フラットが合わない

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フラットが合わない。

昨年秋、STL11000Mで撮影再開した時も、同じくフラットが合わずに悩んだ。
その時は、晴れた夜に、ゴミ袋スカイフラットを撮影した。
それがたまたま見事にマッチしたフラットで、奇跡のフラットだった。

今回も、同じく晴れた夜に、ゴミ袋スカイフラットを撮影した。
これが全然ダメで時間の無駄に終わった。
何がだめだったかというと、輝度が低い、明度のレンジも狭い。
フラット補正をかけてもフラット補正力が弱くてダメだった。
レンジ幅をいじって何度も試したが何をしてもダメだった。

20220323_1.png
これは、STL11000MのL画像フラット。
輝度が低い、明度のレンジも狭いが、これが見事にSTL11000Mで決まった。
このフラットを、画素数を合わせてASI6200MM画像にも適用したが
全然だめだった。

異機種間フラットはだめだった。
これはセンサーが大きく異なるのでそもそも無理があったといえる。

20220323_2.png
そこで、夕方、日没後の空に向けて、薄明フラットを撮影したのがこれ。
輝度は65536の1/4に達するフラットだ。
L画像で、0.1秒露光を10枚分をもとに作成した。

20220323_3.png
M51の画像に適用したところ、まあまあのレベルでフラット補正が決まった。
しかし、強調すると粗が見えてくる。
右上と左下の背景が暗い。
これが斜めかぶりとか、円形かぶりなら救いようがあるけど
そうではないので難しい。

L画像だけなら我慢して使える。
しかし、RGB画像になってくると、背景の色むらがもろに出てくる。
(もちろん、RGBそれぞれで個別にフラットを作っている)

今後の方針として、
1.あくまでも良質のフラット画像を追い求める
 しかし、どうやって撮影すればよいのか?
 EL板とかで撮影したフラットで確実に補正しきれるのか?
2.ほかの手段でカバーする
 例えばFlatAidとかに頼る
 星を消してセルフフラット画像を作成し除去する
 (→これやってみたけど、、、やり方が下手だったのかな?)
 PIのDBEをとことんマスターする
 RGBをレベル補正/トーンカーブで背景だけを切ってごまかす

なかなかうまくいかない。

まあこの辺りをうまくこなせるようになったら
小学生レベルは卒業できると思う。

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コメント(2)

こんにちは。
フラットが決まると、気持ちいいですよね!
リモートにて、最近使っているフラット画像取得方法を紹介します。
1,快晴の薄明時に赤道付近に筒を向け、星が大きく流れる程度にRAを動かしながら1秒フラットを100枚程度撮影する
2.100枚のフラット画像をσクリップでコンポジット
たったこれだけですが、今のところ良質なフラットが出来上がっています^^
6200MMでも使用できていますので、RAの往復操作が面倒ですが、一度お試しいただく価値はあるかもしれません。
ご参考までに、。

タカsiさん、こんにちは。
そういうフラット撮影方法がありましたか。
ポイントは星を大きく流すこととσクリップですね、これは是非ともやってみます。

薄明ドリフトフラット法とでも名付ければいいのでしょうか、貴重なアドバイスありがとうございます。

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このページは、ピカチュウが2022年3月24日 08:00に書いたブログ記事です。

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