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2005年5月24日

 ■ 未だに銀塩にこだわる理由

1.他人とは違うことをやりたい
  これが一番の理由かな。
  最近は、デジタル(一眼デジ)に押されて、かつて銀塩の名手だった方達が
  冷却CCDや一眼デジに移行されてしまって、銀塩自体がマイナーというか
  絶滅危惧種の扱いになってしまっている現状がある。
  だからこそ、他人とは違うことをやる意義があると思う。
  所詮は趣味の世界。
  他人と同じことをやってても面白くない。
  他人とは違うことをやることで差別化もできる。
  RCの分野では、N三川さんという方が銀塩の分野で輝いていた。
  ところがキスデジに移行されてしまって、30センチ以上の分野では誰もいない。
  (25センチRCでは、りょーじんさんをはじめ数名の方はおられる。)
  N三川さんの後継(というにはおこがましいが)のぽっかり空いたポジションに
  勝手に居座らせて頂こうと思っている。
  趣味の世界、それぞれこだわりがあることだろう。
  とにかく、他人と違ったことをやりたいというのは、単に天邪鬼でもある。
  だから、FRC−300という鏡筒も苦渋の選択であったわけで、
  冷却CCDでは、惑星状星雲でも散光星雲もやるけれども、系外銀河は
  多分しないだろう。
2.銀塩は楽である。
  冷却CCDもデジ一眼も少しはやっているから言えることではあるが
  やはり、銀塩は楽、とにかく、楽なのである。
  撮影(というか露光)さえすればよい。
  現像もプリントも自分でやってやれないことはないが、それ専門の方達がいる。
  自分でやる方法もありだが、専門職の人もいるわけで、ならば専門家に任せたい。
  正直云って、自分ではスキャンもプリントも技術がない。
  専門家がいる以上は専門家に任せてしまおうと思っている。

投稿者 pikachu7500 : 2005年5月24日 00:16

コメント

この前、木星の写真を銀鉛でお二人の方が撮って行かれた。自分はイオスキスDで撮った。この時、お二人はどのように写るかわからないからと、フイルム2本分、48枚?をバシャバシャ撮っていかれて、あとで木星の模様は写っていませんが、衛星は写りましたと報告していただいた。自分はというと、iso感度やら、シャッタースピードやらをいろいろ変えて、じゃんじゃん撮った。フィルムでやっぱり木星を撮ったことのあるI氏は、何百枚も撮っているけど、その時のデータをきちんと残していかなくちゃいけないんだ、と言っている。思うに、デジタルは素人が天文写真の世界に足を踏み入れるときにお気楽に撮れるという点、金がかからないという点で優れているのだと思う。自分も、昨年まではニコンのクールピクス5400というカメラで三脚にくっつけてiso400、30秒露出で星座がうつるから面白いなあと、いろいろ写真を撮っていた。今年になって、天文にくわしいI氏が相談にのってくれそうなので、イオスキスDを中古で買った。iso1600,30秒でさらにさらにか〜んたんに写真を、しかもノイズ激減で撮れることが分かって何て楽しいんだ…とのめり込みそうになるも、コンピューターの壁紙で使うにはノイズがあってイマイチだなあ、銀鉛で撮った写真の方がきれいだよな。今度、撮ってみようかな?などと考えている。
銀鉛は、デスクトップ壁紙に使えるきれいな写真が撮れるという点で優れていて、デジタルはお気楽に撮れるという点と金がかからない点(フィルム代)で優れているのだというのがこの世界に足を踏み入れかかった自分の感想。
18年前になるのかな?昔、ステレオに凝っていたころがあって、レコードの音は好きだけど、CDの音はくつろげないと思っていた。そういう感覚が銀鉛写真とデジカメ写真の違いであるなあ…とそう思える。デジカメで撮った星野写真は(壁紙に使う分には)くつろげない。

