2006年3月10日
冷却CCDでは焦点距離とピクセルサイズってのが大事なんだと思う。
1つ下のutoさんのコメントを読んでみて、そういえば同じような経験があった。
NGC281 FSQ106 + ST8XE ShulerH-alpha(10nm)
これは昨年の9月にHαで撮像したNGC281
この画像を処理していて、何で星像がもっと小さくならないのか、
解像感がもっとあってもよさそうなのに物足りないのはなぜか?
と思ったことがあったがすっかり忘れていた。
ST-8XEの9μサイズでは、FSQでは焦点距離が短すぎて性能を出し切れていなかったのだろう。
岡野氏の本を読んではいたが、身をもって体験するまでは理解していなかっただけ。
FSQは銀塩撮影に使おうかなあ。
投稿者 pikachu7500 : 2006年3月10日 00:01
コメント
休み時間中だったので時間がなくなってさっきは書き切れませんでしたが、
実はCCDでは格子状に画素を切る為、ナイキスト周波数あるいはナイキストの定理、ナイキスト限界と呼ばれるものがあります。
ぶっちゃけ、星像が1画素に収まる様に計算しても、じゃあ、画素と画素の間に星が来たらどうなるの?
答えは簡単、2画素、または4画素で表現される=星像が肥大してみえる訳です。
これはデジカメ全般でかかえてる問題で昔から、デジカメ雑誌では風景撮影では急激に解像力が悪くなり向かないとか、解像感の不均一とか言われてきてました。
つまり解像限界ギリギリはCCDは凄く弱いわけです。
だからこそ、口径の差というのもCCDでは描写に現れてきます。
CCD撮像に関して言えば限界ギリギリと分解能に余裕がある場合とでは描写に差が出るわけです。
・・・たぶん、ね (^^;
投稿者 uto : 2006年3月10日 00:28
ナイキストの定理ですか、初耳なんですが、なんとなく言わんとしていることはわかるような気がします。
要するにぶっちゃけた話、大口径で長焦点でやればいいよってことなんでしょうかね。
投稿者 ここの管理人 : 2006年3月10日 22:37
結果的にはやっぱCCDが美味しいところは、大口径長焦点に尽きるでしょうね。
ナイキスト周波数については、ググるといろいろ出てきますが、オーディオとかでも使う用語なので、検索かけるときはCCDとかデジカメとかも付加すると良いかもー。
まあ、画素の真ん中だと表現しきれないから、サンプリングは倍にしろって感じで書いてあることが多いのかな、、
いずれにしても天文に当てはめると、FWHMが2ピクセルに収まる様にする方が解像力があがると結論付けられます。
GPE-R200SSさんが最初におっしゃってる通りなんですよ。
投稿者 uto : 2006年3月11日 00:02