子供の頃は、学校帰りに山の中に入って、栗、アケビ、山ぶどうなどを探し回っていたものだ。
山ぶどうは酸っぱいし食べてもあんまりおいしくない。
アケビは口の中は多少甘くなる程度で、まずくはない(どちらかといえばうまい)が、
食べごたえが全くない。
それに比べると、栗は探せばそれなりにあるし、食べごたえもある。
とはいえ、野生の栗は小さい。小指の爪の先くらいか。
但し、栗は面倒臭い。
まず、とげだらけのいがを剥く。
慎重にやらないととげに刺されて痛い目に会う。
やっと実を取り出してもそこからが大変だ。
ただかなりの確率でイモムシが中に入っている。ガの幼虫だろうか。
表皮自体は簡単に剥けるがその下に渋皮がある。
これを剥くのが大変だ。
そうしてやっと栗の実が食べられる。
本当は茹でて食べるのがおいしいのだろうけど、
子供の頃は生でそのまま食べていた。
学校帰りに栗の実をとってきて、苦労しながら皮をむいて
ポリポリ生でかじりながら帰宅したものだ。
今の子供はそんなことはしないだろうな。
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