昨年12月は、液晶モニタの故障があり、それに格闘していた1ヶ月だった。
簡単にまとめると、
1.遊び用のノートPCがいきなりブラックアウト(2012年12月初旬)
2.故障個所が特定できない。
3.そのために、同型で同一液晶のノートPCをヤフオクでゲット
(この時点で方向がずれていく)
4.これで故障個所を特定(CCFLの故障と判明)
5.CCFLの規格(長さと直径)を計測して特定
6.CCFLを注文しパーツで入手
7.CCFLを交換して仮組し光ることを確認するが、組み立て時にCCFLを割ってしまう
8.再度、CCFLを注文して2回目のブツが届く(2012年12月31日)
9.紅白歌合戦を聞きながら、再度CCFLの交換、はんだ付けを入念に行い、慎重に組み立てる
10.2012年12月31日23:50 やっと交換作業終了 → 除夜の鐘
2012年10月にWindows8が発売となった。
発売前からWindows8はアレなので見向きもしなかったが、マイクロソフトも自信のなさという自覚があったのか、期間限定で大安売りをしている。2013年1月末までではあるが、アップグレード用ダウンロードパッケージは3300円(条件を満たせば1200円)という破格の値段だ。ここは値段の安さにつられて乗ってみるかという思いもあり、遊び用PCに入れて遊んでみた。
日本でも世界中でも皆、考えることは同じで如何にしてWindows7の操作性に近づけるかということを熱心に考えていて、やり方はいろいろあるが一応Windows7化は可能だ。
まず、スタートボタンが廃止されたので、これを復活する。
外付けのアプリで実現させる方法や、Windows7のエクスプローラなどを移植するMS純正方法とかあるが、手っ取り早く前者の方法で、ClassicShellというフリーソフトをインストールした。日本語化パッチもある。ガジェットは、Windows7から移植して持ってこれる。
これで、起動時にいきなりデクストップ画面が表示され、Windows7と同様な操作性で扱える。
と思っていたら、いきなり画面がブラックアウトした。
故障したのだろうな、としか思えなかった。
メーカー保証があれば即座に修理依頼するが、メーカー保証は切れているものを格安で入手したためにメーカー保証には頼れない。壊れたらそれまでと割り切ってはいたものの、捨てるには惜しい。
とりあえず、故障の原因が何か特定したい。
まず、外部モニターに接続して映るか?→映るので、マザーボード、CPU、メモリ、グラボはOKだろう。液晶が悪いのではないかということは割と早く特定できた。それに液晶も真っ黒だがよくよく見ると、ほんの少しWindowsの壁紙が写っている。というわけで、液晶のバックライトが点かないことが判明した。
しかし、問題はこの先で、バックライトが点かないのには原因が2通りあり、1つは、インバーターの故障、2つ目はCCFL(蛍光灯の小さいヤツ)の故障が考えられる。このどちらかが悪いとはわかってもどれが悪いのかはわからない。インバーターはインバーターという部品の交換が必要だし、CCFLは液晶ユニットの中に入っている。液晶ユニットは高価だが、CCFLだけなら比較的安い。
(余談だが、最近のノートPCはバックライトにLEDを使うのだが、この機種は少し古めでCCFLを使っている)
インバーターかCCFLかの判断がつかない。おそらくCCFLだろうとは思うが確定できない。
照明用の蛍光灯も寿命があり古くなったら取り換える。当たり前のことだがノートPCも同じでCCFL(蛍光灯と同じ)も寿命があり比較的故障率も高い。
同一機種が別にあればパーツの交換で故障の原因特定も楽なのだが同じ機種は他にないし、このノートPCはWUXGAで1920x1200ドットの高解像度液晶で、バックライトはDual-CCFLで、CCFLが2本入っているという、やや特殊な部類に入る。Dual-CCFLで、インバーターも2つのCCFL用の回路が乗っている。一般的なノートPCはCCFLは1つしかないのが多いようだ。
と、映らなくなったノートPCを前にどうしようか悩んでいると、ヤフオクに同一機種の同一液晶のものが格安で出ていた。詳しいスペックは記載されていなかったが、画像を一目見てWUXGAの機種だと判断した。その根拠はデスクトップ画像に映る時計の直径と縦画面の長さの割合からで、縦1200ドットだと、その長さの比率がちょうど1:11となる。開始価格は15,000円で液晶のモニタユニットのパーツの値段程度なので冗談で入札したらそのまま開始価格で落札してしまった。
到着したノートPCを早速確認してみると、やはりWUXGAの機種で、中身もDual-CCFLタイプの型番の液晶を使っていた。
これで2台のノートPCの液晶部をばらして、インバーターの交換して動作チェックしたところ、インバーターには問題なし、CCFLの故障であることが確定した。
本来なら、新しく入手した液晶を故障したノートPCに交換すればパーツ取りとしては正解なのだが、故障の原因も判明したし、2台とも動かせるようにならないか?とも思う。
CCFLはパーツとして入手ができるし、2本で1,800円なので迷う必要もない。
ばらしたついでに、故障した方の液晶ユニットをさらにばらしてCCFLを取り出す。
本当に2本のCCFLが入っていた。
CCFLを注文する場合は、規格(長さと直径)を指定しないといけない。
ガラス管の部分の長さを計測するにしてもハンダの部分とガラスの部分の境界がわからずに悩むがそれらしい規格のものを注文。
パーツが到着したら、早速CCFL交換作業に入る。
はんだ付けがなかなか難しい。CCFLには極性もあるので、向きも合わせる必要がある。交換前のものとCCFLの両端の様子をじっくりと見て向きを決定するが、目視で判断するといっても微妙なんだわ。
仮組した段階で、線をつないで電源を入れる。光ることで動作確認もOK。
ところが、CCFLは細いガラス管なので折れやすいから特に注意しろとか、折れることを前提に数量を多めに発注しろとか書いてあったが、まさにその通りとなってしまった。
液晶内部にCCFLを押し込むところで簡単に折れてしまう。
気を取り直して、再度注文する。今回も2本。
1本は生きていたので、予備は1本ある。
今度こそ失敗は許されない。
そして、大晦日の日に雪の降る中、配達してくれたおじさんに敬礼。
今度こそ、慎重にはんだ付けし、慎重にCCFLを組み込む。
そして、液晶パネルを組み立てて、やっとうまくいった。
液晶が指紋でべたべた、隙間からゴミがいくつか混入したがとにかく完成。
初めてで勝手がよくわからなかったが、これは相当熟練を要するし、素人が手を出すものではない。
もう二度とやりたくない。
まあ結果的には、故障したけど修理するためにもう1台増えたでござるってオチか。
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