2008年10月19日
実際の夜空に向けて、フラットを撮影してみた。
条件としては月のある明るい天頂付近の空。
鏡筒の先に乳白色のアクリル板を乗せて1枚10分、クリアフィルターでL画像用のフラットを撮影する。
(月の光が直接入らないように、ドームのスリットを西に向ける。)
これだと背景レベルは10,000なんていくはずもなく、3000程度になる。
それでもレベルを調整してやると白い横縞のフラットになる。
これでとりあえずフラット補正をしてみると見事に決まった。
これがその画像。
完全に横縞が消えたわけではないが、かなり決まっている。これで十分だろう。
ちなみに数日前のフラットが決まらない画像は、
こうしてみると、フラットは、実際の夜空に向けた方がいい結果が出るようだ。
たまたま満月過ぎの明るい月のある明るめの夜空ではあるが、ある程度の背景レベルを出すためには必要なのかもしれない。
月の無い夜空でのフラット撮影が理想的なのかもしれないが、そんな夜はフラットではなく
銀河か星雲かのものを撮るだろう。
投稿者 pikachu7500 : 2008年10月19日 20:30
コメント
FRC300めっちゃカッコイイですね!
望遠鏡はカタディオ系が一番良いと信じております。
ちなみにフラット画像ですが、露出は何分くらいですか?
自分は曇天の空でやっていますが、チップ上のゴミ(ドーナッツ)とかがあまり写りません。要はフラット画像の役を果たしていません。
投稿者 zoom : 2008年10月20日 21:25
zoomさん、コメントありがとうございます。
天文ものめりこんでくると大口径反射に興味がいきますから、ニュートン系かカタディオ系になるんでしょう。
ところで、フラットは1枚10分で撮影です。
しっかりとドーナツ状のゴミも写ってます。
L画像を1枚10分を基準としているので、それに合わせてフラットも1枚10分としました。
(マスターフラットにはダーク減算してから加算平均)
ステラでヒストグラムの山を中心になるようにレベル調整はしてます。
ドーナツゴミが写らないということは露光時間が足りないのですかね?
投稿者 ここの管理人 : 2008年10月20日 22:00
ありがとうございます。やはり露出時間が足りなかったのですね。
いろいろ試行錯誤してみます。
何せ、雲でやっているものですから、やっているうちに雲が動いて星が写ってしまうことも多数あります。
フラットの対策を立てるべきでしょうね。
投稿者 zoom : 2008年10月21日 21:28