FocusMaxの設定

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ご要望がありまして、FocusMaxの使い方(MaxImDL)で今回は設定編

FocusMaxに必要なもの
・ハードウエア
 フォーカサー(ロボフォーカスなど)
 CCDカメラ(DSLRでも可能だと思う)
 赤道儀
 望遠鏡
・ソフトウエア
 FocusMax V3.6.1(2011.10.13現在)
 ASCOM Platform V6
 MaxImDL or CCDSoft
 フォーカサーのASCOMドライバ
 赤道儀用のASCOMドライバ
 必須ではないが、PinPoint(有償) と GSCカタログ(無償)
 
 
まずは設定から。(MaxImDL V5を使うパターンでの説明)

これが起動画面(Focusタブ)
fm1.gif
この画面では何もせず、右端のタブ(System)へ

システム画面(Systemタブ)
fm1.gif
・Focuser
 ここでフォーカサーの設定を行う。
 "Select"ボタンをクリックし、ASCOMに登録されているフォーカサーの一覧から選択する
 "Setup"ボタンをクリックし、必要に応じてフォーカサーの設定を行う
 "Setup"が完了したら、"Connect"ボタンで接続する(最初の1回)、2回目からは自動で接続
・Backlash Comp.
 バックラッシュの設定を行うが、最初はなしでやった方がよい。
 使っていく過程で必要があれば適切な値を設定するが、私は設定しない(Enabledのチェックなし)
・Imaging SW
 撮像用のソフトウエアをMaxImDLかCCDSoftのどちらかを選択(以降、MaxImDLでの設定で説明)
・Profile
 設定は不要(Vカーブ実行後に結果がここにセットされる)
  →オートフォーカスする場合の最適なパラメータをセットするが、
   Vカーブを10回以上実行していれば最適値がここにセットされる。
・System
 "Path"、この画面は古いバージョンで最新のものとは違うが、ログの保存フォルダなどを設定
 "Msg Timer"、最新版では削除された(エラー発生時にメッセージを表示する秒数)
 一番下の枠には、システム名をセットする枠であり、ここに各自のシステム名を登録しておく

 →この画面の設定が終われば、いったん終了し、再度、FocusMaxを起動。

セットアップ画面(Setupタブ)
fm2.gif
・Near Focus
 "HFD"、Near FocusのHFDを設定、デフォルトの10でよい
 "Exposure"、Near Focusの露光時間、デフォルトの5秒でよい
・Move
 In側からOut側に移動するか、Out側からIn側に移動するかの指定
 Vカーブ実行時やオートフォーカス実行時の移動方向となる。
・Autofocus
 オートフォーカス実行時の移動の幅、ビニング、露光時間を指定
 デフォルトで様子を見ながら必要に応じて調整する
・Focus Start
 3つのアルゴリズムから選択するが、デフォルトのHFDのまま使っている。

フィーチャー画面(Featureタブ)
fm3.gif
・Aquire Star
 Enableにチェックを入れるとAquire Starの機能が有効となる
 → "Setup"ボタンで、この設定を行う
 Enableにチェックを入れないとこの機能は無効となる

 Aquire Starとは、撮影途中でピントを合わせ直ししたい場合に使うと便利な機能である
 まず、今の位置情報を記憶し、設定で指定等級の星をある条件で探し出してそこに移動し、
 そこでオートフォーカスを実行して、また元の位置に戻してくれる。
 それには、PinPointフル機能版(有償)と星図カタログと、自動導入可能な赤道儀が必須となる。
・CCD Central Region
 フォーカス対象となる星が撮像画面の中央の範囲内に限定するか、その範囲を指定
・Focus Routine
 "Return to start pos" チェックありで、オートフォーカス開始前に開始位置に戻す
 "MaxHFD"、前項のチェックありで機能し、オートフォーカスしたピント位置のHFD値が
   この値を越えたら失敗とみなして開始位置に戻す
 "Fail Attempts"、失敗した場合の再試行回数
 "Fail Timer"、失敗した場合の再試行までの秒数
・Focus Convergence
 シーイングが悪い場合には測定値がばらつく。サンプル数だけ繰り返し指定のステップ数以内
 に収まらない場合にどうのこうのと、、、使ったことはない。
・Dim Star Detection
 暗い星の検出なのだが、最新版は削除されている。


AquireStar画面(Aquire Star)
fm4.gif
・Aquire Star を使う場合の、フォーカス星を探す条件を指定する
 等級の範囲、動かす最大角度と最少角度、子午線越えの許可など

AquireStar画面(PinPoint)
fm5.gif
・Aquire Star を使う場合の、光学系の情報と製図カタログなどの指定を行う

基本的には、わかる範囲で設定すればよい。わからないところはデフォルトでよい。
何回か使っていけばそのうち意味も分かってくる。

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コメント(3)

早速FocusMaxの設定載せて頂き有り難うございます。

ハードはK-ASTECの旧FSQ106のフォーカスモーターユニット
カメラはEOS40Dこれが問題ですが!
赤道義はEM200Temma2M

英語は苦手ですが頑張ってトライしてみます。

フォ-カサーのASCOMドライバー?です。

>ハードはK-ASTECの旧FSQ106のフォーカスモーターユニット
これはおそらくロボフォーカスと互換性があると思いますので、ASCOMのサイトからロボフォーカスのドライバをダウンロードして使えるのではないかと思います。
COMポートの設定とかが必要です。

>カメラはEOS40Dこれが問題ですが!
MaxImDL Pro版かDSLR版だとDSLRのサポートもあるようですよ。
デジカメとUSB接続してPCから制御できるようにしておく必要はあります。

>赤道義はEM200Temma2M
ASCOM用のTemmaドライバは海外で公開されてます。
ググればすぐに見つかります。
Temma2Mもサポートされています。

判り易い回答有り難うございます。

早速トライしてみます。

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このブログ記事について

このページは、ピカチュウが2011年10月13日 20:27に書いたブログ記事です。

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