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2008年7月21日

 ■ 夏と極軸

summer2008.jpg

夏休み(子供だけは)になったと同時に梅雨明けしたようで、青空がまぶしい。

夜は月が大きいが、お隣さんと極軸の追い込みを行う(というか教えてもらう)。
PoleAlignMaxというフリーソフトを使う。

pol3.jpg

最初は8分−9分程度のずれがあったが、徐々に追い込んで↑は3分程度まで追い込んだところ。

pol4.jpg

この画像ではわかりにくいが↑このように赤道儀の東西/上下を動かしながら真ん中の星を
矢印方向に真ん中に見ながらあわせる。

今までいくつか極軸合わせのソフトを試してきたが、これはなかなか画期的なものだ。
原理的には、天頂付近の星を導入・同期させ、そこから5度(これは自分で指定、10度でも)づつ赤道儀を動かして3度(最初、2回目、3回目)撮像する。それと星図カタログ(GSC1.1とか)とを比較して極軸のずれを測定する。もちろん、赤道儀が正確に動くということを前提にしてはいるがCCDユーザーによる、CCDユーザーのための極軸合わせソフトだ。

これにより、極軸のずれを1分以内に追い込み、ある程度動かしても対象をほぼど真ん中に導入できるようになったと思う。

しかし、ここまでもってくるのが大変だった。
各種設定がきちんとされていないとまともに動かない。

ASCOMのドライバで、TelescopeAPI/POTHは必須である。
TheSKY, MaxImDL, PoleAlignMax の3つが同時に赤道儀とつながることになるからだ。

最初は、導入後に赤道儀が停止すること、PoleAlignMaxが"SOLVE"(星図カタログマッチング)に失敗ばかりして悩んでいた。原因はPOTHの画面でチェックするところが3か所あって、そこにチェックが入っていなかったことによる。

PoleAlignMaxはログ画面も同時に表示されて何をしているかがずらずらっと出てくる。
SOLVE失敗のときは、星の赤道座標がRaもDecも00:00:00を出しているのでおかしいとは思っていた。POTHのドライバが座標を出していないからだとわかって設定箇所を調べていたら原因がわかったのだが、英語をよく読んで細かい設定の意味を全部調べ上げることと動作原理をよく理解していかないと使いこなすのも大変だ。だけど、こんなソフトを考えて作ってしまうアメリカ人というのもなかなか偉大な人種だと思うようになってきた。合理的で大雑把なんだけど考え方の発想が日本人とは違うのだろう。

投稿者 pikachu7500 : 2008年7月21日 05:44

コメント

極軸合わせは永遠のテーマですよね。
私も PoleAlignMax 使ってみようかと思います。
POTH の設定って具体的に何処でしょうか?

投稿者 きた : 2008年7月21日 11:51

POTHの設定は
POTH Setup画面で左下の3つのチェックボックスで、初期値は3つともなし。

・左 MotionControls これをチェックすると、ハンドボックスが出る
* The motion controls checkbox adds controls to the Handset window.

・中 AutoTrack 赤道儀が停止してしまうのと関係が?
* The Auto Track checkbox provides for V1 type behavior on connect. V1 drivers unparked and tracking is turned on automatically as part of connect.

・右 Hour Angle 赤道座標(Ra,Dec)を伝えてくれる機能?だと思うんですが。。。
* Hour Angle checkbox toggles the Handbox display from its default Right Ascension display, to and from an hour angle display. Also, at any time the RA/HA display line of the Handbox window can be clicked as a fast access toggle.

PoleAlignMaxは設定の中でCCDのピクセルサイズ、ビニングに応じたFOVの設定(計算してくれるが)や星図カタログのパスをきちんと設定しないとうまく動作し内容です。

投稿者 ここの管理人 : 2008年7月21日 19:11

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