2008年11月20日
M1は写すだけなら簡単だが処理が難しい。
眼視や単にL画像だけなら、いわゆる”佐渡ヶ島”なのだが、
最近の入選作品を見ると、”佐渡ヶ島”ではなく(原生生物の)”アメーバ”状になっている。
これはH-Alphaの画像を合成しているために”佐渡ヶ島”ではなくなっている。
M1は”アメーバ”状に処理するのがトレンドなんだろうな。
これはL画像(2008年11月)、10分x4枚
これはH-Alpha画像(2008年11月)、30分x4枚
上のL画像とH-Alpha画像をブレンドしたもの
上のL画像とH-Alpha画像をブレンドしたものに2005年撮影のカラー画像(ST-2000XCM)を合成
一応これで”佐渡ヶ島”ではなく”アメーバ”状のM1が出来上がるが、処理枚数が足りないので
もっと枚数を増やしてS/Nのよい画像で処理しないといけないかな。
投稿者 pikachu7500 : 2008年11月20日 20:00
コメント
Sもとさん、お久しぶりです。
M1の処理ですが、正攻法のLRGB合成だと先頭の写真のようにもやった雲のようになりますね。
姑息な手ですが星雲部分だけPS等で選択範囲で絞込み(マスキング)、Rチャンネルだけシャ−プ系でコントラストを上げ、、同様の方法でRの彩度を上げるのも手です。
正攻法?で仕上げるならモノクロ冷却CCDでは高感度・高解像度のRGB画像がとれますから、別にHaでなくてもRチャンネルを強調すればフィラメント構造が十分に浮かび上がると思います。フィラメントのSNを上げたいなら、Rチャンネルの枚数を増やしてRGB合成すればさらに効果的でしょうね。明るい星雲なのでRGBをビンニングせず1x1で撮っても十分写るし、この方法で撮れば細かいところまで糸状に入り組んだ姿を再現できると思います。RGBで30分ずつ撮れば個人的には十分だと思います。
変則的な方法ですが、一番上の自然な画像のようにふわっとした柔らかい味も出したいなら、RGB合成後のカラ−画像を白黒化してLチャンネルにし、大本のRGB画像とともに合成してLRGBを作る方法もあると思います。
いずれにせよ、とにもかくにもまずはシ-イングが重要ですね。色はいくらでもレタッチできますが解像感は大本の素材のよさが命だと思います。
投稿者 YASU : 2008年11月21日 00:17
YASUさん、お久しぶりです。
確かに仰る通り、M1は赤をどう処理するかにかかってきますので、手っ取り早いのはHαで撮影する方法だろうと考えたわけです。
通常のLRGB撮影しかしてなくても画像処理で十分カバーできることは理屈では分かっているのですが画像処理は下手なのでこれは今後努力していく必要はあると思っています。
シーイングが重要な点
確かにこれが重要です。
10月はさほどでもないのですが11月はシーイングが悪い(天候も悪い)日が多くてボツにした画像もあります。というか2・3枚撮って悪ければもう撤収します。
RMS値は0.3-0.4程度ならまだましですが、0.7-1.0あたりまで暴れると晴れていても撤収したくなります。それにこの季節は時間帯によってシーイングもめまぐるしく変化しますので楽ではないですね。
投稿者 ここの管理人 : 2008年11月21日 08:24