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2006年10月28日

 ■ やっと遠征、2年半ぶりの冠山峠

2004年5月に遠征して以来の冠山峠。
あの時は、銀塩撮影して北アメリカとかを撮影した記憶がある。
その後の福井豪雨で道路が寸断、今年6月にやっと開通したが、
すぐ工事でまたも寸断、つい先日やっと開通した。

前回は一人だけの遠征だったが、今年は熊がいるかもしれないということでグレーテル氏と同行。
朝まで快晴の絶好の撮影日和であった。

今回は、天候も期待できる予想で欲を出して、赤道儀2台体制で張り切った。
(結果的にはこれが正解だったようだ)

1.VC200L(F7) ST-2000XCM+AO-7 EM10T2
2.FSQ106 NikonD50改 NJPT2 ST-237Aガイド

2台も持っていくと準備が大変で、6時半には撮影地についていたが、
VC+ST-2000XCMでの撮像開始が10時過ぎ、
FSQ+D50の撮像開始が12時半過ぎというものすごく段取りが悪いというか
手間がかかってしまった。

ST-2000XCMは割と手馴れているが、ピント合わせにロボフォーカスを使っている。
FSQもロボを使って2台体制のために、2台あるコントローラーのどちらかがわからず
コントローラーの初期設定からやり直すのに手間取ってしまった。

VCのピンと合わせもなかなかうまくいかず苦労した。
グレーテル氏も同じVC+ロボだが、きれいなVカーブを描くのに対し、私のは鍋底型で
中間地点のここだろうなというポイントでピント位置を決定。
ここから、M1の撮像を開始したが、これは失敗作に終わる。

M1VC.jpg

ピントが合っていない。星像も丸くない。
原因としては、ピント合わせ後にカメラを回転させて構図をとったためにズレた。
比較的早い時間にピントを合わせたために気温順応していなかったことが考えられる。


それから、今回やっと使い始めたニコンD50改。今回はFSQとの組み合わせとした。
オートガイダーは、ミニボーグ45ED+ToUcamで、ガイドドッグでやろうと調整を始めるが
ToUcamのピント合わせに手間取る。ガイドドッグ自体は難しくは無いし、キャリブ不要で
すぐにでもガイドを始められるのだが、明るい星でないとガイドができない。
やはりダメかと思いながら、ST-237Aを引っ張り出し、三ツ星のOAG4に接続。
かなりの時間の無駄になる。
やはりガイダーは冷却CCDタイプに限るなあ、9等や10等でもガイドができる。
オフアキやるならSBIG STシリーズが必要かもしれない。

今度はFSQのピント合わせ。
ロボ2台持っていくのは初めてで、コントローラーとPCを繋ぐ232Cのコネクタを忘れているのに気づく。
VC200Lは撮像中なのでこいつから引っこ抜いて接続。またもや時間の無駄。
デジカメのピント合わせは苦労する。
しかし、今回は、MaxImDLでニコンD50をUSBケーブル接続して認識させ、
まるで冷却CCDでのピント合わせのように快適に操作ができる。
これはかなり便利で、フライアイルーペなんてものはまだろっこしくて使っていられない。
冷却CCDのフォーカス−プラネットモードのように部分的に切り出して、連続して撮像して画像の
転送をパカパカやってくれるので、これには感動した。

D50もFocusMAX−Vカーブでオートフォーカスもできるだろうとやってみたけれども、
動くが恒星の認識がうまくいかない。
ここは仕方が無いので、MaxImDLのFWHMや微恒星の様子をモニターしながら
PCからロボのステップをじわじわと変化させ、ピントを追い込む。
まるで冷却CCDのピント追い込みと全く同じ操作でできるので、オートフォーカスさせなくても
これなら充分実用になる。

ただ、今回のD50にはかなり苦労させられた。
PCからリモコンを使って放置プレーさせる機器やソフトももっていったがまるで役に立たずに
ダークや本撮影にしても、時計を手元に持って時間を計りながらシャッターの開閉作業を
手作業でやっていたためにこれが一番苦労した。
放置プレーができないと時間が気になってしょうがないのと追いまくられているようで精神的に滅入る。

とにかく疲れた遠征であった。

投稿者 pikachu7500 : 2006年10月28日 13:56

コメント

>つい先日やっと開通した。
冠山峠への道、開通したのですね。
ずっと「冠山より先通行不可」と表示が出てましたからねえ。

熊はいますよー。
去年も峠の少しこちら(岐阜県)側で出会いましたが、
今年は多いですから気を付けないといけません。
ウチでは嫁から熊が沈静化するまでの”遠征禁止令”が
出されてしまいました。

投稿者 シナモン : 2006年10月28日 15:08

冠山峠は、福井県側のみ通行可で、岐阜県側は通行止めが続いています。
熊は出ませんでした。気温が5度だと冬眠ですかね?

この峠は見通しがよくて、撮像しながらチラチラとカノープスが見えてました。

投稿者 ここの管理人 : 2006年10月28日 18:04

Sもとさん、お疲れさまでした。
2台撮影は自分も自宅からはやりますが、ことの他手間取ってしまいます。
遠征先には、2台持ち出すことも今までありましたが、組み立てたところで力尽きて放置(笑)とかありました。

電源はどうされているのでしょうか?

投稿者 uto : 2006年10月29日 13:00

2台は大変でした。
昔、2台で銀塩は割と楽にできたのですが、2台ともデジタルは機器やケーブルが多すぎて大変です。

電源は、デルコ1台で冷却CCD関係
車のバッテリ2個で、デジカメ関係に当ててます。

ノートPC2台は内蔵バッテリのみで持たせます。
予備バッテリを10数個もって行きましたが1番でほぼ使い切りました。夏場は結構もちますが、気温が低いとバッテリもあまりもちません。バッテリ1個1時間が目安ですかね(室温では1個2時間以上もちます)

投稿者 ここの管理人 : 2006年10月29日 14:27

BORG 76ED+ToUCamでガイドしてますが、8等星は十分イケます。
mini-BORGでガイドするのは桝井さんがやってますが、カメラは
ST-Vです。mini-BORG +ToUCamは無理じゃないかなぁ。
ガイド鏡にお金を掛けるか、カメラにお金を掛けるかだけの問題
だと思います。

投稿者 GPE-R200SS : 2006年11月 1日 15:33

やはり、miniBorg+ToUcamは無理のようですね。
多分そうだろうと思ってST-237Aも用意しておいたのですが、これなら最初からST-237Aでやれば時間の無駄にはならなかったんですけど、後悔先に立たず。

投稿者 ここの管理人 : 2006年11月 1日 19:34

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