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2008年10月13日

 ■ 横縞は

ccdtst1.jpg

横縞は厄介だな。
原因はフラットが完全に合っていないため。
(とはいえ、かなり近い線まで来ているのは確か)

フラットをいろいろいじくりまわしても結果はかえって悪くなるばかり。
総合的にみると、現状のフラットが一番ましである。

今後どうするか?

1.完全なフラットを撮り直す。
  横縞が白く出ていることから、もっと光を当てて、縞のコントラストをあげて撮影。
  この場合、昼のドームスリット法によるフラットで撮り直す。
  夜空で時間をかけて撮り直す。
  やってみる価値は当然ある。

2.現状のフラットで我慢する。
  中心の対象のみをマスクして、背景のみにぼかしやトーンカーブ切捨てで目立たなくする。
  消極的なやり方ではあるが、銀河や惑星状星雲など、日の丸構図で中心に対象がある場合
  に限られるがほとんどそういった対象なので有効な方法ともいえる。

実際に、この横縞はレベルでいうとほんのわずかのレベル(256諧調の数レベル)なのだが、
背景にあるために目立ってしまう。実際に明るい部分(銀河中心部)ではまったくわからない。

なぜ今頃こんな横縞で悩むか、というと、処理の限界ぎりぎりまで処理するようになったから。
過去のやり方は横縞を目立たさないように控え目にやっていたのが現状だった。
特に明るい惑星状星雲などは、対象が明るいために背景との輝度差があって目立たない。

暗めの銀河や、銀河の淡い腕を出そうとすると、この横縞問題にぶち当たる。
ST-8XEも長年使ってきたら新しいカメラを買うのがいいのかもしれない。

投稿者 pikachu7500 : 2008年10月13日 19:25

コメント

フラット補正の結果は画質を微妙なところで大きく左右しますから、
悩ましいですね。

手間がかかりますが、撮影の前か後のチップの状態が安定した時に
フラットを撮影するのがいいかもしれません。撮影時とは別の日に
撮影したフラットは、微妙に合わないことが多いようです。

URLの画像は、ASC-11・CCDT67・STL-1301E(-20度)・Clearでの
フラットで、ELパネルを使っての撮影です。(強調しています。)
レベルは30,000くらい、11枚のmedianから作成したダークを引いた
11枚を規格化し、medianをとっています。

STL-1301Eでは微妙な縦縞が出るのですが、このフラットで、ほぼ
補正できています。

投稿者 K&R : 2008年10月14日 17:40

K&Rさん、こんばんは。

確かに撮影前後にフラット撮っておくのがいいのはいいのですが、なかなかそうもいかないんです。
撮影時とは違う日にしか撮れないような状況です。

次回やるとしても、フラットの撮り方をいくつかパターンを用意します。
今現在のフラットは、15000/65536なのですが、
15000以外に、10000,20000,30000,40000,か
30000,45000あたりで撮り方を変えてみようと思います。

投稿者 ここの管理人 : 2008年10月14日 19:29

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