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2008年12月20日

 ■ 夜をこめて

昨晩は快晴で本当にこれで今年の撮りおさめ。

月の出る午前0時までは冬としては珍しくシーイングもよく、透明度もよく絶好の夜空であった。
お隣さんは都合が悪かったのか不在で一人ドームにこもって撮影。

一人で撮影するのもさみしい気持ちもあるが、昔は一人で山奥へ行って撮影していた時もある。
一人でモニターを眺めながら夜通し過ごすのも悪くはない。
 
 
夜をこめて撮影するわけで
今回のタイトル「夜をこめて」(”よをこめて”と読む、”よるをこめて”ではない)
これは百人一首で清少納言の詠んだ歌。
藤原定家が選んだ百人一首の62番目。

「夜をこめて鳥の空音ははかるとも、 よに逢坂の関はゆるさじ」

才女たる清少納言の博識がものをいう。
これは中国の故事を知っていないと意味をなさない。
中国の史記にある「孟嘗君の鶏」という故事で、夜明け前に函谷関の関所を越えようとした時に鶏の鳴き真似をして関所を開けた(関所の門は鶏が鳴いたのを合図に開かれることになっていて夜中には通れない)ということを知っていないとこの和歌の意味は理解できない。

現代語に訳すると、
「夜明け前に鶏の鳴き真似をして関所をあけさせたのは函谷関。私の逢坂の関は守りが堅いのでだまされませんよ」
平安時代の男と女の和歌にしたためて気持ちを伝える時代のこと。
清少納言はこういったところにも教養にあふれているというか、ちょっと生意気な女である。

ライバル?とされる紫式部は
「教養をひけらかしおって、この豚女!」
とけなしていたようである。

ちなみに紫式部の百人一首に収録された歌は
「めぐりあひて(字余りだな)みしやそれともわかぬまに、雲がくれにし夜半の月かな」

実は今、子供会でかるた(百人一首)の大会があり、子供ら相手に練習をしております。

投稿者 pikachu7500 : 2008年12月20日 21:56

コメント

昨日まで三連チャン忘年会でした、トホホ
今日明日は町内の用事あり・・
今日は行事終わり次第、押して行きましたが、
曇られ撃沈。
今年は終わりですね、また行きましょうね!

投稿者 グレーテル : 2008年12月20日 23:07

この話、ずっと昔に聞いたような気がしますが、
忘れました・・・(苦笑)

当時がどうだったのかはわかりませんが、紫式部の
方が一枚上手というか、ずっと上手ですね。

情の細やかさに欠ける博識はちょっと・・・

投稿者 K&R : 2008年12月21日 00:41

グレーテルさん、
やはり昨日はダメでしたか、昨日はかるたの練習後、行く気力がなくて行きませんでした。
冬場は晴れていてもシーイングは悪いし雲は出やすいし、条件はよくないですから気長にやりましょう。

K&Rさん、
昔、古文の授業であったようで、かるたの練習がなければ思い出すこともなかったんですがね。

投稿者 ここの管理人 : 2008年12月21日 09:32

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