Mで撮影したM74のL画像を読み込ませて、
"Blind"ボタンを押し、Blind Solveを行ってみた。
約40秒ほどかかり、解析は終了した。
fitsヘッダから座標を引っ張ているのかと思ったが、
約40秒もかかっているので、fitsヘッダは見ずにちゃんとまともに解析しているようだ。
FOV Angleも正しく計算しているようだし、素晴らしい。
このBlind Solve、恐るべしというか、実に素晴らしい。

20220125_10.png
M74のBlind Solveによる結果の画面だ。
M74の中心から左下に、画像の中心がある(十字線の中心)。
十字線の中心の〇が、Blind Solveした座標になる。

この画面の、"<< Solved"ボタンで、座標を表示した後で、
"GOTO++"ボタン押下で、上の〇の位置に撮影解析しながら自動導入してくれる。
これは素晴らしい機能だ。
実際に試してはいないが、おそらく正しく機能するだろう。

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コメント(4)

またまたお邪魔します
TemmaのASCOMドライバはハブ機能を持っている(マルチクライアント対応)ので、POTH使わなくても行けるはずですよ。
ポイントクラフトはニアソルビングはPS2、ブラインドソルビングはASTAPでやるのが良いと思います。PS2のニアソルビングはすごく早いです。ある程度ピントが合っていれば解析可能なので、適当な位置でプレートソルブしてSyncボタンで同期(この時点でアラインメントは終了)、その後ピント合わせ用の恒星を導入して正確なピント合わせという手順で行っています。
この機能のおかげでファインダーというものを全く使わなくなりました。Aim機能も使ってみてくださいね。

Tezさん、コメントありがとうございます。
ASCOM Temmaは、POTH Hub不要なのですか?
頭の中が古いままなので、今度確認してみます。
MaxImDLのPinPointでも十分使えてはいたのですが、
ASTAPとかPS2とかのソルビングはすごいですね。
機能が盛りだくさんでAPTは面白いです。
毎日天気は悪いので、あと1カ月は我慢しないといけません。

はじめまして。
昨年からAPTを使い始めていまして、なんとかマルチカメラディザガイドまで辿りついたところです。
これからPlate SolvingとGoToを始めようとしていましたのでこちらの記事は大変参考になりそうです。
私もBlog記事を書いています。あまりお役に立てることはなさそうですが箸休めにでもご覧いただければ幸いです。

マルさん、コメントありがとうございます。
ナローバンドフィルターも使いこなしておられるようですし、マルチカメラディザガイドという高度な技をお使いのようで大先輩ですね。私の場合はカメラは1系統なのでその分楽といえば楽です。
こちらは今も雪に埋もれていますが春になるのが待ち遠しいです。

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このブログ記事について

このページは、ピカチュウが2022年1月25日 08:00に書いたブログ記事です。

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