投稿者 なかがわ : 2005年5月24日 05:37

なかがわさん、コメントありがとうございます。
惑星に関してはもう銀塩の時代ではないでしょう。
数百枚規模のコンポジットや強力な画像復元技術で銀塩では太刀打ち出来ないです。
月に関しては、まだ銀塩で頑張っておられる方もいらっしゃいますが、
基本的に月は1枚画像なので、デジタルでも銀塩でも差が出にくいのだと思いますが
デジタルが圧倒的に経済的ですね。
星雲星団の直焦点撮影では、本文に書いた通りなのですが、
レコードの音(銀塩)、CDの音(デジタル)の例えはなるほどと思います。

デジタルの直焦点の星雲星団にしても、ベテランさんが撮影すると、
壁紙でも十分にくつろげるクオリティを出せるようです。
実際に複数枚のモザイク合成の作品を見る機会があったのですが、
現状のデジカメの弱点を克服したすばらしい作品でした。
ですが、逆にいいますと、現状ではモザイクなしの1枚画像では複数枚コンポジットで
背景ノイズを消さないといい絵にならないと思います。
ただ、デジタルの進化は速いので、そのうち、本当に銀塩のクオリティを超える日も
案外近いのかもしれません。そうなっても銀塩をやり続けるのかどうかは何ともいえません。

投稿者 ここの管理人 : 2005年5月24日 20:00

管理人さんのスーパーハイクォリティ木星画像にびっくり仰天したクチですので、おっしゃることがよく分かります。ウェブカメラあんどレジスタックの画像ですね。
月や星雲・星団も、なるほど改造イオスキスDでノイズをうまく消した(くつろげる)画像を天文雑誌なんかでよく見かけます。
足を踏み入れたばかりの私ですから技術が伴わないのですが、例えば星野写真を撮ってダークをひくってなことをするとくつろげる写真になるのかなあ?って思うのですね。そういう実験的なことをいろいろ試せるのも楽しみで、お気楽デジタルカメラの良いところかなと思います。。流星の写真、日周運動の写真、は、銀鉛の方が良いのでしょうね。それも、大昔の電池を必要としないカメラで、撮れる。これは、オーディオに例えると真空管アンプとトランジスタアンプの違いかな?どちらも捨てがたいです。
そうそう、流星で思い出しました。
イオス20DはISO3200にできて、ノイズがキスDにくらべさらに少ないそうですね。こいつに、24mm、f値2.0のレンズをくっつければ、流星がうつるのかなあ?
昨年はペルセもふたごもたくさん流れましたね。しかし、ニコンクールピクス5400、ISO400ではじぇ〜んじぇん写りませんでした。今年はキスDにニコンの古レンズで実験して、写るようなら20Dを手に入れて実験してみたいです。
そのうち、ISO6400とか12800とか出てくるに違いない。ハードディスクの世界みたいに高性能が安くなるのでしょうね。

投稿者 なかがわ : 2005年5月25日 01:07

>例えば星野写真を撮ってダークをひくってなことをすると
デジカメのダーク減算は、冷却CCDのように簡単にはいかないです。
ノイズリダクション機能をONにすると、撮影時間は2倍になるわりには、
いまいちきれいじゃないです。(熱カブリは取れますが)
ここは定評のある古庄氏のRAPがいいのだろうと思います。

流星については、デジタルではまだやったことがないです。
銀塩では明るいレンズに高感度設定フィルム(ISO1600)でやるので
一眼デジタルでもいけるでしょう。
ただし、あまり高感度にしすぎると、露出時間が短くなるのでかえって失敗するかも?
5分程度の露出時間なら、F4、ISO800でも十分だと思います。
思いっきり暗い空なら何とでもなりますが、市街地だと空が明るいので背景が飽和しないように
ある程度テスト撮影でF値とISOと露出時間を見極めないとうまく撮れないと思います。

デジタル一眼も1年単位で新しくモデルチェンジしてくるようになりましたんで
いいものが安くなり、陳腐化も激しくなるでしょう。
5年後あたりのスペックはどうなっているのか楽しみです。

投稿者 ここの管理人 : 2005年5月25日 18:58

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